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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):GAテクノ、エニーカラー、レーザーテク

GAテクノ <日足> 「株探」多機能チャートより
■GAテクノ <3491>  1,451円  -399 円 (-21.6%) 一時ストップ安   本日終値
 GA technologies<3491>が急落。15日の取引終了後に発表した22年10月期決算は増収・最終黒字転換で着地。続く23年10月期も増収増益と良好な見通しを示したものの、足もと決算期待で株価上昇が続いていたこともあり、材料出尽くし感から目先利益確定売りが優勢となっている。前期の売上収益は前の期比51.7%増の1135億6900万円、最終損益は前の期の赤字から3億9500万円の黒字に転換した。不動産情報サイト「RENOSY(リノシー)」の運営などを手掛ける主力のRENOSYマーケットプレイス事業が大きく伸びた。同事業の更なる成長が寄与し、今期の業績予想は売上収益が前期比28.1%増の1455億円、最終利益は同8.8%増の4億3000万円の見通し。

■ANYCOLOR <5032>  6,470円  -990 円 (-13.3%)  本日終値
 ANYCOLOR<5032>が大幅安。15日取引終了後、23年4月期の業績予想の上方修正を発表した。これまで190億~210億円としていた売上高の見通しは225億円(前期比58.9%増)、38億~46億2000万円としていた最終利益の見通しは53億円(同89.8%増)に見直した。だがポジティブサプライズと受け止める向きは少なく、むしろ8~10月期の売上高の伸びが鈍化したことが嫌気され、売りが膨らんだようだ。同社はⅤTuberグループ「にじさんじ」及び英語圏の同グループ「NIJISANJI EN」の業績の進捗が想定を上回っていることなどを、通期の業績予想に反映した。同時に東証プライム市場への市場区分変更の申請に向け準備を行っているとも発表した。現時点で申請日などは未定としている。

■レーザーテック <6920>  25,050円  -1,585 円 (-6.0%)  本日終値
 レーザーテック<6920>が大幅続落し2万6000円台を一気に下回ってきたほか、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株は総じて大きく下値を探る展開となっている。前日の米国株市場ではNYダウやナスダック総合株価指数など主要株価指数が急落したが、特に半導体関連株への売りが顕著でアプライド・マテリアルズ<AMAT>やマイクロンテクノロジー<MU>、ASMLホールディング<ASML>など軒並み4%台後半の下げとなった。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の下落率も4%を上回っており、東京市場でも米半導体株安が波及する形で同関連の主力株を中心に幅広く売りがかさむ展開を余儀なくされている。

■日経レバ <1570>  14,180円  -525 円 (-3.6%)  本日終値
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が大幅続落。日経平均株価にリンクする形で組成されたETFで価格変動率が日経平均の2倍に設定されており、全体相場が波乱含みの動きとなると個人投資家を中心とした短期筋の参戦が活発化する。きょうは前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに急落したことを受け、東京市場でもリスク回避目的の売りがかさんでおり、日経レバもそれに連動して下値を試す展開となっている。売買代金は全市場を通じて、レーザーテック<6920>に次ぐ第2位となっている。

■ファーストリテイリング <9983>  81,600円  -2,970 円 (-3.5%)  本日終値
 ファーストリテイリング<9983>が続落。全般相場が下落するなか売りが先行した。同社は15日取引終了後、23年2月28日時点の株主に対する1対3の株式分割を発表した。効力発生日は3月1日。投資単位の引き下げによる投資家層の拡大と株式の流動性向上を目的としており、これに伴い足もとの株価で800万円強の資金が必要な1単元の投資金額は200万円台に引き下げられる見通しだ。また、従来680円としていた23年8月期配当は、分割後ベースで230円とすることも発表しており、実質増配となる。

■シンプレクス <4373>  2,211円  -59 円 (-2.6%)  本日終値
 シンプレクス・ホールディングス<4373>は3日続落。15日の取引終了後、アミューズ<4301>が同日にサービスを開始したNFTウォレットサービス「A Wallet」を構築したと発表したが、市場の反応は薄いようだ。「A Wallet」は、アミューズがグループ会社のKultureとともに運営するサービスで、アミューズの共通IDである「A!-ID」と連携してサービスを提供する。利用者は「A!-ID」で利用可能な各種サービスで入手したNFTを同ウォレット上で管理・閲覧することが可能になるとしている。

■KDDI <9433>  3,985円  -50 円 (-1.2%)  本日終値
 KDDI<9433>が後場に下げ幅を拡大する場面があった。総務省がこの日、不適切な端末代金の値引きの適正化に関し、同社に対し、再発防止策を着実に実施するように文書で指導をしたと発表した。これを嫌気した売りが出たようだ。総務省によると、不適切な端末代金の値引きの事実が、今年4月1日から5月12日までの間、7473件確認されたとしている。

■Jテック・C <3446>  3,005円  +500 円 (+20.0%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 ジェイテックコーポレーション<3446>がストップ高人気。きょうで8連騰となるが、上げ足を一気に加速し値幅制限上限の500円高は3005円まで上値を伸ばした。理化学研究所向けを中心に超高精度X線集光ミラーを納入するほか、自動細胞培養装置などの理化学機器の製造も行っている。同社の超高精度X線集光ミラーはオランダのASMLが開発を進める次世代EUV露光装置向けで今後採用される可能性がある。また、同社は装置メーカーとしての実績を生かし、同社独自のCARE加工技術を駆使した次世代半導体ウエハー研磨装置の開発を進め既に技術面では開発に漕ぎ着けており、グローバル・ニッチトップ商品として今後の期待を担っている。今週は14日からきょうまでの日程で、東京ビッグサイトで開催されている「SEMICON Japan 2022」で、同社の半導体向け超精密加工技術や加工装置の紹介を行っていることも思惑も高めた。株式需給面では前週末時点で外資系証券を通じた貸株調達による空売りが急増していたこともあり、踏み上げ相場の色を強めている。

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