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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:円谷フィHD、メドレー、パナHD

円谷フィHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■円谷フィHD <2767>  2,256円  +172 円 (+8.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 円谷フィールズホールディングス<2767>が急速人気化、株価はきょうで5日続伸となり一気に2200円台に歩を進めた。同社はパチンコ・パチスロなどの遊技機の企画開発及び販売を主力展開する。収益面では季節性があるが、23年3月期は上期から絶好調、通期の営業利益見通しは従来予想の40億円から60億円に大幅増額した。パチスロはメダルを使わないスマートパチスロが話題となっており、同社の活躍余地が高まっている。一方、版権ビジネスも “ウルトラマン人気”で時流を捉えている。

■メドレー <4480>  3,805円  +190 円 (+5.3%)  11:30現在
 メドレー<4480>が大幅高で3日ぶりに反発している。21日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、11月28日付で東証グロースから東証プライムへ市場変更することになったと発表しており、TOPIX連動ファンドなどによる買い需要発生を先取りする形で買われている。同社は、医療ヘルスケア領域の人材採用システム「ジョブメドレー」やオンライン診療システム「CLINICS オンライン診療」などを展開している。22年12月期連結業績予想は、会計基準の変更に伴い対前年増減率はないものの、売上高141億円、経常利益13億5000万円を見込む。

■江崎グリコ <2206>  3,725円  +140 円 (+3.9%)  11:30現在
 江崎グリコ<2206>は反発している。21日、製品価格の価格改定及び内容量変更の決定を発表。業績の押し上げ要因となると期待した買いが入ったようだ。2023年2月以降の出荷分より順次実施する。原材料価格やエネルギーコストの上昇が背景。価格改定の対象は合計72ブランド338品目で値上げ率は3~16%。主力商品「ポッキー」を含む菓子区分の値上げ率は7~13%となる。一部の菓子では内容量の変更も実施する。

■パナHD <6752>  1,308円  +46.5 円 (+3.7%)  11:30現在
 パナソニック ホールディングス<6752>は5日続伸。この日の上昇率は一時5%となった。きょう付の日本経済新聞朝刊が「パナソニックは省エネルギー性能の高い『ヒートポンプ暖房』の生産拠点を欧州に新設する検討に入った」と報じた。これをポジティブに受け止めた投資家の買いが集まったようだ。報道によると、マレーシアとチェコの既存工場の増強だけではヒートポンプ暖房の需要を賄いきれないとみて、2025年度以降に欧州で新たな拠点を建設するという。同社株は1月につけた年初来高値1349円に接近しつつある。

■東電HD <9501>  479円  +15 円 (+3.2%)  11:30現在
 電力株が高い。複数のメディアで、東京電力ホールディングス<9501>など電力大手6社が月内にも経済産業省に家庭向け電気料金の値上げを申請する方針にあることが報じられた。これを受け、収益改善への期待感から電力株全般に思惑的な物色が広がっている。報道によると、申請を行うのは東電HDのほかに東北電力<9506>、北陸電力<9505>、中国電力<9504>、四国電力<9507>、沖縄電力<9511>。来年4月以降の値上げ実施を目指しているという。

■アニコムHD <8715>  706円  +22 円 (+3.2%)  11:30現在
 アニコム ホールディングス<8715>が反発している。21日取引終了後、ペット保険事業などに関する10月度の月次経営データを公表した。正味収入保険料は42億9100万円(前年同月比7.8%増)となった。増収基調の継続を好感した買いが集まったようだ。また、再生医療事業の進捗に関する主要指標と位置付ける「動物再生医療技術研究組合」の加入病院数は554件と、前月比で12件増加した。

■塩野義製薬 <4507>  7,190円  +212 円 (+3.0%)  11:30現在
 塩野義製薬<4507>が4日続伸している。この日寄り前の読売新聞オンラインで「塩野義製薬が開発した新型コロナウイルスの飲み薬治療薬『ゾコーバ』について、審査の実務を担う独立行政法人・医薬品医療機器総合機構(PMDA)が、薬の有効性を推定可能とする審査報告書をまとめたことが分かった」と報じられており、これが好材料視されている。ゾコーバについては、厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第2部会が22日に会合を開き、製造販売承認の可否を議論する予定となっており、有効性の推定は重要な承認要件となっている。

■タムラ製作所 <6768>  827円  +21 円 (+2.6%)  11:30現在
 タムラ製作所<6768>が3連騰で連日の年初来高値更新。前日は売買高360万株弱に急増させ62円高と値を飛ばしたが、きょうもその余勢を駆って上値指向を鮮明としている。世界的な脱炭素への取り組みを背景に、パワー半導体の市場が急拡大している。そのなか、次世代パワー半導体の有力候補に目されるβ型酸化ガリウムパワー半導体の研究開発で業界を先駆しており、同社のカーブアウトベンチャーであるノベルクリスタルテクノロジーは複数の上場企業などからの出資を受けている。足もとの業績も会社側の想定を上回り絶好調で推移、23年3月期営業利益は従来予想の30億円から45億円と期初見通しから5割増しの大幅増額修正を行い、前期比で3倍近い急拡大を見込む。

