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【市況】15日の株式相場見通し=売り優勢、2万8000円近辺で売り物をこなす展開か

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 15日の東京株式市場は、主力株に強弱観が対立するなかもやや売り優勢となり、日経平均は弱含みで推移しそうだ。前日の欧州株市場ではドイツやフランス、英国など主要国の株価指数を中心にほぼ全面高に買われたが、米国株市場ではハイテクセクターに目先利益確定の売り圧力が表面化し、ナスダック総合株価指数は軟調な値動きとなった。また、NYダウも上値の重い展開となり、この日は概ねプラス圏で推移していたものの取引終盤に値を崩し、結局200ドルを超える下げとなった。FRBのブレイナード副議長が金融引き締めペースの減速が近づいているとの見解を示し、これが全体株価指数の下支え材料となったが、売り優勢の地合いを覆すことはできなかった。東京市場では前週末に日経平均が急騰した反動で、前日は300円安となり2万8000円大台を再び割り込んだ。きょうも米株市場の終盤の崩れを受けて利食い圧力が意識されやすい。外国為替市場ではドル円相場の乱高下が続いているが、足もとでは1ドル=140円近辺の推移となっている。株式市場でも取り引き時間中は、為替動向を横にらみに不安定な値動きとなる可能性がある。

 14日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比211ドル16セント安の3万3536ドル70セントと3日ぶり反落。ナスダック総合株価指数は同127.111ポイント安の1万1196.220だった。

 日程面では、きょうは7~9月のGDP速報値、5年物国債の入札など。海外では10月の中国工業生産高、10月の中国小売売上高、10月の中国固定資産投資・不動産開発投資、9月のユーロ圏貿易収支、11月のZEW独景気予測指数、10月の米卸売物価指数(PPI)、11月のNY連銀製造業景況指数、G20首脳会議(~16日)など。

出所:MINKABU PRESS

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