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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:北の達人、バリュエンス、郵船

北の達人 <日足> 「株探」多機能チャートより
■北の達人 <2930>  302円  +54 円 (+21.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 北の達人コーポレーション<2930>が急騰している。前週末14日の取引終了後、23年2月期の連結業績予想について、売上高を75億8700万円から90億6400万円へ、営業利益を10億300万円から12億4100万円へ、純利益を6億6300万円から8億3400万円へ上方修正したことが好感されている。会計基準の変更に伴い対前期増減率はないものの、今期の重要施策として掲げている「クリエイティブ部門の整備や教育」「ECモールの拡大」の上期における進捗が順調だったことにより、新規獲得件数が想定を上回ったことが要因としている。同時に発表した第2四半期累計(3~8月)決算は、売上高43億800万円、営業利益5億2200万円、純利益3億5500万円だった。新規獲得件数が想定以上に回復したことで売上高は計画を上回ったものの、一部商品で販促活動の好調により注文が殺到し、発送遅延となったことが響き営業利益は計画を下振れて着地した。

■プレナス <9945>  2,320円  +400 円 (+20.8%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 プレナス<9945>はストップ高カイ気配。前週末14日の取引終了後、MBOの一環として、塩井興産(長崎県佐世保市)が同社に対しTOBを実施すると発表した。TOB価格は2640円としていることから、これにサヤ寄せする格好となっている。塩井興産は創業家の資産管理会社で、代表はプレナス社長の塩井辰男氏。買付予定数は2267万4520株(下限973万8914株、上限設定なし)で、買い付け期間は17日から11月29日まで。TOB成立後に同社株は上場廃止となる予定。東京証券取引所は14日付で同社株を監理銘柄(確認中)に指定した。

■バリュエンス <9270>  2,951円  +448 円 (+17.9%)  11:30現在
 バリュエンスホールディングス<9270>が大幅高で年初来高値を更新。前週末14日の取引終了後に23年8月期業績予想を発表。売上高を前期比23.8%増の785億円、営業利益を同32.4%増の25億円とし、前期に続き大幅な増収増益となる見通しを示したことが好感されているようだ。配当予想も前期比5円増の30円と増額を見込む。WEBマーケティングへの注力やCRM(顧客関係管理)強化により集客を図っていくほか、新規出店や海外拠点でのEC開設、人材投資などを進めていく。同時に発表した22年8月期決算は売上高が前の期比20.7%増の633億8500万円、営業利益が同61.6%増の18億8800万円だった。

■ヤマエGHD <7130>  1,608円  +52 円 (+3.3%)  11:30現在
 ヤマエグループホールディングス<7130>は続伸。前週末14日の取引終了後、集計中の23年3月期第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が2600億円から2700億円(前年同期比11.8%増)へ、営業利益が29億円から40億円(同2.2倍)へ、純利益が25億円から29億円(同3.0倍)へ上振れて着地したようだと発表しており、これを好感した買いが入っている。今期買収した連結子会社の業績の寄与に加えて、業務用食材・酒類販売が順調に回復した。また、グループ全体で業務見直しや効率化に取り組み経営基盤の強化を図ったことも奏功した。なお、23年3月期通期業績予想は、売上高5500億円(前期比9.2%増)、営業利益82億円(同19.2%増)、純利益62億円(同7.8%減)の従来見通しを据え置いている。

■日本郵船 <9101>  2,696円  +46 円 (+1.7%)  11:30現在
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など大手海運株に買いが目立つ状況にある。「海運」は業種別騰落率(TOPIXベース)で一時3%を大幅に上回り、33業種の中で断トツとなっている。各国中央銀行による金融引き締め策を背景に世界景気の減速懸念が高まるなか、グローバル物流を担う海運業界も業績先行きに対する警戒感から9月以降は大幅な株価調整を強いられていた。 しかし、PERやPBR、配当利回りなどから割安感が強く、「目先は需給主導で売られ過ぎ」(中堅証券ストラテジスト)との見方も市場にはあった。ここ急速に進む円安は、運賃ドル建て決済の海運セクターにとっては強力な追い風材料であることも意識され、見直し買いの動きを後押ししている。