■サンフロンティア不動産 <8934>  1,155円  +17 円 (+1.5%)  11:30現在
 サンフロンティア不動産<8934>が続伸している。21日の取引終了後、次世代蓄電技術の開発に取り組むCONNEXX SYSTEMS(京都府精華町)と資本・業務提携したと発表しており、好材料視されている。CONNEXX SYSTEMSは、複数の種類の異なる中古EVバッテリーを一体化するハイブリッド技術「BIND Battery」や、鉄-空気電池と燃料電池の融合による超高エネルギー密度革新二次電池「SHUTTLE Battery」などの蓄電技術の開発に取り組んでいる。今回の資本・業務提携により、東京都心部の中小型オフィスビルやホテル、商業施設などに向けた電力ソリューションの共同開発のほか、佐渡市をはじめとした脱炭素先行地域やゼロカーボンシティ宣言都市などにおける蓄電システムの活用推進、産業用中型蓄電システム「BLP」の積極的な販売活動などに共同して取り組むとしている。

■飯野海運 <9119>  874円  +11 円 (+1.3%)  11:30現在
 飯野海運<9119>が続伸、前日は商い急増のなか一時8%を超える急伸をみせたが、きょうもその余勢を駆って上値追い態勢にあり、11月9日ザラ場に形成した戻り高値890円奪回を視野に入れる動き。原油タンカーやケミカル船、ばら積み船、ガス船などを展開するが、不動産事業への展開力と土地含み資産の大きさで海運業界でも異色の存在。23年3月期業績は既に期中2度にわたる増額修正を経て、営業利益段階で前期比95%増の147億円予想と倍増する見通しにある。PERは依然として5倍前後に過ぎない。

■西松屋チェーン <7545>  1,394円  +16 円 (+1.2%)  11:30現在
 西松屋チェーン<7545>は朝安後に切り返す展開。21日取引終了後に発表した11月度の既存店売上高(速報)は、前年同月比6.5%減。全店売上高は同4.0%減だった。10月度の既存店・全店売上高が大きく伸びたのに対し、一転して減少となったことを嫌気した売りが先行したものの、株価が25日移動平均線を下回ったところでは押し目買いが入り、プラスに転じた。11月度の出店数は9店に対し、閉店数は1店だった。気温が前年よりも高く推移し、冬物衣料の売上高が前年を下回ったという。

■クイック <4318>  2,052円  +17 円 (+0.8%)  11:30現在
 クイック<4318>は4日続伸している。21日取引終了後、米国の連結子会社がシカゴに新拠点を開設すると発表。株価の支援材料となったようだ。日系企業への人材紹介及び人材派遣などの事業拡大に向け、サービス体制を拡充する。米国ではニューヨーク、ロサンゼルス、ダラスに次ぐ4番目の拠点となる。同社は米国のほか、中国、イギリス、メキシコ、ベトナム、タイの海外6カ国で人材サービスを展開している。

■電通グループ <4324>  4,470円  +35 円 (+0.8%)  11:30現在
 電通グループ<4324>が反発している。同社は21日、出資先のVARK(東京都豊島区)と共同で、メタバース空間上でさまざまなアーティストのオンラインライブに参加できるライブエンターテインメント・フェス会場「VARK ARENA(バークアリーナ)」を共同開発し提供を開始したと発表しており、好材料視されている。「VARK ARENA」は、メタバース空間でのライブ開催におけるバーチャル空間の制作や特殊な撮影方法で制作コストが大幅に増加するといった課題に対して、イベント会場の設計・制作やライブ制作を共通基盤化することで、高いクオリティを維持したまま、コストを圧縮したイベント実施を可能とした。また、イベントに合わせたカスタムデザインが可能なほか、Vチューバーライブなど3Dモデルを用いた大迫力のバーチャルライブを体験できる3Dモデルバーチャルライブなども特徴としている。第1弾として、11月24日から開催されるバーチャルライブ音楽イベント「テレ東バーチャル音楽フェス」へ同会場を提供する。

■エフ・コード <9211>  5,600円  +700 円 (+14.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 エフ・コード<9211>は前日に続いて寄り付きから大口の買いが流入、売り物薄のなかカイ気配で株価水準を切り上げる人気となっている。同社はCX(顧客体験)向上SaaSの提供など企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)戦略を支援する。PERは割高ながら業績は高成長途上にあるとの認識で投資資金の攻勢が続いている。前週17日にはデータマーケティングに特化したコンサルティング会社との業務提携や1株を2株にする株式分割などを手掛かり材料にストップ高に買われる人気となった。その後は5680円まで上値を伸ばした後調整していたが、足もとで再び買い直される展開に。前日にLINE活用型マーケティング・チャットボット「hachidori」及びSaaS型動画メッセージツール「recit」の事業譲受について発表、これが株価の新たな刺激材料となっているもようだ。

■セレンHD <7318>  796円  +54 円 (+7.3%)  11:30現在
 セレンディップ・ホールディングス<7318>が急伸。同社は中堅・中小製造業に特化し、事業承継や経営強化を支援する事業投資会社。21日取引終了後、自動車業界をはじめ開発工程での試作受託などを手掛けるアペックス(東京都八王子市)の全株式を取得し、連結子会社化することを決めたと発表しており、これを材料視した買いが入ったようだ。セレンHDの投資ポートフォリオ上では成長事業への投資と位置付けている。アペックスの技術力とデザイン力を生かし、グループ全体の成長加速を目指すとしている。

●ストップ高銘柄
 Waqoo <4937>  1,336円  +300 円 (+29.0%) ストップ高   11:30現在
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 マイクロ波化学 <9227>  2,362円  -500 円 (-17.5%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

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