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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):エディオン、ZHD、エムスリー

エディオン <日足> 「株探」多機能チャートより
■エディオン <2730>  1,204円  +28 円 (+2.4%)  本日終値
 エディオン<2730>がしっかり。午前11時、23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算の開示にあわせ、自社株買いの実施を発表し、これを好感した買いが株価の支えとなった。同社は取得総数400万株(自己株式を除く発行済み株式総数の3.91%)、取得総額50億円を上限に自社株買いを実施する。7日から23年3月31日までの間、東証における市場買付で取得する。4~9月期の連結決算は、売上高が前年同期比微増の3511億1500万円、最終利益が同7.0%減の70億7000万円だった。一部の店舗で休業や営業時間の短縮があった前年と比べ、売り上げは回復しつつある半面、新型コロナウイルス感染症関連の助成金が減少したことなどが業績面で重荷となった。

■淺沼組 <1852>  2,790円  +53 円 (+1.9%)  本日終値
 淺沼組<1852>がしっかり。同社は2日取引終了後、第2四半期(4~9月)の連結業績予想の増額修正を発表した。売上高は641億2000万円から668億8800万円(前年同期比12.1%増)に見直したほか、営業利益は12億5000万円から21億6500万円(同43.3%増)に修正した。工事の進捗が順調だったほか、工事粗利益率が向上した。また、シンガポール子会社の業績が好調に推移していることも寄与した。23年3月通期の業績予想は据え置いたが、修正の必要が生じた場合は速やかに開示するとしている。同社は8日に中間期決算の発表を行う予定だ。

■コメ兵ホールディングス <2780>  3,325円  +35 円 (+1.1%)  本日終値
 コメ兵ホールディングス<2780>は反発、日経平均が大きく値を崩すなかも頑強な値動きで目を引く。株価は10月19日に年初来高値3660円をつけたあと調整局面に移行したが、下値では押し目買いが厚く25日移動平均線を下支えに売り物を吸収している。市場では「訪日外国人観光客によるインバウンド消費が期待されているが、円安効果で高価格帯のブランド品がよく売れている。とりわけ中古ブランド品は、日本の場合は品揃えが豊富で商品に対する信頼性も高く、旺盛な買い意欲を取り込んでいるもよう」(中堅証券ストラテジスト)とし、同社株の業績に期待した投資資金を呼び込んでいる。

■バンクオブイ <4393>  11,340円  -4,000 円 (-26.1%) ストップ安   本日終値
 バンク・オブ・イノベーション<4393>はストップ安。2日取引終了後、新作ロールプレイングゲーム(RPG)「メメントモリ」について、10月度の課金高、ダウンロード数などの速報値を発表した。10月18日~31日の課金高は35億円、31日時点のダウンロード数は125万件だった。26日に公表した18日~23日の6日間の課金高は18億円、23日時点のダウンロード数は100万件だった。24日以降の8日間のダウンロード数の伸びが鈍化していると受け止めた投資家の売りが膨らんでいるようだ。

■Zホールディングス <4689>  340円  -56.2 円 (-14.2%)  本日終値  東証プライム 下落率2位
 Zホールディングス<4689>は年初来安値を更新。下落率は13%を超えた。2日取引終了後に発表した23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、最終利益が前年同期比25.7%減の403億700万円だった。7~9月期では同45.4%減となり、大幅な減益となったのを嫌気した売りが膨らんだ。4~9月期は、売上高に相当する売上収益が同4.5%増の7849億900万円と、同期間としては過去最高だった。コマース事業やトラベル事業が好調だったほか、PayPay取扱高が増加した。メディア事業の売上収益も伸びた。一方、人件費や販売促進費用が増加し、利益を圧迫した。

■AGC <5201>  4,225円  -435 円 (-9.3%)  本日終値  東証プライム 下落率4位
 AGC<5201>は大幅安。2日の取引終了後に22年12月期業績予想の修正を発表。純利益を1200億円から920億円(前期比25.7%減)へ引き下げており、これが嫌気された。東南アジアでの塩化ビニル樹脂の販売価格の下落や液晶用ガラス基板の出荷減少をはじめ、天然ガスや電力など原燃材料価格の高止まりによる影響が出る。建築用ガラス・自動車用ガラスの販売価格上昇や円安による為替影響などで売り上げ増加が見込まれることから、売上高見通しについては従来予想の2兆500億円(同20.8%増)を据え置いた。同時に発表した1~9月期決算は、売上高が1兆4988億円(前年同期比21.5%増)、純利益が987億5400万円(同23.7%減)だった。

■エムスリー <2413>  4,016円  -399 円 (-9.0%)  本日終値  東証プライム 下落率6位
 エムスリー<2413>は続急落。下落率は一時10%を超えた。2日取引終了後に発表した23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、売上高に相当する売上収益が前年同期比15.3%増の1126億1600万円、最終利益が同41.0%減の240億6000万円だった。大幅減益となったことを嫌気した売りが膨らんだようだ。中国での事業運営会社を傘下に持つ持ち分法適用関連会社が香港証券取引所に上場したことに伴う利益を前年に計上。この反動が大幅減益の主因となった。一方、主力のメディカルプラットフォーム事業は堅調に推移した。通期の業績予想は、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大の影響について、依然として不確実性が高いとし、引き続き非開示とした。合理的な算定が可能になった段階で速やかに開示するとしている。

■ヒロセ電機 <6806>  17,630円  -1,720 円 (-8.9%)  本日終値  東証プライム 下落率8位
 ヒロセ電機<6806>が急反落。2日取引終了後、23年3月期連結業績予想の増額修正を発表し、営業利益は440億円から500億円(前期比22.7%増)に見直した。為替の円安進行が寄与するほか、産業機器向けビジネス及び自動車向けビジネスなどが予想を上回る見込みのため。ただ、市場では同社の今期同利益を490億円前後と上方修正後とほぼ同水準を予想していたため、この日は材料出尽くし感からの売りが膨らんでいる様子だ。

■東京精密 <7729>  4,115円  -365 円 (-8.2%)  本日終値
 2日に決算を発表。「今期営業を4%下方修正」が嫌気された。
 東京精密 <7729> [東証P] が11月2日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結営業利益は前年同期比21.6%増の156億円に伸びた。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の311億円→300億円(前期は285億円)に3.5%下方修正し、増益率が8.9%増→5.1%増に縮小する見通しとなった。
  ⇒⇒東京精密の詳しい業績推移表を見る

■ヤマハ <7951>  5,320円  -280 円 (-5.0%)  本日終値
 ヤマハ<7951>は大幅続落。2日取引終了後、23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。売上高に相当する売上収益の見通しは4600億円から4700億円(前期比15.1%増)、営業利益の見通しは500億円から525億円(同6.4%増)に上方修正した。ただ営業利益の見通しが市場予想をやや下回ったことや、決算発表前の同社株が直近の高値圏で推移していたことも相まって、目先の利益を確定する目的の売りが膨らんだようだ。

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