【材料】今週のマーケット展望「日経平均予想は27800~29000円」~マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(山崎みほ)
米ドル/円 <日足> 「株探」多機能チャートより
皆さま、こんにちは、フィスコマーケットレポーター山崎みほの「マネックス証券の気になるレポート」です。
先週末で、日本の上場企業は決算発表がピークを迎えました。円安が追い風となって、今回、中間決算の純利益が過去最高益となる見通しのようです。今日の株価の反応に注目が集まりますね!
さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、11月14日に配信されました。そのなかから今回は、同証券のチーフ・ストラテジスト、広木隆氏のレポート「今週のマーケット展望」の内容をご紹介いたします。
まず広木さんは、今週は『逆CPIショックで上伸した勢いを持続できるか重要な週になる』と言及。
『米国中間選挙は上院は民主党が勝利し、下院は共和党が優勢だ。そうであれば上院が民主党、下院が共和党という無難な決着となりそうだ。中間選挙後から大統領就任3年目の株高というアノマリーを取りに行くラリーが始まる季節を考えても、相場の基調は強いだろう』と、見解を述べています。
また、『先週発表された米国の10月の消費者物価指数(CPI)が予想を下回る伸びとなったことで市場は大きく反応した』と振り返り、『これらの動きの背景には、インフレの落ち着きがFRBの利上げペースの鈍化につながるとの市場の予想がある』とした上で、『しかし、この先、FRBが利上げのペースを引き下げていくという予想はCPIが発表される前から市場では織り込まれていた。ドル円のピークは10月21日で米長期金利のピークと一致している。ダウ平均はすでに9月末に底を打って10月は記録的な上昇となっていた』と解説しています。
従って、『FRBの利上げが最終局面に入ったという認識はそう簡単に変わりようがない。FRB高官から株高けん制発言があるのでは?という危惧はあるが、仮にそれで相場が調整しても一時的なものだろう』として、『一応、14日のウォラー理事、15日?16日のウィリアムズNY連銀総裁あたりの発言を警戒しておこう』と呼び掛けています。
そして、今週のイベントについては、『米国で15日にNY連銀製造業景気指数、卸売物価指数(PPI)、16日に小売売上高、鉱工業生産、17日にフィラデルフィア連銀製造業景況感指数、18日に中古住宅販売などが発表される。国内では14日に三菱UFJ<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>などのメガバンク決算を中心に中間決算発表も最終盤を迎える』と、主なスケジュールを伝えています。
そのなかでも注目は、『16日に発表される訪日観光客数』とのこと。
『今回は10月11日から適用された入国制限の緩和(水際対策措置)後のデータが出てくるので大幅増加が期待できる。インバウンド関連株の後押し材料になるだろう』と、広木さんはみているようです。
最後に、今週の日経平均の予想レンジは『2万7800円~2万9000円』としています。
参考にしてみてくださいね。
山崎みほの「気になるレポート」はマネックス証券の「メールマガジン新潮流」に掲載されたレポートを山崎みほの見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートをご確認くださいね。
フィスコマーケットレポーター 山崎みほ
《FA》
提供:フィスコ