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【注目】明日注目すべき【好決算】銘柄 サンリオ、アイスタイル、MIXI (4日大引け後 発表分)

サンリオ <日足> 「株探」多機能チャートより

 11月4日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 サンリオ <8136> [東証P]  ★今期経常を48%上方修正、配当も10円増額
 ◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比8.8倍の56億円に急拡大し、従来予想の35億円を上回って着地。複数キャラクターでの展開が奏功し国内外におけるライセンス契約の獲得が進んだほか、国内ではゴールデンウイーク、夏休み期間ともに行動制限なく営業できたことで実店舗やテーマパークの客数が大きく伸びた。また、構造改革の進展による原価率の低減や販管費比率の適正化を進めたことも利益拡大につながった。
  併せて、通期の同利益を従来予想の52億円→77億円に48.1%上方修正。増益率が56.7%増→2.3倍に拡大する見通しとなった。今期業績の上方修正は8月に続き、2回目。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の20円→30円(前期は16円)に大幅増額修正した。

 MIXI <2121> [東証P]  ★今期経常を82%上方修正
 ◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の85億円→155億円に82.4%上方修正。減益率が50.1%減→9.0%減に縮小する見通しとなった。主力ゲーム「モンスターストライク」が人気IPとのコラボレーションなどによって好調に推移しているほか、スポーツ事業では競輪・オートレースの車券販売や競馬情報サイトなど公営競技関連が伸びる。

 シミックHD <2309> [東証P]  ★前期経常を46%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆22年9月期の連結経常利益を従来予想の92億円→134億円に46.2%上方修正。増益率が80.7%増→2.6倍に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。前期業績の上方修正は7月に続き、4回目となる。新型コロナウイルス感染症のワクチン接種支援業務が拡大したほか、CRO事業などが伸びたことが上振れの要因。

 タカミヤ <2445> [東証P]  ★上期経常を一転26%増益に上方修正
 ◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の6億円→11.3億円に88.3%上方修正。従来の33.0%減益予想から一転して26.1%増益見通しとなった。販売事業が伸び悩み売上高は計画を下回ったものの、販管費の抑制に加え、円安進行で為替差益が膨らんだことが利益を大きく押し上げた。

 YKT <2693> [東証S]  ★今期経常を43%上方修正・22期ぶり最高益更新へ
 ◆22年12月期の連結経常利益を従来予想の7億円→10億円に42.9%上方修正。増益率が10.4%増→57.7%増に拡大し、22期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。EVを中心とした車載関連の旺盛な設備投資需要を背景に電子機器の販売が増加するほか、工具研削盤を中心とした工作機械の国内販売も伸び、売上高が計画を50.0%も上回ることが利益を押し上げる。

 トラスト <3347> [東証S]  ★今期経常を一転46%増益・最高益に上方修正、配当も2円増額
 ◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の7.5億円→18億円に2.4倍上方修正。中古車輸出、レンタカー、海外自動車ディーラーとすべての事業が好調に推移したことに加え、急激な円安進行も追い風となった。
  併せて、通期の同利益も従来予想の18億円→28億円に55.6%上方修正。従来の6.0%減益予想から一転して46.3%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。
  業績好調に伴い、上期配当を従来計画の2円→4円(前年同期は2円)に大幅増額した。年間配当は6円になる。

 アイスタイル <3660> [東証P]  ★7-9月期(1Q)経常は黒字浮上、対通期進捗率93%
 ◆23年6月期第1四半期(7-9月)の連結経常損益は1.5億円の黒字(前年同期は2.3億円の赤字)に浮上して着地。Beauty Service事業で化粧品販売の実店舗が行動制限の緩和やイベント効果などを背景に収益が大きく改善したことが寄与。On Platform事業で化粧品ブランドによるプラットフォーム活用が進んだことも黒字転換につながった。
  第1四半期実績だけで、通期計画の1.7億円に対する進捗率は92.9%となり、業績上振れが期待される。

 日曹達 <4041> [東証P]  ★今期経常を一転44%増益に上方修正・7期ぶり最高益更新へ
 ◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の165億円→237億円に43.6%上方修正。従来の0.1%減益予想から一転して43.5%増益を見込み、一気に7期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。殺虫剤・殺ダニ剤や殺菌剤の輸出向け販売に加え、医薬品添加剤「NISSO HPC」やKrFフォトレジスト材料「VP ポリマー」などが伸びることが寄与。持ち分法による投資利益の増加や想定以上の円安進行も利益を押し上げる。

 ジーテクト <5970> [東証P]  ★今期経常を19%上方修正
 ◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.3倍の94億円に急拡大して着地。自動車減産の影響があったものの、材料単価の改定や為替影響などで吸収し、47.2%の大幅増収を達成した。積極的な自動化による生産性向上やコスト改善に加え、為替差益や持ち分法投資利益が増加したことも利益を押し上げた。
  併せて、通期の同利益を従来予想の136億円→162億円に19.1%上方修正。増益率が8.5%増→29.3%増に拡大する見通しとなった。

 ヤマシン―F <6240> [東証P]  ★今期経常を91%上方修正
 ◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の6.5億円→12.4億円に90.8%上方修正。減益率が50.6%減→5.8%減に縮小する見通しとなった。国内や欧米、アジア(中国を除く)で建設機械用フィルターの需要が高水準で推移するなか、原材料価格高騰分の価格転嫁や原価低減を進めることで建機用フィルタ事業の収益が想定より伸びる。

 三井倉HD <9302> [東証P]  ★今期経常を13%上方修正、配当も17円増額
 ◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の220億円→249億円に13.2%上方修正。減益率が13.9%減→2.6%減に縮小する見通しとなった。今期業績の上方修正は8月に続き、2回目。急速に変化する顧客のニーズを的確に捉え、機動的にスペースを確保したことでフォワーディング業務の取り扱いが増加することが寄与。海運市況の混乱に伴う海上輸送から航空輸送へのシフトや航空運賃高止まりによる影響も上振れの要因となる。
  併せて、今期の年間配当を従来計画の164円→181円(前期は129円)に増額修正した。

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