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【市況】17日の米国市場ダイジェスト:NYダウは550ドル高、企業決算に焦点が移行

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:NYダウは550ドル高、企業決算に焦点が移行

米国株式市場は反発。ダウ平均は550.99ドル高の30185.82ドル、ナスダックは354.41ポイント高の10675.80で取引を終了した。英国の財政刺激策の撤回で同国の財政悪化をきっかけにした世界金融市場混乱へのリスク警戒感が緩和し、寄り付き後上昇。また、銀行の予想を上回った決算が好感されたほか、長期金利の低下も手伝い、終日堅調に推移した。セクター別では自動車・自動車部品、小売りの上昇が目立った。

銀行のバンク・オブ・アメリカ(BAC)は7-9月期純金利収入が予想を上回り、上昇。同業バンク・オブ・NYメロン(BK)も第3四半期決算の内容が予想を上回り買われた。 通信会社のベライゾン・コミュケーションズ(VZ)はディスカウント小売店のウォルマート(WMT)で、前払いのワイアレスインターネットの小売り販売を開始する計画を発表し、上昇。メディアのフォックス(FOXA)はルパート・マードック氏が、同社とニューズコープ(NWSA)の再統合を模索していると、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)紙が報じ、アナリストの統合の有益性を巡る懐疑的な見方に下落。ニューズコープ(NWSA)は上昇した。スーパーマーケットチェーン運営のクローガー(KR)はアナリストの投資判断引き下げで下落。

投資家の恐怖心理を反映するVIX指数は30.70まで下落した。

HorikoCapitalManagementLLC


■NY為替:英国政府が減税計画を撤回しポンド買い強まる

17日のニューヨーク外為市場でドル・円は、148円57銭まで下落後、149円09銭まで上昇し、149円05銭で引けた。予想を下回った米10月NY連銀製造業景気指数受け景気減速懸念が強まったほか、英国国債相場の上昇に連れた米国債券買いで、長期金利低下に伴うドル売りが一時優勢となった。英国のハント新財務相が減税計画撤回を発表し、同国信頼回復に努めたため債券買戻しが加速し米国債も連れ高。その後、リスク選好の円売りや連邦準備制度理事会(FRB)の大幅利上げを織り込むドル買いが再び強まった。

ユーロ・ドルは0.9728ドルから0.9852ドルまで上昇し、0.9837ドルで引けた。ユーロ・円は144円84銭から146円64銭まで上昇。ポンド・ドルは1.1287ドルから1.1439ドルまで上昇した。英国のハント新財務相が減税計画撤回を発表したため財政悪化懸念を受けたポンド売りが大きく後退。ドル・スイスは1.0024フランから0.9944フランまで下落した。


■NY原油:伸び悩みで84.53ドル、世界経済の減速懸念残る

NY原油先物12月限は伸び悩み(NYMEX原油12月限終値:84.53 ↓0.12)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は、前営業日比-0.12ドルの84.53ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは83.70ドル-86.18ドル。ニューヨーク市場の序盤にかけて83.70ドルまで下げたものの、まもなく86.18ドルまで買われた。株高を好感した買いが入った。ただ、世界経済の減速懸念、中国における需要低迷の懸念は消えていないことから、84.06ドルまで反落し、通常取引終了後の時間外取引では84ドル台で推移。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 33.62ドル +1.92ドル(+6.06%)
モルガン・スタンレー(MS) 77.14ドル +1.84ドル(+2.44%)
ゴールドマン・サックス(GS)306.71ドル +6.72ドル(+2.24%)
インテル(INTC) 26.42ドル +0.51ドル(+1.97%)
アップル(AAPL) 142.41ドル +4.03ドル(+2.91%)
アルファベット(GOOG) 100.78ドル +3.60ドル(+3.70%)
メタ(META) 134.04ドル +7.28ドル(+5.74%)
キャタピラー(CAT) 180.80ドル +2.61ドル(+1.46%)
アルコア(AA) 39.38ドル +1.03ドル(+2.69%)
ウォルマート(WMT) 131.37ドル +0.94ドル(+0.72%)
《ST》

 提供:フィスコ

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