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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ミネベア、資生堂、郵船

ミネベア <日足> 「株探」多機能チャートより
■ミネベアミツミ <6479>  2,135円  -110 円 (-4.9%)  本日終値
 ミネベアミツミ<6479>が4日ぶり急反落。2日取引終了後、23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。売上高は1兆2000億円から1兆2500億円(前期比11.2%増)、営業利益は1020億円から1150億円(同24.8%増)に見通しを上方修正した。だが営業利益予想の上方修正はほぼ市場の想定に沿ったものであり、発表を受けていったん材料出尽くしと受け止めた売りが膨らんだ。

■資生堂 <4911>  4,909円  -221 円 (-4.3%)  本日終値
 資生堂<4911>やコーセー<4922>、ファンケル<4921>といった化粧品株が安い。米化粧品大手エスティ・ローダー<EL>が2日、7~9月期決算とともに通期見通しの下方修正を発表した。中国の新型コロナウイルス規制や米国の一部小売業者による在庫の引き締めなどが理由。これを受け、今後決算発表を控える東京市場の化粧品株に連想売りが広がったようだ。既に決算発表を終えたポーラ・オルビスホールディングス<4927>は相対的に下落率が小さい。

■日経レバ <1570>  13,880円  -500 円 (-3.5%)  本日終値
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が急落、前営業日比4.5%を超える下げで1万3700円近辺まで下押した。日経平均株価に連動するように組成されたETFで価格変動率が2倍に基本設定されており、全体相場のボラティリティが高まると個人投資家を中心とした短期資金の参戦が活発化する。FOMC通過後に米国株市場が大きく軟化しており、これを受けてきょうの東京市場も先物主導で日経平均の下げがきつくなったことから、日経レバもそれに連動して下値模索の動きを強いられた状況だ。一方、日経平均の動きとは逆方向に連動するNEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信<1357>にも投資家の視線が集まった。こちらは上値指向にあり、足もとで75日移動平均線との下方カイ離を解消した形となっており、投資家の強弱観が錯綜している。

■日本郵船 <9101>  2,563円  -92.5 円 (-3.5%)  本日終値
 日本郵船<9101>は後場一段安。正午に同社は23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。最終利益は9600億円から1兆300億円(前期比2.1%増)に見通しを引き上げた。ただ修正後の各利益予想は市場予想とほぼ同水準となったほか、直近でバルチック海運指数が下落基調にあることもあって、いったん好材料出尽くしと受け止めた売りが膨らんだようだ。半導体不足などによる自動車生産への悪影響が徐々に解消することや、エネルギー関連での底堅い市況推移を見込み、不定期専用船事業の収益見通しを引き上げた。また、これまで1000円を計画していた中間配当は1050円(前期の中間は200円)に決定。9月30日を基準日に10月1日付で実施した1対3の株式分割を考慮しないベースで、期末配当予想は従来の435円から480円(前期の期末は1250円)に引き上げた。

■トレンドマイクロ <4704>  7,120円  -200 円 (-2.7%)  本日終値
 トレンドマイクロ<4704>が3日続落。同社は2日取引終了後、22年12月期通期の連結業績予想修正を発表。営業利益の見通しを従来の420億円から370億円(前期比15.2%減)に引き下げたことが嫌気されたようだ。売上高予想は従来通り2259億円(同18.7%増)で据え置いているが、コストが円安の影響で人件費やクラウド利用を中心に想定よりも増加する見込みだとしている。一方、子会社の売却益を特別利益として計上することから、純利益の予想は従来の303億円から319億円(同16.9%減)に引き上げた。

■東京エレクトロン <8035>  37,950円  -920 円 (-2.4%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連は総じて売り優勢の展開を強いられている。米国株市場では米長期金利の上昇を受け、足もとグロース株には向かい風が強い。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も続落しており、前日時点で25日移動平均線を下抜けてきたことで目先は関連株物色の動きも鈍っている。米国株市場ではCDMA用半導体を主力とするクアルコム<QCOM>が、決算発表後に10~12月期の見通しを嫌気される形で急落しており、東京市場でもこれが半導体セクターの重荷となっている。

■川崎汽船 <9107>  2,187円  -27 円 (-1.2%)  本日終値
 川崎汽船<9107>が後場に入り下げ幅を拡大。下落率は一時7%を超えた。午前11時30分、23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、自社株買いの実施を発表した。このなかで、大株主で旧村上ファンド関係者が運営する投資会社エフィッシモ キャピタル マネージメントとみずほ銀行が、保有する株式の一部を売却することで自社株買いに応じる意向があることを確認したと明らかにした。これにより需給面の懸念が生じたようだ。今回発表した自社株買いは、取得総数3523万6000株(自己株式を除く発行済み株式総数の12.41%)、取得総額1000億円を上限とする。取得期間は8日から23年3月31日まで。自己株式立会外取引(ToSTNeT-3)での買付け委託及び東証における市場買付けを予定する。

■グンゼ <3002>  3,750円  -40 円 (-1.1%)  本日終値
 グンゼ<3002>が軟調。2日取引終了後、23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算の開示と同時に、自社株買いの実施を発表した。だが全体相場にツレ安する格好となった。自社株買いは取得総数25万株(発行済み株式総数の1.37%)、10億円を上限とする。取得期間は4日から23年2月28日まで。4~9月期の連結決算は、売上高が前年同期比13.4%増の673億5000万円、最終利益は同55.9%減の22億600万円だった。機能ソリューション事業は半導体市場向け製品や中国向けタッチパネルなどが堅調だった一方、プラスチックフィルム分野では原燃料価格の高騰の影響を受けた。通期の業績予想は据え置いた。

■三菱UFJ <8306>  702円  -0.3 円 (0.0%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が2日終値近辺でしっかりした値動きを示しているほか、三井住友フィナンシャルグループ<8316>やみずほフィナンシャルグループ<8411>も売り物をこなし強含みで推移するなど、全般下げ相場のなかで強さを発揮している。米国では2日に発表されたFOMCの結果とパウエルFRB議長の記者会見を受けて、金融引き締め策の打ち止めが近いとの思惑が後退、10年債利回りが4.15%台まで上昇し、グロース株を中心に全体相場の重荷となった。ただJPモルガン<JPM>など一部の大手金融株は頑強な値動きを示しており、長期金利上昇に伴う運用環境の改善に期待する動きが押し目買いにつながった。米国事業を展開する日本のメガバンク各社にとっても、米金利上昇を好感する形で下値に買いが入った。

■アルメディオ <7859>  331円  +80 円 (+31.9%) ストップ高   本日終値
 アルメディオ<7859>がストップ高。2日の取引終了後に23年3月期通期業績予想の上方修正を発表。売上高を30億4600万円から50億2200万円(前期比53.8%増)へ、最終損益を1億3000万円の赤字から1億8700万円の黒字(前期3900万円の赤字)へ引き上げており、これを好感した買いが膨らんだ。上期業績が想定を上回ったため。加えて、太陽光発電パネル製造用の拡散炉用ヒーターモジュールの販売が中国で伸長することや、円安に伴い円換算額が増加することが寄与する見込み。同時に発表した4~9月期決算は、売上高が27億2300万円(前年同期比84.4%増)、最終損益が2億6200万円の黒字(前年同期4600万円の赤字)だった。

●ストップ高銘柄
 ブライトパス・バイオ <4594>  124円  +30 円 (+31.9%) ストップ高   本日終値
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 ヤマト・インダストリー <7886>  1,290円  -400 円 (-23.7%) ストップ安   本日終値
 など、2銘柄

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