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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 八千代工、日本製鉄、ローム (1日大引け後 発表分)

八千代工 <日足> 「株探」多機能チャートより

 11月1日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 八千代工 <7298> [東証S]  ★今期最終を96%上方修正、配当も16円増額
 ◆23年3月期の連結最終利益を従来予想の23億円→45億円に95.7%上方修正。減益率が55.4%減→12.7%減に縮小する見通しとなった。半導体供給不足で受注は減少するものの、円安効果などで吸収し、売上高が計画計画を上回ることが寄与。原価改善の進展や為替差益の発生も利益を押し上げる。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の18円→34円(前期は18円)に大幅増額修正した。

 井村屋G <2209> [東証P]  ★上期経常を一転2倍増益に上方修正・4期ぶり最高益更新へ
 ◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の6.5億円→15.2億円に2.3倍上方修正。従来の13.2%減益予想から一転して2.0倍増益を見込み、4期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなった。主力の「あずきバー」シリーズや米国向けの販売などが伸び、売上高が計画を上回ったことが寄与。生産性向上によるコスト削減に加え、円安による為替差益の発生や補助金収入の計上も利益を押し上げた。

 寿スピリッツ <2222> [東証P]  ★今期経常を23%上方修正
 ◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の52億円→63.8億円に22.8%上方修正。増益率が78.0%増→2.2倍に拡大する見通しとなった。行動制限の解除を背景に期初予想を大きく上回った上期業績の増額分を反映した。一方、新型コロナウイルス感染再拡大や物価上昇などへの懸念から下期予想は据え置いた。

 セ硝子 <4044> [東証P]  ★今期経常を一転38%増益に上方修正
 ◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の110億円→165億円に50.0%上方修正。従来の7.8%減益予想から一転して38.2%増益見通しとなった。ハイドロフルオロオレフィン製品や医薬関連製品などの輸出価格が円安で上昇するほか、リチウムイオン電池用電解液製品の販売好調や値上げ効果なども寄与する。また、持ち分法投資利益の増加に加え、為替差益を計上することも利益を押し上げる。

 ニッカトー <5367> [東証P]  ★今期経常を一転1%増益に上方修正、配当も6円増額
 ◆23年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の7.2億円→10.4億円に44.4%上方修正。従来の30.0%減益予想から一転して1.2%増益見通しとなった。エネルギーや原材料価格の高騰に対する販売価格への転嫁が浸透することなどが上振れの要因。
  併せて、今期の年間配当を従来計画の15円→21円(前期は20円)に大幅増額修正した。

 日本製鉄 <5401> [東証P]  ★今期最終を一転5%増益に上方修正・最高益更新へ
 ◆23年3月期上期(4-9月)の連結最終利益は前年同期比24.7%増の3723億円に伸び、従来予想の3000億円を上回って着地。併せて、通期の同利益を従来予想の6000億円→6700億円に11.7%上方修正。従来の5.9%減益予想から一転して5.1%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。
  原燃料コスト上昇分の販売価格への転嫁で適正マージンを確保することに加え、グループ会社の利益拡大や在庫評価益が増加することも利益を押し上げる。

 ローム <6963> [東証P]  ★今期経常を一転27%増益に上方修正
 ◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の740億円→1050億円に41.9%上方修正。従来の10.4%減益予想から一転して27.2%増益見通しとなった。成長する省エネ分野や自動車関連市場の需要を取り込むほか、為替の円安進行もプラスに働く。
  併せて、発行済み株式数の4.1%にあたる400万株または200億円を上限に自社株買いを実施すると発表。

 安永 <7271> [東証P]  ★上期経常が55%増益で着地
 ◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比54.6%増の4億円に拡大して着地。海外自動車メーカーを中心に生産調整が回復傾向にあるなか、エンジン部品の販売が伸び、増収を確保した。電力費の上昇やプロダクトミックスなどのマイナス影響があったものの、円安による為替差益1.7億円を計上したことが利益を大きく押し上げた。

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