■出前館 <2484>  561円  -94 円 (-14.4%)  11:30現在
 14日に決算を発表。「前期最終は赤字拡大で着地」が嫌気された。
 出前館 <2484> [東証S] が10月14日大引け後(15:30)に決算を発表。22年8月期の連結最終損益は362億円の赤字(前の期は218億円の赤字)に赤字幅が拡大し、4期連続赤字となった。なお、23年8月期の業績見通しについては売上高(600億円)、営業損益(200億円の赤字)、配当(無配)以外は開示しなかった。
  ⇒⇒出前館の詳しい業績推移表を見る

■クリレスHD <3387>  888円  -95 円 (-9.7%)  11:30現在  東証プライム 下落率トップ
 クリエイト・レストランツ・ホールディングス<3387>は急反落。前週末14日の取引終了後に発表した23年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結決算は、最終利益が前年同期比27.2%減の35億1100万円だった。6~8月期でみると最終利益は前年同期比98%減と大きく、大幅減益で着地したことで失望売りが広がった。新型コロナウイルス感染拡大の余波により落ち込んだ売上収益は直近3カ月では回復基調がみられたものの、営業時間短縮に伴う協力金が大幅に減少したことなどが響いた。23年2月期の業績予想はM&Aの効果やインバウンド需要の回復などを見込み、従来の見通しを据え置いた。

■パソナグループ <2168>  1,975円  -175 円 (-8.1%)  11:30現在  東証プライム 下落率2位
 パソナグループ<2168>が大幅安。前週末14日の取引終了後に23年5月期第1四半期(6~8月)決算を発表し、営業利益は前年同期比41.6%減の33億3000万円だった。通期で増益を見込んでいるだけに、足もとの大幅減益がネガティブサプライズとなって売りが先行しているようだ。アウトソーシングや地方創生事業の伸長により、売上高は同0.2%増の920億6600万円と堅調だった。一方で、アウトソーシングの事業拡大や大型プロモーションに関する費用などにより販管費が増加し、利益は押し下げられた。なお、通期見通しは据え置いた。

■ワコム <6727>  665円  -35 円 (-5.0%)  11:30現在
 14日に業績修正を発表。「今期経常を一転45%減益に下方修正」が嫌気された。
 ワコム <6727> [東証P] が10月14日大引け後(15:00)に業績修正を発表。23年3月期の連結経常利益を従来予想の150億円→79億円(前期は143億円)に47.3%下方修正し、一転して45.0%減益見通しとなった。
  ⇒⇒ワコムの詳しい業績推移表を見る

■富士フイルム <4901>  6,760円  -56 円 (-0.8%)  11:30現在
 富士フイルムホールディングス<4901>が反落している。前週末14日の取引終了後、富士フイルム富山化学の抗インフルエンザウイルス薬「アビガン」について、新型コロナウイルス感染症を対象とした開発を中止すると発表しており、これが嫌気されている。同薬については、21年にワクチン非接種の新型コロナウイルス感染症患者に対する重症化抑制効果の確認を目的に、目標症例数316例とした国内第3相臨床試験を開始。22年3月に84例で被験者の組み入れを終了していたが、84例で得られたデータの解析では、有意な結果が得られていないことを確認したことから、新型コロナウイルス感染症に係る効能・効果などを追加する製造販売承認事項一部変更承認申請の取り下げを行うことにしたという。

