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【材料】モルガンSが下落 株式トレーディングが予想下回る 投資銀行部門も大幅減収=米国株個別

 モルガン・スタンレー<MS>が下落。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益は予想を上回ったものの、経常収益は予想を下回った。

 トレーディング収入は予想範囲内。債券・為替・商品(FICC)部門は予想を上回ったものの、株式部門は予想を下回った。顧客の取引がさほど活性化しなかった。投資銀行部門は予想こそ上回ったものの55%の大幅な減収となった。市場の混乱が資本市場ビジネスに新たな打撃を与えた。

 一方、金利上昇の恩恵を受け、ウェルス・マネジメント部門は純利息収益が20億ドルに増加するなど好調だった。

 FRBのタカ派姿勢と景気後退への懸念が、市場に大きな打撃を与えている。投資銀行にとっては、投資家からの好感度を高めるために株式や債券の売却を先延ばしにしていることが、特に大きな痛手となっている。

(7-9月・第3四半期)
・1株利益(調整後):1.53ドル(予想:1.51ドル)
・経常収益:129.9億ドル(予想:132.5億ドル)
  トレーディング:46.4億ドル(予想:46.5億ドル)
   株式:24.6億ドル(予想:26.9億ドル)
   FICC:21.8億ドル(予想:19.7億ドル)
  投資銀行:12.8億ドル(予想:12.2億ドル)
  ウエルスマネジメント:61.2億ドル(予想:61.1億ドル)
  純受取利息(NII):25.1億ドル(予想:23.7億ドル)
・管理運用資産(AUM):1.28兆ドル(予想:1.34兆ドル)

(NY時間09:51)
モルガン・スタンレー<MS> 76.94(-2.38 -3.00%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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