【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):トレファク、東電HD、イマジカG
トレファク <日足> 「株探」多機能チャートより
トレジャー・ファクトリー<3093>は3日続伸。8日の取引終了後に発表した11月度の月次売上概況(単体)で、既存店売上高は前年同月比9.5%増と15カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。気温は例年より高く推移したものの、ライトアウターとニットなどの秋冬衣料の販売が堅調だった。また、引き続きブランド品や生活家電、生活雑貨も好調に推移した。なお、全店売上高は同18.8%増だった。
■東電HD <9501> 516円 +27 円 (+5.5%) 本日終値
東京電力ホールディングス<9501>が急反発した。電力大手の送配電会社など各社が、電力小売事業者から送配電網の利用料として徴収する「託送料金」の引き上げ計画を申請したと報じられている。これを受け、電力大手の業績の押し上げ効果を期待した買いが集まったようだ。東証の業種別指数の電気・ガスは上昇率トップとなっており、東北電力<9506>や関西電力<9503>、中部電力<9502>など電力株が軒並み高となっている。報道によると、計画がそのまま認められた場合、新電力を含めた家庭の電気料金の上昇につながるという。
■RSテクノ <3445> 9,110円 +470 円 (+5.4%) 本日終値
RS Technologies<3445>が大幅高で3日ぶりに反発。8日の取引終了後、22年12月期の連結業績予想について、売上高を450億円から503億円(前期比45.3%増)へ、営業利益を105億円から130億円(同89.1%増)へ、純利益を62億円から75億円(同2.3倍)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を25円から35円へ引き上げたことが好感された。各セグメントとも想定を上回る需要が見込まれることが要因としている。また、配当予想では、業績好調を受けて普通配当を5円増額するとともに、中国子会社の上場を記念して記念配当5円を実施する。
■イマジカG <6879> 730円 +37 円 (+5.3%) 本日終値
IMAGICA GROUP<6879>が大幅反発。8日の取引終了後、日本電信電話<9432>とIOWN時代のリアル・サイバー融合空間の表現・演出技法に関する総合的な共同検討に着手したと発表したことが好感された。IOWNとは、NTTグループが提唱するネットワークだけでなく端末処理まで光化した次世代のネットワーク構想。今回の共同検討では、イマジカGのクリエイティブとテクノロジーとNTTの映像音声・3次元空間情報・感性情報などの処理に関する先進技術を掛け合わせることで、リアル・サイバー融合型の新たなコミュニケーションの創造やICTによるエンタメコンテンツの高付加価値化などを検討するとしている。
■東芝 <6502> 4,553円 +192 円 (+4.4%) 本日終値
東芝<6502>が3日ぶりに反発した。再建策を巡り優先交渉権を持つ日本産業パートナーズ(JIP)が、東芝の非公開化に必要な融資の確保に向けて前進していると一部で報じられ、これが株価の支援材料となったようだ。報道では、JIPと金融機関との間の協議において、交渉が進展するにつれ疑念が解消されつつあるなどと指摘。各行の負担割合などの調整が残るなか、複数の外資プライベートエクイティファンドも資金を出す意欲をみせていると伝えている。
■くふうカンパニー <4376> 684円 +28 円 (+4.3%) 本日終値
くふうカンパニー<4376>が反発。8日の取引終了後、子会社ロコガイドが運営するチラシ・買い物情報サービス「トクバイ」の「Googleビジネスプロフィール自動連携サービス」が、ヤマダホールディングス<9831>のヤマダデンキ全店で導入されることになったと発表しており、好材料視された。「Googleビジネスプロフィール自動連携サービス」は、小売・流通事業者が「トクバイ」に入稿したチラシ情報を追加工数をかけることなく「Googleビジネスプロフィール」に自動で表示させることができるサービス。今回のヤマダデンキ全店の導入により、ヤマダデンキは、「トクバイ」に入稿したチラシ情報を「Googleビジネスプロフィール」にも自動で掲載し、生活者へ最新の特売情報を届けることができるようになるという。なお、同サービスの家電量販店大手への提供は初となる。
■フジクラ <5803> 1,116円 +44 円 (+4.1%) 本日終値
フジクラ<5803>が3日続伸。政府による送電線整備が追い風となるとの見方から、足もとで株価は上昇している。また、岩井コスモ証券は8日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は1300円とした。同社は電線メーカー大手で光ケーブルなど情報通信関連に強みを持つ。情報通信やエレクトロニクス事業の好調を受け、11月に23年3月期連結営業利益を500億円から685億円(前期比78.9%増)に増額修正した。足もとでは、戦略商品であるスパイダーウェブリボン(SWR)やラッピングチューブケーブル(WTC)などが伸びている。同証券では、構造改革の一段落で今期からは成長フェーズに転換するとみており、光配線ソリューションビジネスの中期成長性などに期待している。
■Appier <4180> 1,600円 +60 円 (+3.9%) 本日終値
Appier Group<4180>は大幅高。8日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、12月15日付で東証グロース市場から東証プライム市場へ市場変更することになったと発表した。指数連動型のパッシブファンドによる買い需要を期待した買いが集まった。同社は企業の販促など経営課題の解決を支援するAI搭載のプラットフォームを提供する。22年12月期の連結業績は、売上収益で前期比51.4%増の191億6900万円、営業損益で2200万円の赤字(前期は11億1700万円の赤字)、最終損益で2億8500万円の赤字(同11億7900万円の赤字)を見込む。
■カプコン <9697> 4,375円 +120 円 (+2.8%) 本日終値
カプコン<9697>が反発。同社はきょう、シリーズ最新作「ストリートファイター6」を来年6月2日に発売すると発表。期待感が高まるかたちとなっているようだ。「ストリートファイター6」は、累計販売本数680万本(9月末時点)を達成した「ストリートファイター5」の続編。新世代の対戦格闘ゲームとして、対戦格闘ジャンルで最高峰のバトル体験に加え、プレーヤーの分身となるアバターを作成してストリートファイターの世界を旅する新モード「ワールドツアー」や、プレーヤー同士が交流する「バトルハブ」を新たに採用するとしている。
■ウイングアーク1st <4432> 2,245円 +58 円 (+2.7%) 本日終値
ウイングアーク1st<4432>が反発。午前11時ごろ、SCSK<9719>とともに、アスクル<2678>の経理業務の電子帳簿保存法スキャナ保存要件の対応や業務効率化に向けて、「電子帳簿保存法対応ソリューション」を提供したと発表しており、好材料視された。SCSKはアスクルに電子帳簿保存法に対応した業務デザインの提案からソリューション導入、導入後のサポートまでを一気通貫で提供しており、今回はSAP ERPとウイングアクの電子帳票プラットフォーム「invoiceAgent 文書管理」や「電子帳簿保存法対応ソリューション」を提供したという。これにより、経理部の決算時期のリモートワーク実施率が約50%と大幅にアップしたとともに、経理部内で年間10万枚の紙の削減を実現したという。
株探ニュース