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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 アズーム、マツダ、バンナムHD (10日大引け後 発表分)

アズーム <日足> 「株探」多機能チャートより

 11月10日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 アズーム <3496> [東証G]  ★今期経常は42%増で4期連続最高益、10円増配へ
 ◆22年9月期の連結経常利益は前の期比72.7%増の8.7億円に伸びて着地。続く23年9月期も前期比42.2%増の12.4億円に拡大し、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は駐車場の受託台数と稼働台数を引き続き伸ばし、月極駐車場サブリースサービスの成長を軸に、24.7%の大幅増収を見込む。
  併せて、今期の年間配当は前期比10円増の40円に増配する方針とした。

 日揮HD <1963> [東証P]  ★今期経常を28%上方修正、配当も7円増額
 ◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の360億円→460億円に27.8%上方修正。増益率が19.9%増→53.2%増に拡大する見通しとなった。プラント市場の回復を背景に、主力の総合エンジニアリング事業の収益が想定より伸びる。円安効果も上振れに貢献する。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の29円→36円(前期は15円)に増額修正した。

 タカラバイオ <4974> [東証P]  ★今期経常を26%上方修正、配当も7円増額
 ◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の151億円→191億円に26.5%上方修正。減益率が46.9%減→32.9%減に縮小する見通しとなった。一般研究用試薬や新型コロナウイルス検査関連試薬の販売が拡大するほか、機器や遺伝子医療も伸び、売上高が計画を40.7%も上回ることが利益を押し上げる。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の33円→40円(前期は33円)に増額修正した。

 ジャパンエン <6016> [東証S]  ★今期経常を一転6%増益に上方修正、配当も6円増額
 ◆23年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の4.7億円→6.5億円に38.3%上方修正。従来の23.3%減益予想から一転して6.0%増益見通しとなった。UE機関搭載船向け主機関改造工事が想定より好調に推移しているほか、修理・部品などの分野でアフターサービス事業が伸びることが寄与。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の24円→30円(前期は22円)に増額修正した。

 アライドアキ <6081> [東証G]  ★今期経常を35%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆22年12月期の連結経常利益を従来予想の8.5億円→11.5億円に35.3%上方修正。増益率が0.1%増→35.5%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。クリエイターのインハウス化がハイペースで進んだ海外SaaS事業の収益性向上に加え、急激な円安による為替差益の発生も利益を押し上げる。

 オプトラン <6235> [東証P]  ★今期経常を一転14%増益に上方修正、配当も8円増額
 ◆22年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比43.8%増の77.4億円に拡大して着地。新型光学薄膜装置の販売が好調だったことに加え、為替の円安進行なども利益を押し上げた。
  併せて、通期の同利益を従来予想の63億円→90億円に42.9%上方修正。従来の20.3%減益予想から一転して13.9%増益見通しとなった。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の42円→50円(前期は50円)に増額修正した。

 東京機 <6335> [東証S]  ★今期経常を39%上方修正
 ◆23年3月期の連結経常損益を従来予想の4.1億円の黒字→5.7億円の黒字(前期は3.8億円の赤字)に39.0%上方修正した。売上高が計画通りに推移するなか、急激な円安進行による為替差益の発生が利益を押し上げる。

 コスモス <6772> [東証S]  ★今期経常を一転36%増益に上方修正・最高益更新へ
 ◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の4億円→12億円に3.0倍上方修正。従来の54.8%減益予想から一転して35.6%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。想定以上に円安が進み、在外子会社を中心に販売金額が大幅に増加することが寄与。為替差益が膨らむことも利益を押し上げる。

 マツダ <7261> [東証P]  ★今期経常を一転38%増益に上方修正、配当も5円増額
 ◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の1050億円→1700億円に61.9%上方修正。従来の15.0%減益予想から一転して37.6%増益見通しとなった。半導体供給不足による出荷台数の減少や原材料価格高騰の影響があるものの、売上単価の改善や固定費の効率化などで吸収する。また、円安による為替差益の発生も利益を大きく押し上げる。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の35円→40円(前期は20円)に増額修正した。

 バンナムHD <7832> [東証P]  ★今期経常を一転4%増益に上方修正・最高益更新へ
 ◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比44.1%増の923億円に拡大し、従来予想の800億円を上回って着地。家庭用ゲームのリピート販売や大人層向け玩具、カード商材など利益率の高い商品・サービスが好調だったことに加え、国内アミューズメント施設がコロナ禍の影響から回復したことが上振れの要因となった。
  併せて、通期の同利益を従来予想の1010億円→1390億円に37.6%上方修正。従来の24.4%減益予想から一転して4.0%増益を見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。

 ムトー精工 <7927> [東証S]  ★上期経常は3.4倍増益・通期計画を超過
 ◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比3.4倍の10.5億円に急拡大して着地。プラスチック成形事業でデジタルカメラ部品やプリンター部品、金型を中心に受注が増加したことが寄与。固定費などの経費削減を進めたことに加え、円安による為替差損益の改善も利益を押し上げた。
  通期計画の10億円をすでに上回っており、業績上振れが期待される。

 ゼット <8135> [東証S]  ★今期経常を一転13%増益に上方修正、配当も3円増額
 ◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の7億円→10億円に42.9%上方修正。従来の20.9%減益予想から一転して13.0%増益見通しとなった。行動制限の緩和を背景に、野球・サッカー・ラケットスポーツなどの競技スポーツ用品の出荷が好調に推移していることが要因。ドル円相場が安定し、製造部門の原価率上昇に歯止めがかかることも上振れにつながる。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の5円→8円(前期は5円)に大幅増額修正した。

 立花エレ <8159> [東証P]  ★今期経常を一転19%増益・最高益に上方修正、配当も10円増額
 ◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比88.4%増の58億円に拡大し、従来予想の35億円を上回って着地。半導体製造装置関連や物流関連などの分野を中心に、国内、海外ともに好調に推移したことに加え、急激な円安による為替差益の発生も利益を押し上げた。
  併せて、通期の同利益を従来予想の73.5億円→88億円に19.7%上方修正。従来の0.8%減益予想から一転して18.7%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の60円→70円(前期は60円)に増額修正した。

 建設技研 <9621> [東証P]  ★今期経常を一転11%増益・最高益に上方修正、配当も40円増額
 ◆22年12月期の連結経常利益を従来予想の65億円→79億円に21.5%上方修正。従来の8.7%減益予想から一転して11.0%増益を見込み、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。国土強靭化の推進などを背景に、国内建設コンサルティング事業の受注が好調に推移していることが要因。業務単価の上昇や業務生産の効率化も上振れに貢献する。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の60円→100円(前期は60円)に大幅増額修正した。

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