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【市況】ダウ平均は伸び悩むもプラス圏は維持=米国株後半

NY株式18日(NY時間15:34)
ダウ平均   33721.04(+174.72 +0.52%)
ナスダック   11140.92(-4.04 -0.04%)
CME日経平均先物 27955(大証終比:+75 +0.27%)

 NY時間の終盤に入って、ダウ平均はプラス圏での推移となっている。きょうのNY株式市場でダウ平均は反発。取引開始直後は買い先行で始まったものの、直ぐに戻り売りに押され、ダウ平均は前日付近まで押し戻された。しかし、プラス圏は維持している。

 タカ派の急先鋒として知られるブラード・セントルイス連銀総裁のタカ派な発言をきっかけに株式市場が急速にこのところの上げを戻している。ただ一部からは、「FRBのタカ派なコメントは必ずしも金利が以前考えられていたよりも高水準でピークを迎えることを意味しない。FRBは自分たちの仕事が水の泡にならないように、タカ派的な言葉を使っているものと思われる。だからといって、1-2週間前に市場が考えていたよりも高い金利がピークになるとは限らない。投資家の気持ちを少し抑えようとしているだけだ」との声も聞かれる。

 一方、慎重な見方も少なくない。「直近の株式の戻りは失速のリスクをはらんでいる。FRBの政策転換は来年6月か7月を見込んでいるが、それ以前の政策転換を期待するのは大きな誤り。あくまで現在は、弱気相場の中の反発局面で、その大半は既に終わっている」という。

 「インフレが後退しても企業利益への圧力は続き、2023年前半は債券の保有を推奨し、株式は来年後半に魅力が増す」としている。

 アパレルのギャップ<GPS>が決算受け上昇。今年初めに投資家の信頼を損ねた余剰在庫の処理が前進していることが示されている。

 セキュリティのパロアルト・ネットワークス<PANW>が決算を受け上昇。1株利益が予想を上回ったほか、広告費請求総額およびビリング(未収請求を考慮した売上高)も予想を上回った。

 低価格アパレル販売のロス・ストアーズ<ROST>が決算を受け大幅高。通期の1株利益の見通しを上方修正した。

 スポーツ用品販売のフットロッカー<FL>が決算を受け大幅高。インフレ圧力にもかかわらず高額の買い物への需要が強いことが示された。

 家具販売のウィリアムズ・ソノマ<WSM>が決算を受け大幅安。市場は今回の決算よりも経営陣が2024年度のガイダンスを示さなかったことを嫌気している模様。

 コンサートなどイベントを手掛けるライブ・ネーション<LYV>が下落。米司法省が反トラスト法違反で調査と報じられた。

 アパレルのネット販売を手掛けるファーフェッチ<FTCH>が決算を受け大幅安。通期の見通しを下方修正したことが嫌気されている模様。

 中古車販売のカーバナ<CVNA>が下落。全体の8%に当たる1500人の人員削減が伝わった。

ロス・ストアーズ<ROST> 107.43(+9.50 +9.70%)
ギャップ<GPS> 13.58(+0.87 +6.81%)
パロアルト<PANW> 167.46(+10.90 +6.96%)
フットロッカー<FL> 35.77(+2.77 +8.39%)
ウィリアムズ・ソノマ<WSM> 122.95(-7.45 -5.71%)
ライブ・ネーション<LYV> 66.66(-5.19 -7.22%)
ファーフェッチ<FTCH> 7.88(-1.26 -13.79%)
カーバナ<CVNA> 7.78(-0.55 -6.55%)

アップル<AAPL> 151.52(+0.80 +0.53%)
マイクロソフト<MSFT> 240.44(-1.24 -0.51%)
アマゾン<AMZN> 93.94(-0.91 -0.96%)
アルファベットC<GOOG> 97.59(-0.91 -0.92%)
テスラ<TSLA> 180.04(-3.13 -1.71%)
メタ・プラットフォームズ<META> 112.06(+0.61 +0.54%)
AMD<AMD> 73.72(-0.18 -0.24%)
エヌビディア<NVDA> 154.05(-2.72 -1.74%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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