【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 BEENOS、SUMCO、スズキ (8日大引け後 発表分)
BEENOS <日足> 「株探」多機能チャートより
11月8日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
BEENOS <3328> [東証P] ★今期経常は20倍増で3期ぶり最高益更新へ
◆22年9月期の連結経常利益は前の期比87.1%減の2.1億円に落ち込んだものの、続く23年9月期は前期比20倍の42億円に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期は上場株式を中心に営業投資有価証券の売却を積極的に進めることで投資育成事業の収益が急改善する。また、円安を追い風にグローバルコマース事業の好調が継続するほか、バリューサイクル事業の利益も拡大する見通し。
アップル <2788> [東証S] ★今期経常を55%上方修正・7期ぶり最高益更新へ
◆22年12月期の連結経常利益を従来予想の10億円→15.6億円に55.4%上方修正。増益率が88.1%増→2.9倍に拡大し、7期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期業績の上方修正は8月に続き、2回目。急激な円安進行を背景に、海外中古車輸出事業が想定以上に好調に推移していることが要因。国内事業もオートオークション相場の高止まりが継続し、車両単価、1台あたり利益がそれぞれ増加する。
タスキ <2987> [東証G] ★今期経常は22%増で6期連続最高益、7円増配へ
◆22年9月期の連結経常利益は前の期非連結比41.2%増の15.7億円に拡大して着地。続く23年9月期も前期比21.7%増の19.1億円に伸び、6期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は主力の新築投資用IoTレジデンスを軸に、DXコンサルティングや不動産金融サービスの成長力を強化し、30.3%の大幅増収を見込む。
併せて、今期の年間配当は前期比7円増の40円に増配する方針とした。
SUMCO <3436> [東証P] ★非開示だった今期経常は2.2倍増益、37円増配へ
◆22年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比2.4倍の834億円に急拡大して着地。半導体用シリコンウエハーは直径300mmが車載・データセンター向け、200mmは車載・産業向けの旺盛な需要が継続した。為替の円安進行も追い風となった。
併せて、非開示だった通期の同利益は前期比2.2倍の1104億円に拡大する見通しを示した。
業績好調に伴い、従来未定としていた今期の年間配当は78円(前期は41円)実施する方針とした。
アイピーエス <4390> [東証P] ★上期経常を87%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の12.7億円→23.7億円に86.6%上方修正。増益率が54.9%増→2.9倍に拡大し、従来の2期連続での上期の過去最高益予想をさらに上乗せした。国内通信事業とメディカル&ヘルスケア事業が好調に推移し、国際通信事業もIRU案件の早期提供で売上高が計画を上回ったことが寄与。円安による為替差益7.4億円を計上したことも利益を大きく押し上げた。
シンバイオ <4582> [東証G] ★今期経常を31%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆22年12月期の連結経常利益を従来予想の17.5億円→23億円に31.4%上方修正。増益率が74.8%増→2.3倍に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。抗がん剤「トレアキシン」の販売が底堅く推移するなか、販管費の削減や為替評価益の発生などが利益を押し上げる。
スズキ <7269> [東証P] ★今期経常を一転22%増益に上方修正
◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の2200億円→3200億円に45.5%上方修正。従来の16.3%減益予想から一転して21.7%増益見通しとなった。インドを中心に自動車の販売が想定より伸びることが寄与。単価改善に加え、円安によるプラス効果も上振れに貢献する。
併せて、従来91円を計画していた今期の年間配当を未定に変更した。
ジャムコ <7408> [東証P] ★今期最終を2.5倍上方修正
◆23年3月期の連結最終損益を従来予想の8.7億円の黒字→21.6億円の黒字(前期は40.8億円の赤字)に2.5倍上方修正した。ボーイング787型機向けの出荷再開や一部客室改修プログラムが遅れ、売上高は計画を下回るものの、運航機数増加に伴うエアライン向けスペアパーツの販売拡大に加え、原価低減や想定以上の円安進行などが利益を押し上げる。
加賀電子 <8154> [東証P] ★今期経常を18%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も50円増額
◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.2倍の189億円に急拡大して着地。半導体・電子部品の供給不足が継続するなか、独立系商社としての調達力を強みに広範な業界から旺盛な需要を取り込んだ。為替の円安進行もプラスに働いた。
併せて、通期の同利益を従来予想の245億円→290億円に18.4%上方修正。増益率が14.2%増→35.2%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の150円→200円(前期は120円)に大幅増額修正した。
ブティックス <9272> [東証G] ★上期経常が98%増益で着地
◆23年3月期上期(4-9月)の経常利益(非連結)は前年同期比97.9%増の4.7億円に拡大して着地。M&A仲介事業で大型案件の成約が順調に推移し、仲介手数料が増加したことが寄与。新規分野であるハイブリッド展示会「DXPO」を初開催したことも収益拡大に貢献した。
通期計画の7億円に対する進捗率は67.3%に達しており、業績上振れが期待される。
株探ニュース