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【材料】ウーバーが決算受け大幅高 ドライバーの供給回復が利用者増加を下支え=米国株個別

 配車サービスのウーバー・テクノロジーズ<UBER>が上昇。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、同業界では重要な指標であるブッキングは予想を下回った。ただ、売上高、EBITDAは予想を上回っている。ドライバーの供給回復が利用者数の増加を支え、インフレの高まりが個人消費を抑制するという市場の懸念を払拭している。

 また、第4四半期の見通しについては、ブッキングは予想を下回る見通しを示したものの、EBITDAは予想を上回る見通しを示した。

 コスロシャヒCEOは声明で「グローバルな規模と独自のプラットフォームの優位性が、収益性の高い成長を促進するために協働している。マクロ環境が不透明なままでも、弊社のコア事業はこれまで以上に強固なものとなっている」と述べた。

 アナリストからもモビリティとデリバリーの両セグメントで、いずれも懸念されたよりも良好な結果だったとの評価が出ている。マクロ環境の懸念材料が増える中、今回の決算は特に印象的だったとしている。ドル高の逆風が需要の底力を鈍らせている一方、アクティブユーザー数、乗車率、収益性の伸びが、景気後退のダイナミクスの中で強さの主要な源泉となっているとの指摘も聞かれた。

(7-9月・第3四半期)
・1株損益:-0.41ドル(予想:-0.06ドル)
・売上高:83.4億ドル(予想:81.0億ドル)
・ブッキング:291.2億ドル(予想:296.3億ドル)
  配達:136.8億ドル(予想:138.6億ドル)
  積載:17.5億ドル(予想:18.9億ドル)
・EBITDA(調整後):5.16億ドル(予想:4.59億ドル)
・月間プラットホーム・カスタマー:1.24億人(予想:1.24億人)

(10-12月・第4四半期見通し)
・ブッキング:300~310億ドル(予想:319億ドル)
・EBITDA(調整後):6.0~6.3億ドル(予想:5.64億ドル)

(NY時間09:40)
ウーバー<UBER> 30.75(+4.18 +15.73%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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