【市況】【↑】日経平均 大引け| 3日ぶり反発、米株上昇を受け約1ヵ月ぶりの高値 (10月31日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 27404.30
高値 27602.99(15:00)
安値 27392.99(09:02)
大引け 27587.46(前日比 +482.26 、 +1.78% )
売買高 12億2850万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆1853億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日ぶり急反発、前週末の米株高受けリスクオン
2.NYダウは800ドル超の上昇で6日続伸、ナスダックも急反発
3.米株市場では企業決算を好感し全体押し上げるケース目立つ
4.日経平均は約1ヵ月ぶり高値、半導体関連への資金流入加速
5.プライム市場の8割強が上昇、売買代金も3兆円超えと高水準
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前日比828ドル高と6日続伸した。前日に決算を発表したアップル<AAPL>の株価が急伸したほか、インテル<INTC>などハイテク株を中心に買いが優勢となった。
週明けの東京市場では、前週末の米国株市場で主要株価指数が大きく上昇したことを好感し、日経平均株価は急反発に転じた。
31日の東京市場は、終始リスク選好の地合いだった。前週末の米国株市場では、市場予測を上回る企業決算が相次いだことが投資家のセンチメントを強気に傾けた。NYダウは800ドルを超える大幅高で6日続伸したほか、ナスダック総合株価指数も3日ぶりに急反発をみせ、上昇率でダウを上回った。これを受けて東京市場も主力株をはじめ幅広い銘柄が買い優勢となり、日経平均は引け間際に500円近い上昇をみせ、約1ヵ月ぶりの高値水準に浮上した。半導体セクターに投資資金が流入したほか、米株市場同様に好決算銘柄への買いが全体指数を押し上げた。業種別では33業種中で石油・ガラスを除く31業種が上昇、個別では値上がり銘柄数が1500近くに及び、プライム市場上場銘柄の8割強が上昇した。また、全体売買代金も3兆1000億円と高水準だった。
個別では、売買代金で首位を争ったレーザーテック<6920>とソフトバンクグループ<9984>がいずれも大幅に買いが優勢だったほか、東京エレクトロン<8035>にも買い戻しの動きがみられた。キーエンス<6861>は大商いで値を飛ばした。ソニーグループ<6758>、日立製作所<6501>なども高い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも堅調だった。スターティアホールディングス<3393>が急騰し値上がり率トップとなったほか、東京エレクトロン デバイス<2760>はストップ高を演じた。
半面、オリエンタルランド<4661>が冴えず、富士通<6702>、イビデン<4062>もやや売りに押された。ベネフィット・ワン<2412>、大平洋金属<5541>が急落、アンリツ<6754>の下げも目立つ。日本M&Aセンターホールディングス<2127>、日本ガイシ<5333>、TOTO<5332>、なども売られた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、ファストリ <9983> 、東エレク <8035> 、ダイキン <6367> 、キーエンス <6861> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約153円。うち77円はSBG1銘柄によるもの。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はガイシ <5333> 、TOTO <5332> 、三菱倉 <9301> 、三菱電 <6503> 、日ハム <2282> 。押し下げ効果は約11円。
東証33業種のうち上昇は31業種。上昇率の上位5業種は(1)電気機器、(2)機械、(3)海運業、(4)ゴム製品、(5)その他製品。一方、下落はガラス土石製品、石油石炭製品の2業種のみ。上昇率の小さかった5業種は(1)倉庫運輸関連、(2)鉄鋼、(3)サービス業、(4)小売業、(5)食料品。
■個別材料株
△まんだらけ <2652> [東証S]
9月の月次売上高2割増。
△エレマテック <2715> [東証P]
23年3月期業績及び配当予想を上方修正。
△東エレデバ <2760> [東証P]
23年3月期業績及び配当予想を上方修正。
△バイタルKS <3151> [東証P]
上期経常を28%上方修正、通期も増額、配当も15円増額。
△スタティアH <3393> [東証P]
23年3月期業績予想を上方修正。
△RSテクノ <3445> [東証P]
上場予定の中国子会社の時価総額を材料視。
△田中化研 <4080> [東証S]
23年3月期利益予想を上方修正。
△岡部 <5959> [東証P]
第3四半期24%営業増益と自社株買いを好感。
△ジェイテクト <6473> [東証P]
23年3月期税引前利益を上方修正。
△M&A総研 <9552> [東証G]
今期経常は51%増で3期連続最高益更新へ。
▼サンバイオ <4592> [東証G]
新株予約権発行による希薄化を懸念。
▼GセブンHD <7508> [東証P]
4-9月期営業減益。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)スタティアH <3393> 、(2)東エレデバ <2760> 、(3)アルプスアル <6770> 、(4)バイタルKS <3151> 、(5)エレマテック <2715> 、(6)RSテクノ <3445> 、(7)ジェイテクト <6473> 、(8)岡部 <5959> 、(9)キーエンス <6861> 、(10)セ硝子 <4044> 。
値下がり率上位10傑は(1)GセブンHD <7508> 、(2)共英製鋼 <5440> 、(3)ベネ・ワン <2412> 、(4)大平金 <5541> 、(5)アンリツ <6754> 、(6)日本M&A <2127> 、(7)ガイシ <5333> 、(8)ハリマ化成G <4410> 、(9)UMCエレ <6615> 、(10)テクマト <3762> 。
【大引け】
日経平均は前日比482.26円(1.78%)高の2万7587.46円。TOPIXは前日比30.38(1.60%)高の1929.43。出来高は概算で12億2850万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1478、値下がり銘柄数は314となった。東証マザーズ指数は745.54ポイント(0.19ポイント安)。
[2022年10月31日]
株探ニュース