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【材料】フォードが決算受け下落 利益見通しを下方修正=米国株個別

 フォード<F>が下落。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益は予想範囲内だったものの、自動車部門の売上高は予想を上回った。ガイダンスも公表しており、2022年通期の売上高が従来予想の下限に収まるとし、通年のEBIT利益の見通しを下方修正した。

 一方、通期のキャッシュフローの見通しは大幅に上方修正。最大3500万株の自社株買いの再開を表明している。また、フォルクスワーゲンと合弁で設立した自動運転のアルゴAIの閉鎖を発表し、評価損を27億ドル計上している。

 アナリストは「景気が減速した場合、企業はキャッシュを生み出す事業に集中する必要がある。そのため、同社のアルゴの評価損を最終的に投資家が評価するだろう」と述べた。また、別のアナリストも「アルゴ閉鎖の決定は投資家にとってプラスであり、時間が経てば評価されるだろう」と指摘した。

(7-9月・第3四半期)
・1株利益(調整後):0.30ドル(予想:0.31ドル)
・売上高:394億ドル(予想:364億ドル)
  自動車部門:372億ドル(予想:369億ドル)
  クレジット:21.9億ドル(予想:24.7億ドル)
・自動車EBIT(調整後):18億ドル(予想:18.1億ドル)
  北米:13.1億ドル(予想:14.2億ドル)
  欧州:2.04億ドル(予想:1.36億ドル)
  中国:-1.93億ドル(予想:-0.66億ドル)
・卸売販売台数:109万台(予想:110万台)
  北米:56.8万台(予想:57.2万台)
  欧州:27.3万台(予想:24.6万台)
  中国:13.7万台(予想:15.7万台)

(通期見通し)
・EBIT(調整後):約115億ドル(従来:125億ドル)(予想:110億ドル)
・FCF:95~100億ドル(従来:55~65億ドル)

(NY時間09:58)
フォード<F> 12.51(-0.32 -2.46%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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