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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ファンクリG、アグロカネシ、ジェイテック

ファンクリG <日足> 「株探」多機能チャートより
■ファンクリG <3266>  102円  +18 円 (+21.4%) 一時ストップ高   本日終値
 ファンドクリエーショングループ<3266>が一時ストップ高。9日取引終了後、子会社のファンドクリエーションが特別目的会社を通じ、低圧太陽光発電所の買い取り事業を始めたと発表。これが支援材料となったようだ。ファンクリGは高圧及び特別高圧の太陽光発電所の開発を行ってきたが、収益拡大には低圧事業への参入が有効な手段と判断した。中古の太陽光発電所の売買プラットフォームを運営するエレビスタ(東京都中央区)と提携して事業を始める。

■アグロ カネショウ <4955>  1,740円  +249 円 (+16.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位
 アグロ カネショウ<4955>が大幅続伸し、年初来高値を更新した。前週末9日取引終了後、22年12月期の連結業績予想と配当予想を上方修正し、これを好感した買いが集まったようだ。売上高の見通しは152億4800万円から164億5600万円(前期比8.9%増)、最終利益の見通しは5億1600万円から8億2600万円(同2.3倍)に引き上げた。年間配当予想は従来の22円から30円(前期比8円増配)に増額した。土壌消毒剤の売り上げが国内外で想定を上回る見通しとなったほか、国内向けの除草剤、海外向けのダニ剤も好調に推移した。販売費及び一般管理費が予想よりも減少する見込みとなったことも利益を押し上げる。

■ジェイテック <2479>  268円  +32 円 (+13.6%)  本日終値
 ジェイテック<2479>が急騰、一時17%近い上昇で275円まで一気に水準を切り上げグロース市場で値上がり率首位となった。8月末につけた248円の年初来高値を約3カ月半ぶりに大幅更新している。自動車や半導体分野などを軸に技術者派遣を展開するが、5G、次世代自動車、ロボット、AI関連といった最新技術分野での開発需要が旺盛で良好な受注環境を享受している。23年3月期はコロナ禍からの回復色を一段と強め、経常利益は前期比3割強の伸びを見込んでいる。株価は200円台という値ごろ感に加え急騰力にも定評がある。IT人材関連株の物色人気を背景に、出遅れ修正を見込んだ投資資金が集中する格好となった。

■gumi <3903>  775円  +64 円 (+9.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位
 gumi<3903>は急伸。前週末9日の取引終了後に23年4月期上期(5~10月)の決算を発表。前年同期と比べ業績が大きく改善し、営業損益が黒字転換となる4億2300万円(前年同期15億7300万円の赤字)、最終損益が5500万円の赤字(同43億5900万円の赤字)で着地したことが評価された。売上高は83億800万円(前年同期比3.2%減)と減収となったものの、開発や運用体制の適正化など各種取り組みが奏功し利益を創出。前年同期にあった特別損失の影響がなくなったことも寄与した。なお、通期見通しについては引き続き非開示としている。

■エイチーム <3662>  920円  +71 円 (+8.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位
 エイチーム<3662>は続急伸。9日の取引終了後に発表した第1四半期(8~10月)連結決算で、営業利益が2億1300万円(前年同期2億5200万円の赤字)と大幅に黒字転換したことが好感された。ライフスタイルサポート事業で、電力価格高騰に伴う新電力会社への送客制限・停止などがあったほか、エンターテインメント事業で既存タイトルの減少傾向が続き、売上高は71億3400万円(前年同期比2.7%減)となったが、エンターテインメント事業での損失縮小やライフスタイルサポート事業の増益、固定費の削減効果などで損益は改善した。なお、23年7月期通期業績予想は、売上高310億円(前期比2.5%減)、営業利益5億円(前期2億9800万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。

■キャリアデザ <2410>  1,659円  +119 円 (+7.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位
 キャリアデザインセンター<2410>は全体軟調相場に逆行し大幅高。キャリア転職情報サイト「type」などの運営を行うほか、人材関連サービスを展開するが、IT人材派遣は全体売上高の約40%を占め収益の要となっている。業績は絶好調で、22年9月期は売上高が前の期比64%増の155億700万円で過去最高を大幅に更新、営業利益も同7.9倍の11億200万円と急拡大し過去最高に肉薄した。23年9月期も2ケタ増収増益予想で、営業利益は前期比19%増の13億1400万円と5期ぶりにピーク利益更新見込みにある。

■ヤマト <1967>  711円  +35 円 (+5.2%)  本日終値
 ヤマト<1967>が大幅続伸。前週末9日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を60万株(発行済み株数の2.33%)、または3億5000万円としており、取得期間は22年12月12日から23年6月30日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行し、株主利益及び資本効率の向上を図ることが目的という。

■石川製作所 <6208>  1,487円  +60 円 (+4.2%)  本日終値
 石川製作所<6208>、豊和工業<6203>、細谷火工<4274>、東京計器<7721>など防衛関連に位置付けられる銘柄群に大きく買いが先行している。また、防衛省との取引額で断トツの実績を有する三菱重工業<7011>や第2位の川崎重工業<7012>なども全体相場が軟調な中も頑強な値動きを示している。岸田政権では日本の防衛力強化に向けた予算の大幅増額を明示している。国債発行を見込まず財源を何にするかで物議をかもしているが、防衛費増額の方向性自体は変わらないため、関連銘柄の株価を刺激している。

■ジャパニアス <9558>  2,120円  +70 円 (+3.4%)  本日終値
 ジャパニアス<9558>が活況高。AI・IoT分野やクラウドサービスを主軸とした先端エンジニアリング事業を展開し、業績は大幅増収増益トレンドに突入している。IT人材派遣を主力展開する。「当初は製造業向けが軸だったものの、現在はSE(システムエンジニア)のウエイトが高まり、こちらが主力に変わってきた」(会社側)という。高度なスキルを持つデジタル人材へのニーズは強く、その恩恵を享受している。22年11月期は営業利益が前の期比58%増の5億3900万円と急拡大見通しにあったが、一段と上振れて着地した可能性が高い。

■丸千代山岡家 <3399>  2,419円  +53 円 (+2.2%)  本日終値
 丸千代山岡家<3399>はしっかり。前週末9日の取引終了後に発表した11月度の売上高速報で、既存店売上高は前年同月比18.0%増となり、8カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。客単価が同4.2%増と堅調に推移しているほか、客数も同13.2%増と引き続き2ケタ伸長となった。また、新型コロナウイルスの感染者数が増大傾向にあるが11月に続き、12月も客足の好調さを維持しているという。

●ストップ高銘柄
 鎌倉新書 <6184>  995円  +150 円 (+17.8%) ストップ高   本日終値
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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