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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):日本駐車場、鎌倉新書、サンアスタ

日本駐車場 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本駐車場開発 <2353>  295円  +57 円 (+24.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 日本駐車場開発<2353>が急騰。前週末9日の取引終了後に23年7月期第1四半期(8~10月)の決算を発表。売上高が前年同期比48.2%増の93億1400万円、営業利益が同88.7%増の22億2000万円と大幅な増収増益で着地しており、これを好感した買いが向かった。主力の駐車場事業が国内外で好調だったほか、遊園地「那須ハイランドパーク」などを手掛けるテーマパーク事業も積極的なイベント開催が奏功し大幅に改善した。グリーンシーズンの売り上げ回復により、スキー場事業も改善傾向をたどった。あわせて、上限を250万株(発行済み株数の0.78%)、または5億円とする自社株買いの実施を発表した。取得期間は12月19日から来年3月10日まで。

■鎌倉新書 <6184>  995円  +150 円 (+17.8%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率2位
 鎌倉新書<6184>が続急伸し年初来高値を更新。前週末9日の取引終了後に発表した第3四半期累計(2~10月)連結決算が、売上高36億4000万円(前年同期比33.1%増)、営業利益5億1400万円(同34.2%増)、純利益3億2400万円(同20.0%増)と大幅な増収増益となったことが好感された。お墓、葬儀、仏壇の既存事業がコンテンツ制作の強化により安定成長していることに加えて、相続・介護・官民協働などの新規事業が大きく伸長した。特に相続事業に関しては顧客起点でのマーケティング施策が功を奏し順調に成長を続けているという。なお、23年1月期通期業績予想は、売上高50億円(前期比30.7%増)、営業利益6億4000万円(同20.1%増)、純利益4億3000万円(同19.1%増)の従来見通しを据え置いている。同時に80万株(発行済み株数の2.10%)、または5億円を上限とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されている。取得期間は22年12月19日から23年3月10日まで。機動的かつ柔軟な資本政策の実施により株主還元の充実を図ることが目的としている。

■サンアスタ <4053>  1,308円  +129 円 (+10.9%)  本日終値
 Sun Asterisk<4053>は大幅高で上値指向を強めている。東京証券取引所が前週末9日に同社の市場区分を16日付でグロース市場からプライム市場へ変更すると発表しており、市場変更に伴う投資家層の拡大を期待した買いが入った。同社は、企業のデジタライゼーション(デジタル技術を用いた製品やサービスの付加価値向上)を支援するソフトウェア開発会社。22年12月期業績予想は、売上高108億5300万円(前期比35.1%増)、純利益7億6900万円(同40.9%減)の見通し。

■コーセル <6905>  900円  +71 円 (+8.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位
 コーセル<6905>が続急伸。前週末9日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(5月21日~11月20日)連結業績について、売上高が155億9000万円から163億3100万円(前年同期比18.2%増)へ、営業利益が14億円から20億2500万円(同31.7%増)へ、純利益が9億7000万円から16億2400万円(同71.3%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。一部の部品材料の入手難が継続しているものの、需要の急増に対応するよう安定調達に注力し生産活動を行ったほか、為替による影響も寄与した。

■シーイーシー <9692>  1,531円  +92 円 (+6.4%)  本日終値
 シーイーシー<9692>が大幅続伸。9日の取引終了後に発表した第3四半期累計(2~10月)連結決算が、売上高352億8800万円(前年同期比5.3%増)、営業利益32億7700万円(同7.7%増)、純利益43億8100万円(同2.4倍)と増収増益となり、特に8~10月期営業利益が同58.9%増となったことが好感された。製造業顧客のICT投資が回復し、デジタルインダストリー事業が増収増益となった。またサービスインテグレーション事業は、不採算案件や半導体不足の影響は継続しているものの、DX推進やセキュリティー需要が好調に推移した。デジタルインダストリー事業で収益性の高い商談の獲得が進んだことも寄与した。なお、23年1月期通期業績予想は、売上高480億円(前期比6.1%増)、営業利益45億円(同7.0%増)、純利益52億円(同71.1%増)の従来見通しを据え置いている。

■ソフトウェア・サービス <3733>  9,610円  +510 円 (+5.6%)  本日終値
 ソフトウェア・サービス<3733>が続伸。前週末9日取引終了後、22年10月期の連結決算発表にあわせ、23年10月期の業績予想を開示した。今期の最終利益は前期比12.3%増の38億1600万円となる見通しを示したほか、年間配当予想は前期比10円増配の110円を計画。増益と増配の見通しを受け、買い安心感が広がったようだ。売上高は前期比10.4%増の304億3600万円を見込む。医療分野でのDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進の動きを背景に、医療情報システムのさらなる普及拡大が見込まれるなか、受注残高が高水準であることや、保守サービスなどのストック収益の伸びを業績予想に反映させた。22年10月期の売上高は前の期比9.1%増の275億6900万円、最終利益は同13.4%増の33億9900万円だった。前期の年間配当予想に関しては、従来の計画から5円増額の100円に見直した。

■ENECHANGE <4169>  1,132円  +46 円 (+4.2%)  本日終値
 ENECHANGE<4169>が3日続伸。前週末9日の取引終了後、USEN-NEXT HOLDINGS<9418>傘下のUSEN NETWORKSと電気自動車(EV)充電器の設置拡大で協業することで合意したと発表しており、これが好感された。今回の協業は、USEN NETWORKSの強みである通信事業及び全国に広がるパートナー企業と連携することで、EV利用がより便利かつ快適にできるインフラ環境整備の加速化を図るのが狙い。USENの提案先である飲食店や商業施設、中小規模オフィスなどに対してEV充電エネチェンジの充電器の設置提案を行うことで、次世代のEV充電インフラの構築と脱炭素化の推進を図るとしている。

■スノーピーク <7816>  2,406円  +82 円 (+3.5%)  本日終値
 スノーピーク<7816>が大幅高で3日ぶりに反発。前週末9日の取引終了後、23年1月1日付で台湾に子会社を設立すると発表しており、好材料視された。同社は13年に台湾支店を開設。それ以降、堅調に成長を続けてきていることから、今回の子会社設立により、台湾における長期視点でのブランドの可視化及び事業展開の加速を図るのが狙い。なお、22年12月期業績に与える影響は軽微としている。

■日新製糖 <2117>  1,734円  +58 円 (+3.5%)  本日終値
 日新製糖<2117>は後場上げ幅を拡大。午後1時ごろ、来年1月1日に予定されている伊藤忠製糖との経営統合を記念して、記念株主優待及び記念配当を実施すると発表しており、好材料視された。23年1月5日時点で1単元(100株)以上を保有する株主を対象に、2000円相当の同社及び伊藤忠製糖の製品と1000円分のクオカードを贈呈する。また、記念配当については、経営統合による影響が把握できた時点で公表するとしている。

■イーディーピー <7794>  23,040円  +630 円 (+2.8%)  本日終値
 イーディーピー<7794>は3日ぶりに反発。東京証券取引所が12日売買分から、信用取引による新規の売り付け及び買い付けに係る委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)とする信用取引の臨時措置を解除すると発表しており、取引負担の減少で短期資金の流入が再び活発化するとの思惑から買われたようだ。また、日本証券金融も同日から貸借取引自己取引分及び非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分に係る銘柄別増担保金徴収措置を解除すると発表している。

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