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【材料】マーベル・テクノロジーが決算受け下落 データセンターと中国の需要軟化=米国株個別

 半導体ソリューションを手掛けるマーベル・テクノロジー<MRVL>が下落。前日引け後に8-10月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を若干下回った。第4四半期のガイダンスも公表し、1株利益、売上高とも予想を下回る見通しを示した。

 半導体の需要減がコンピューターやスマートフォン業界以外にも広がり続けていることが示された。今回の見通しは景気後退への懸念と在庫の積み増しによって、半導体業界がより深い不振に陥っているとの懸念に拍車をかけている。景気後退は特にPC用半導体メーカーに厳しいが、同社は他の市場も同様に打撃を受けている。

 同社のマーフィCEOは「特にストレージの顧客における在庫削減は弊社の短期的な業績とガイダンスに影響を与えている。顧客と緊密に連携し、需要の変化を秩序立てて管理し、成長再開への道を切り開いている」と述べた。

 アナリストは「データセンター事業と中国の幅広い需要軟化が弱さの原因だ」と言及。「同社は来年の成長を促進するいくつかの特異なドライバーを有しているが、これらは、コンシューマー、オンプレミス・データセンター、ワイヤードの弱さによって一部相殺される可能性がある」とも指摘している。

(8-10月・第3四半期)
・1株利益(調整後):0.57ドル(予想:0.59ドル)
・売上高:15.4億ドル(予想:15.6億ドル)
  データセンター:6.27億ドル(予想:6.12億ドル)
  コンシューマー:1.78億ドル(予想:1.63億ドル)
  キャリア・インフラ:2.71億ドル(予想:2.71億ドル)
  ネットワーク:3.76億ドル(予想:4.18億ドル)
  自動車・産業:0.84億ドル(予想:0.95億ドル)
・粗利益率(調整後):64.0%(予想:65.0%)

(11-1月・第4四半期見通し)
・1株利益(調整後):0.41~0.51ドル(予想:0.62ドル)
・売上高:13.3~14.3億ドル(予想:14.9億ドル)
・粗利益率(調整後):64.0%(予想:65.1%)

(NY時間09:34)
マーベル・テクノロジー<MRVL> 42.32(-3.08 -6.78%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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