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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 足元ではナイトセッションで弱含むものの、日中取引ではショートカバーとみられる動きが優勢


大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 27660 -200 (-0.71%)
TOPIX先物 1936.0 -11.5 (-0.59%)
シカゴ日経平均先物 27660 -200
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 6日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。最近の経済指標の結果を受けて、米連邦準備理事会(FRB)の利上げが長期化するとの懸念から、売り優勢の展開となった。また、ゴールドマン・サックス・グループ、JPモルガン・チェースなど大手金融各社の最高経営責任者(CEO)が2023年にリセッション(景気後退)に陥る可能性に言及したことも重荷となり、大型テック株や半導体株への売りが継続したほか、消費関連株も売られた。S&P500業種別指数は公益事業、電気通信サービス、家庭用品・パーソナル用品が上昇した一方で、メディア、エネルギー、半導体・同製造装置が下落。

 シカゴ日経平均先物(12月限)清算値は、日中大阪比200円安の2万7660円で終えた。日経225先物(12月限)のナイトセッションは日中比変わらずの2万7860円で始まり、2万7910円まで買われた後は軟化し、2万7760円~2万7840円辺りのレンジで推移。米国市場の取引開始後にレンジを切り下げると、終盤にかけて一時2万7550円まで売られる場面も見られた。売り一巡後は2万7600円を挟んでのこう着を経て、2万7660円で取引を終えた。

 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まることになりそうだ。ナイトセッションでは5日、25日移動平均線が位置する2万7900円水準に上値を抑えられる形でショートが優勢となり、75日線が位置する2万7510円に接近する格好だった。75日線水準を試す動きは想定しておく必要はあるものの、同線を支持線としたショートカバーの動きも入りそうだ。

 週末に12月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えて、限月交代に伴うロールオーバーが商いの中心となる。そのため、短期的に仕掛けてくる向きもあろうが、追随するトレードは限られているように映る。また、足元ではナイトセッションで弱含むものの、日中取引ではショートカバーとみられる動きが優勢である。そのため、短期的なトレードながら、75日線水準での攻防を見せる局面では押し目狙いのロングスタンス、5日・25日線に近づく局面では戻り待ち狙いのショートといったトレードに向かわせよう。

 VIX指数は22.17に上昇し、上値抵抗線として意識される25日線(22.74)に接近してきた。やや慎重姿勢に傾く可能性はありそうだが、同線を明確に上放れて25.00辺りを捉えてくるまでは、ショートを強めてくる流れにはならないだろう。来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前にポジションを圧縮する動きはありそうだが、新規にポジションを傾けることは避けておきたい。

 昨日のNT倍率は先物中心限月で14.30倍だった。75日線(14.26倍)がサポートとして機能している状況では、リバランスに伴うショートカバーは継続するとみられ、NTロングに向かわせやすいだろう。

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