【市況】【↓】日経平均 大引け| 3日ぶり小反落、FOMCを控え狭いレンジでの推移 (11月2日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 27562.30
高値 27692.55(10:41)
安値 27546.88(09:00)
大引け 27663.39(前日比 -15.53 、 -0.06% )
売買高 14億3069万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆3798億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日ぶり小反落、前日の米株安受け様子見
2.前日終値を挟んで売り買い交錯、狭いレンジでのもみ合い
3.FOMCの結果発表とパウエルFRB議長の記者会見待ち
4.為替は急速な円高に振れるも、全体相場への影響は限定的
5.業種別は値上がりが多いが、個別株は値下がりが1000超に
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比79ドル安と続落した。堅調な米雇用動態調査を受けFRBのタカ派姿勢を警戒した売りが優勢となった。
東京市場では、前日の米株安を受けて手控えムードが広がったが、日経平均株価は下値抵抗力も発揮した。結局小幅マイナス圏で着地している。
2日の東京市場は、日経平均が前日終値をはさみ狭いレンジでの推移となった。前日の米国株市場では発表された経済指標が事前予測を上回ったことで、金融引き締めに対する警戒感が買いを手控えさせた。FOMCの結果発表とパウエルFRB議長の記者会見を目前に控え、積極的に買い向かう動きは見られず、小幅に安い水準で推移した。これを受けて東京市場でも模様眺めムードの強い展開に。好決算を発表した銘柄に投資資金が集まり全体相場を支えたが、それ以外は総じて買いが見送られる地合いだった。取引開始直後から為替が急速な円高に振れたが、株式市場に与える影響は限定的だった。業種別では33業種中、半分以上にあたる19業種が上昇したが、個別で見ると値下がり銘柄数は1000あまりに達し、値上がり銘柄数を280銘柄程度上回った。
個別では、ソニーグループ<6758>が大幅高に買われ、ソフトバンクグループ<9984>も買いが優勢、日本製鉄<5401>も値を上げた。パナソニック ホールディングス<6752>が急伸、TDK<6762>、SUBARU<7270>なども高い。三菱商事<8058>もしっかり。サンゲツ<8130>が値上がり率トップに買われ、日本冶金工業<5480>、スミダコーポレーション<6817>が急騰した。ペガサスミシン製造<6262>も値を飛ばした。三井松島ホールディングス<1518>も商いを伴い上昇した。JVCケンウッド<6632>も活況高。
半面、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連が値を下げ、花王<4452>が大幅安。三菱重工業<7011>も下落した。ブイキューブ<3681>がストップ安に売り込まれ、LITALICO<7366>も急落。サイバーエージェント<4751>、日本酸素ホールディングス<4091>などの下げも目立つ展開となっている。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はTDK <6762>、SBG <9984>、ソニーG <6758>、KDDI <9433>、ダイキン <6367>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約99円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、花王 <4452>、ファナック <6954>、テルモ <4543>、第一三共 <4568>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約73円。
東証33業種のうち上昇は19業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)鉄鋼、(3)水産・農林業、(4)石油石炭製品、(5)食料品。一方、下落率の上位5業種は(1)精密機器、(2)サービス業、(3)化学、(4)電気・ガス業、(5)陸運業。
■個別材料株
△Aiming <3911> [東証G]
「陰の実力者になりたくて!マスターオブガーデン」の事前登録を開始。
△ユーザベース <3966> [東証G]
イベントマーケティング企業のEventHubと資本・業務提携。
△ダイセル <4202> [東証P]
今期経常を一転3%増益に上方修正、配当も2円増額。
△ブライトパス <4594> [東証G]
理科研に対する再生NKT細胞療法の独占的開発製造販売権導入オプション行使。
△ウネリー <5034> [東証G]
小売DXを推進するフェズと業務提携。
△ニッカトー <5367> [東証P]
23年3月期業績及び配当予想を上方修正。
△ソニーG <6758> [東証P]
今3月期業績予想を上方修正。
△TDK <6762> [東証P]
23年3月期業績予想を上方修正。
△八千代工 <7298> [東証S]
今期最終を96%上方修正、配当も16円増額。
△サックスバー <9990> [東証P]
23年3月期営業利益予想を上方修正。
▼ブイキューブ <3681> [東証P]
22年12月期は一転最終減益の見通し。
▼花王 <4452> [東証P]
第3四半期営業益29%減で通期計画進捗率53%。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)サンゲツ <8130>、(2)冶金工 <5480>、(3)スミダコーポ <6817>、(4)ペガサス <6262>、(5)パナHD <6752>、(6)ダイセル <4202>、(7)ニチレイ <2871>、(8)JVCケンウ <6632>、(9)エンプラス <6961>、(10)SUBARU <7270>。
値下がり率上位10傑は(1)ブイキューブ <3681>、(2)りたりこ <7366>、(3)花王 <4452>、(4)サイバー <4751>、(5)ウェルビー <6556>、(6)日本酸素HD <4091>、(7)KeePer <6036>、(8)関西ペ <4613>、(9)メルカリ <4385>、(10)マーベラス <7844>。
【大引け】
日経平均は前日比15.53円(0.06%)安の2万7663.39円。TOPIXは前日比1.96(0.10%)高の1940.46。出来高は概算で14億3069万株。東証プライムの値上がり銘柄数は739、値下がり銘柄数は1019となった。東証マザーズ指数は737.85ポイント(7.61ポイント安)。
[2022年11月2日]
株探ニュース