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【市況】9日の株式相場見通し=続伸、米中間選挙後の株高意識も上値重いか

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 9日の東京株式市場は、強弱観対立のなかも日経平均株価は頑強な値動きとなり3日続伸となる公算が大きい。前日の米国株市場では、中間選挙後の株高アノマリーを先取りする形で買いが優勢となり、NYダウは300ドルを超える上昇をみせた。また、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は上値の重い展開だったが、大引けはプラス圏で着地している。今回の中間選挙では下院は共和党が過半数の議席を確保することが確実視されており、民主党バイデン政権とのねじれが生じることで、財政出動などの政策が通りにくくなるとの見方が株価にはポジティブ材料と捉えられている。ただ、両指数とも取引後半は不安定な動きをみせ、急速に値を消す場面もあった。引け際も手仕舞い売りで上げ幅を縮小している。東京市場ではNYダウの大幅上昇を受けリスク選好の地合いが続きそうだが、外国為替市場ではFRBの金融引き締めピッチが緩むとの思惑を背景にドルが売られており、1ドル=145円台半ばまで円高が進んだことは輸出セクターやインバウンド関連株には逆風として意識される可能性もある。日経平均はフシ目の2万8000円大台ラインでは戻り売り圧力も強まることが予想されるだけに、ここを突破できるかが注目される。

 8日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比333ドル83セント高の3万3160ドル83セントと3日続伸。ナスダック総合株価指数は同51.680ポイント高の1万616.200だった。

 日程面では、きょうは10月の景気ウォッチャー調査、6カ月物国庫短期証券の入札、30年物国債の入札など。海外では10月の中国消費者物価指数(CPI)、10月の中国卸売物価指数(PPI)、ポーランド中銀の政策金利発表、9月の米卸売在庫・売上高、米10年債の入札など。

出所:MINKABU PRESS

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