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【市況】29日の株式相場見通し=続落、NYダウ大幅反落受けリスクオフ

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 29日の東京株式市場は売り優勢の地合いが継続し、日経平均株価は下値を模索する動きとなり2万8000円台を割り込む場面も想定される。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに大幅安となった。中国で新型コロナウイルスの感染者数が再拡大するなか、同国のゼロコロナ政策による経済活動の停滞と、それを巡るデモや暴動などの抗議活動を警戒する売りがかさむ展開となった。また、セントルイス連銀のブラード総裁が今後の金融引き締めに肯定的なコメントを発したことが全体相場の重荷となった。米国の年末商戦も総じて苦戦が伝えられており、個人消費の先行きに対しての懸念も軟調地合いを助長している。東京市場では前週末から日経平均が下値を探る展開をみせているが、2営業日合計で220円あまりと下げ幅は限定的なものにとどまっている。きょうも下値では押し目買いが入り、相対的に底堅さを発揮する可能性はある。取引時間中は中国や香港株などアジア株指数の動向や米株価指数先物の値動きに左右される公算が大きい。

 28日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比497ドル57セント安の3万3849ドル46セントと4日ぶり大幅反落。ナスダック総合株価指数は同176.857ポイント安の1万1049.499だった。

 日程面では、きょうは10月の失業率、10月の有効求人倍率、10月の商業動態統計、2年物国債の入札など。海外では11月の独消費者物価指数(CPI)速報値、9月の米S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数、11月の米消費者信頼感指数など。

出所:MINKABU PRESS

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