■東京エレクトロン <8035>  36,480円  -180 円 (-0.5%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株が軒並み反落している。前週末の米国株市場ではFRBの金融引き締め政策に対する思惑から米長期金利が上昇傾向を強め、ハイテクセクターへの売り圧力が強まった。特に画像処理半導体大手のエヌビディア<NVDA>や半導体製造装置トップのアプライド・マテリアルズ<AMAT>などの下げが目立つなか、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は4.5%近い急落をみせた。東京市場でもこれを受けて半導体主力株への売りがかさむ展開となっている。外国為替市場では日米金利差拡大を背景にドル高・円安が進んでおり、これは輸出比率の高い半導体製造装置メーカーにとっては有利に働くが、足もとは押し目に買い向かう動きも限定的となっている。

■BeeX <4270>  2,150円  +390 円 (+22.2%) 一時ストップ高   11:30現在
 BeeX<4270>が一時ストップ高。前週末14日の取引終了後に第2四半期累計(3~8月)単独決算を発表。前年同期は四半期決算を開示していないため対前年同期増減率はないものの、売上高26億3300万円、営業利益2億3200万円、純利益1億5700万円となり、通期計画に対する進捗率が営業利益で83%と高いことが好感されているようだ。既存顧客からの追加案件の受注や新規顧客の獲得もあってプロジェクト数が順調に積み上がり、クラウドインテグレーションが拡大基調を維持した。また、新規顧客の獲得もあって取引社数が堅調に推移し、マネージドサービスプロバイダー売り上げ及びクラウドライセンスリセール売り上げのストック収入も順調に積み上がった。なお、23年2月期通期業績予想は、売上高52億4300万円(前期比20.4%増)、営業利益2億8100万円(同2.7%増)、純利益1億8900万円(同0.6%減)の従来見通しを据え置いている。

■セラク <6199>  1,271円  +206 円 (+19.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 セラク<6199>が大幅続伸となっている。同社は14日取引終了後、23年8月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比60.2%増の14億2000万円としていることが好感されているようだ。売上高は同15.9%増の207億円を見込む。営業体制の拡充によってエンジニア稼働数の拡大と新規顧客開拓に注力するほか、一次請け案件の獲得とパートナー強化を推進し、Sler(システムインテグレーションを行う事業者)として長期拡大できる事業構造を獲得するなどとしている。

■明治海運 <9115>  738円  +95 円 (+14.8%) 一時ストップ高   11:30現在
 明治海運<9115>が全般軟調相場に抗し、カイ気配のまま株価水準を切り上げ続急騰となった。株価は8月初旬に1150円の戻り高値形成後、一貫して下値を探る動きにあったが売りが一巡し、前週末は5日ぶりに反発に転じていた。きょうは一気に買いの勢いが増している。同社は海運株の一角だが、北海道から沖縄までホテルやレストランなどを幅広く展開しており、外国人観光客の入国規制の大幅緩和に伴い、足もとで収益面の追い風が強まっている。また、急速なドル高・円安進行はインバウンド消費を助長するほか、海運セクターにとっても運賃がドル建て決済のためポジティブ材料として意識される。

■No.1 <3562>  973円  +121 円 (+14.2%) 一時ストップ高   11:30現在
 No.1<3562>は全般地合い悪のなかで物色人気が集中、カイ気配スタートで株価水準を切り上げ異彩を放っている。同社は中小企業を主要顧客にOA機器やサーバーなどの販売・保守を行うほか、自社企画で利益率の高い情報セキュリティー商品を展開する。サイバー攻撃への対応ニーズが高まるなか、セキュリティー関連商品が好調で業績を押し上げている。前週末14日取引終了後に発表した23年2月期上期(22年3~8月)の決算は営業利益が前年同期比63%増の6億100万円と急拡大しており、これを材料視する投資資金を呼び込む格好となった。対通期進捗率も61%に達し、今期業績予想の上振れ期待も浮上している。

●ストップ高銘柄
 Retty <7356>  322円  +80 円 (+33.1%) ストップ高   11:30現在
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 リックソフト <4429>  2,022円  -500 円 (-19.8%) ストップ安   11:30現在
 Enjin <7370>  2,313円  -500 円 (-17.8%) ストップ安売り気配   11:30現在
 など、2銘柄

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