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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ラクス、ノーリツ、三菱重

ラクス <日足> 「株探」多機能チャートより
■ラクス <3923>  1,749円  +43 円 (+2.5%)  本日終値
 ラクス<3923>が4日ぶりに反発。午前10時30分ごろ、メールマーケティングサービス「配配メール」の累計導入社数が1万社を突破したと発表しており、好材料視された。メールマーケティングサービス「配配メール」は、メールマーケティングを科学し実践的なノウハウを提供するサービス。07年のリリース以降、中小企業から大手企業まで幅広い企業のメールマーケティングを支援しており、特に「自社独自のノウハウ提供」や「ユーザー意見を取り入れたバージョンアップ」について高評価を得ているとしている。

■ノーリツ <5943>  1,490円  +34 円 (+2.3%)  本日終値
 ノーリツ<5943>が3日ぶりに反発。8日の取引終了後、22年12月期の連結業績予想について、売上高を1930億円から2135億円(前期比19.8%増)へ、営業利益を50億円から67億円(同2.7倍)へ、純利益を46億円から48億円(同12.4%減)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を25円から28円へ引き上げたことが好感された。国内事業で部品調達難への対策を実施し、3月以降順次生産高を伸ばして受注残の解消と納期の正常化に努めたことが奏功。また、素材価格が高騰するなか、高付加価値商品の拡販を実施したことも貢献する。なお、年間配当予想は53円(前期83円)となる予定だ。

■鴻池運輸 <9025>  1,572円  +36 円 (+2.3%)  本日終値
 鴻池運輸<9025>は3日続伸。岩井コスモ証券は8日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価を1900円から2300円に引き上げた。同社は幅広い業務を請け負う複合ソリューション事業(業務請負)が主力。11月には23年3月期の連結営業利益を110億円から127億円(前期比23.4%増)に増額修正した。コロナ禍で落ち込んだ空港関連は回復途上だが、構造改革により収益体質が強化されたことなどが寄与し、今期は5期ぶりに最高益を更新する見込みだ。同証券では、今期見通しはやや保守的として128億円へわずかだが上振れを予想。24年3月期の同利益は140億円を見込んでいる。

■三菱重工業 <7011>  5,428円  +97 円 (+1.8%)  本日終値
 三菱重工業<7011>が後場に入り上げ幅を拡大する場面があった。この日、日本とイギリス、イタリアの3カ国が次期戦闘機の共同開発に関する首脳声明を発表した。これに関連し、三菱重などが共同開発に参加する見通しだと伝わっており、手掛かり材料となったようだ。報道では日本からは同社のほか、IHI<7013>や三菱電機<6503>も参加する見通しとされている。3カ国は2035年までに次世代戦闘機を共同開発する「グローバル戦闘航空プログラム」のなかで、防衛産業基盤を一層強化するとともに、デジタル設計や先進的な製造プロセスに関する投資を促す姿勢を示している。米国防省も日本の防衛省との声明で、今回の次期戦闘機の開発に関する協力を支持するとした。

■武田薬品工業 <4502>  4,091円  +72 円 (+1.8%)  本日終値
 武田薬品工業<4502>が4日続伸し、年初来高値を更新した。同社は8日、自社のデング熱ワクチン「QDENGA(4価弱毒生デング熱ワクチン)」が欧州委員会(EC)から4歳以上を接種対象者として承認されたと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。この承認は、今年10月に欧州医薬品庁(EMA)の欧州医薬品評価委員会(CHMP)から肯定的な見解があったことを受けたもの。デング熱の世界的な発生率は過去20年間で8倍に上昇しており、気候変動と都市化により上昇し続けているという。

■スター精密 <7718>  1,706円  +28 円 (+1.7%)  本日終値
 スター精密<7718>が高い。午前11時30分ごろ、22年12月期の連結業績予想について、売上高を805億円から860億円(前期比33.6%増)へ、営業利益を108億円から130億円(同75.3%増)へ、純利益を79億円から91億円(同58.5%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を30円から40円へ引き上げたことが好感された。第3四半期までの業績が好調に推移したことに加えて、第4四半期も特機事業、工作機械事業ともに引き続き市況が好調に推移するものと見込まれることが要因。また、為替の円安の影響も売上高・利益を押し上げるという。

■FRONTEO <2158>  995円  +15 円 (+1.5%)  本日終値
 FRONTEO<2158>が3日続伸、4ケタ大台を回復した。人工知能(AI)を活用したリーガルテック事業を主要業務とし、強みとするAI技術を医療などライフサイエンス部門も応用して需要を開拓している。また、更なる業容拡大にも積極的な姿勢を示している。8日取引終了後、経済安全保障におけるサプライチェーン解析AIソリューションの新指標算出技術で特許庁から特許査定通知を受領したことを発表、これを手掛かり材料とする買いが流入した。今回の発表に伴い、同社は新たに顕在化した経済安全保障という課題に直面した企業に対して、今後も戦略的かつ迅速な意思決定を行うためのソリューションを提供する方針を掲げている。

■グリー <3632>  753円  +11 円 (+1.5%)  本日終値
 グリー<3632>が後場上げ幅を拡大。正午ごろ、100%子会社DADANが、国内外の人気作品が読める総合マンガプラットフォームアプリ「DADAN」の配信を開始したと発表しており、好材料視された。アプリ「DADAN」は、国内外の人気マンガ作品を多数取り揃え、縦読み・横読み、フルカラーなどそれぞれの作品に最も適した形で届ける総合マンガプラットフォーム。1話単位で気軽に読み始めたり、無料チケットを利用して読み進められるなど、多様なマンガ作品を読んでもらうきっかけになるサービスを今後の追加機能含め、豊富に取り揃えており、更に今後も順次作品を追加し1年以内に1万作品を掲載予定としている。

■バローホールディングス <9956>  1,762円  +2 円 (+0.1%)  本日終値
 バローホールディングス<9956>はしっかり。午後1時ごろに発表した11月度の月次営業情報で、主力のスーパーマーケット既存店売上高は前年同月比2.6%増となり、2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。客数は同1.0%減となったものの、客単価が同3.6%増と引き続き上昇したことが寄与した。

■積水ハウス <1928>  2,421円  -74.5 円 (-3.0%)  本日終値
 積水ハウス<1928>が下落。8日の取引終了後に23年1月期第3四半期累計(2~10月)の決算を発表し、売上高は前年同期比15.5%増の2兆1300億円、営業利益は同20.4%増の2024億9900万円だった。目先材料出尽くし感から売りが先行する展開となっているが、下値では押し目買いを入れる動きも出ている。戸建てや賃貸住宅、リフォーム、マンション開発など各事業とも概ね堅調に推移した。なかでも、米国をはじめとする国際事業が好調で全体収益の押し上げに貢献した。通期見通しは据え置いている。

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