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【市況】【↑】日経平均 大引け| 小反発、手掛かり材料に欠けるなか一進一退 (11月21日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  27982.00
高値  28007.06(09:01)
安値  27846.30(11:05)
大引け 27944.79(前日比 +45.02 、 +0.16% )

売買高  9億6530万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆4510億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は45円高と3日ぶり小反発、一進一退状態が続く
 2.18日のNYダウは199ドル高もナスダック指数は横ばい
 3.全般相場は手掛かり材料難で方向感に欠け、後場は膠着状態に
 4.米著名投資家のバフェット氏の買い増しで商社株が買われる
 5.SOMPOは23年3月期の連結純利益の減額が嫌気され急落

■東京市場概況

 前週末の米国市場では、NYダウは前日比199ドル高と3日ぶりに反発した。市場予想上回る小売り決算が好感されたほか、ディフェンシブ株が買われた。

 週明けの東京市場では、日経平均株価は3日ぶりに小反発。手掛かり材料に欠けるなか、狭いレンジでの一進一退が続いた。

 前週末18日の米株式市場では、NYダウが3日ぶりに反発したが、ナスダック総合株価指数は同1ポイント高と横ばい圏で推移した。衣料関連やヘルスケア株などが堅調だった。これを受けた、この日の日経平均も一時100円を超す上昇となり2万8007円まで値を上げる場面があった。しかし、買い一巡後は売りに押され、前場は小幅なマイナス圏で取引を終えた。後場に入ってからは膠着状態が一段と強まり、2万7900円前後での一進一退が続いた。方向感に欠け様子見状態となった。

 個別銘柄では、レーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>などの半導体関連株が高く、日本郵船<9101>や商船三井<9104>など海運株がしっかり。マイクロ波化学<9227>やバンク・オブ・イノベーション<4393>、イーディーピー<7794>といった中小型株が値を飛ばした。米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイ<BRK.B>の子会社による株買い増しが明らかになった三菱商事<8058>や伊藤忠商事<8001>など商社株もしっかり。
 半面、ファーストリテイリング<9983>や任天堂<7974>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>が安い。KDDI<9433>や日本電産<6594>、川崎重工業<7012>も軟調。23年3月期連結純利益の減額修正を発表したSOMPOホールディングス<8630>が急落した。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はTDK <6762>、アドテスト <6857>、信越化 <4063>、京セラ <6971>、東エレク <8035>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約39円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は第一三共 <4568>、ファストリ <9983>、コナミG <9766>、KDDI <9433>、エムスリー <2413>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約26円。

 東証33業種のうち上昇は24業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)卸売業、(3)鉄鋼、(4)繊維製品、(5)電気・ガス業。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)その他製品、(3)パルプ・紙、(4)保険業、(5)情報・通信業。

■個別材料株

△ミタチ産業 <3321> [東証S]
 23年5月期業績及び配当予想を上方修正。
△バンクオブイ <4393> [東証G]
 新株予約権の行使停止期間を延長。
△HENNGE <4475> [東証G]
 25万株を上限とする自社株買いを実施へ。
△TDCソフト <4687> [東証P]
 NTTデータ <9613> [東証P]の「統合バンキングクラウド」巡り思惑買い。
△ファンペップ <4881> [東証G]
 抗体誘導ペプチド「FPP003」の韓国物質特許が成立。
△ワクー <4937> [東証G]
 業務提携先との新規事業を材料視。
△HOUSEI <5035> [東証G]
 中国向け越境ECサービスの拡充を材料視。
△エスクロAJ <6093> [東証P]
 「H’OURS」に係るビジネスモデル特許を取得。
△マイクロ波 <9227> [東証G]
 食品・医薬などを対象としたマイクロ波多段式凍結乾燥装置を発売。
△プロカン <9246> [東証G]
 SBI <8473> [東証P]とWeb3.0事業開発支援の新会社を設立

▼モダリス <4883> [東証G]
 新株予約権発行発表で希薄化を警戒。
▼SOMPO <8630> [東証P]
 株主還元策の開示なく失望感。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)TDCソフト <4687>、(2)日医工 <4541>、(3)CIJ <4826>、(4)ネットプロ <7383>、(5)イトーキ <7972>、(6)タムラ <6768>、(7)エスクロAJ <6093>、(8)サムコ <6387>、(9)中山鋼 <5408>、(10)力の源HD <3561>。
 値下がり率上位10傑は(1)LIFULL <2120>、(2)SOMPO <8630>、(3)ミクニ <7247>、(4)ヤーマン <6630>、(5)セ硝子 <4044>、(6)東海カ <5301>、(7)アニコムHD <8715>、(8)ヴィアHD <7918>、(9)リブセンス <6054>、(10)メドピア <6095>。

【大引け】

 日経平均は前日比45.02円(0.16%)高の2万7944.79円。TOPIXは前日比5.54(0.28%)高の1972.57。出来高は概算で9億6530万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1226、値下がり銘柄数は534となった。東証マザーズ指数は783.24ポイント(0.68ポイント高)。

[2022年11月21日]


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