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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):カイゼン、リプロセル、バードマン

カイゼン <日足> 「株探」多機能チャートより
■ウェザーニューズ <4825>  7,330円  -780 円 (-9.6%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ
 ウェザーニューズ<4825>が急反落。5日の取引終了後に23年5月期第1四半期(6~8月)の決算を発表し、営業利益は前年同期比10.3%減の4億7200万円となった。通期で増益を見込んでいるだけに、第1四半期時点で減益となったことが嫌気されているようだ。ソフトウエア開発能力の継続的な強化に伴う人財投資や、テレビCMなどの広告投資が響いた。法人向け・個人向けサービスとも引き続き好調で、売上高は同4.8%増の52億2500万円と増収を確保した。また、為替差益の影響で経常利益以下は増益で着地した。

■キユーソー流通システム <9369>  1,188円  -113 円 (-8.7%)  本日終値
 キユーソー流通システム<9369>は続急落。5日の取引終了後に第3四半期(21年12月~22年8月)の連結決算を発表した。経常利益は前年同期比3.5%増の26億7900万円だったが、6~8月期では前年同期比12%減となった。通期の会社予想に対する第3四半期累計の経常利益の進捗率は69.6%にとどまり、業績の先行きへの警戒感が広がった。コロナ禍を受けて停滞した同社の外食需要向けの荷動きは回復基調にある一方、物流業界全般に燃料コスト上昇が及ぼす業績への悪影響が意識されている。同社株は9月21日に年初来高値をつけた後、いったん騰勢を弱めていた。マドを開けて75日移動平均線を割り込んだことも売りを促す要因となり、後場一段安となっている。

■イオン <8267>  2,681.5円  -71.5 円 (-2.6%)  本日終値
 イオン<8267>が続落。5日の取引終了後に23年2月期上期(3~8月)の決算を発表。営業収益が前年同期比3.3%増の4兆4871億円、営業利益が同23.3%増の958億7700万円と増収増益で着地したものの、目先材料出尽くし感から売りが先行したようだ。主力のGMS(総合スーパー)事業の損益が改善したほか、ウエルシアホールディングス<3141>が属するヘルス&ウエルネス事業やアミューズメント施設の運営などを担うサービス・専門店事業などが伸び、全体業績に寄与した。なお、通期見通しについては従来予想を据え置いた。

■アスクル <2678>  1,505円  -14 円 (-0.9%)  本日終値
 アスクル<2678>が反落。水戸証券は5日、同社株のレーティングを「A」から「B+」に引き下げた。目標株価は2200円から1800円に見直した。同社では中小事業所向けサイトの「アスクル」と中堅大企業向けで購買管理ができる「ソロエルアリーナ」のサイト統合を予定していたが、遅延や費用増が発生している状況を踏まえ開発計画見直しを実施中である模様。見直しの結果によっては売上高への影響や更なる追加費用の増加、ひいては中期経営計画未達の懸念があることを指摘し、その動向を注視している。

■カイゼン <4170>  488円  +57 円 (+13.2%) 一時ストップ高   本日終値
 Kaizen Platform<4170>が一時ストップ高まで買われた。同社はきょう、インフルエンサー・クリエイターマーケティングのプラットフォームを開発しているVisual Amplifiers Japan(Vamp、東京都中央区)と業務提携したと発表しており、これが材料視されたようだ。Vampは、各SNS(インスタグラム、ティックトック、ユーチューブ)とのAPI連携を行っている数少ないインフルエンサー・クリエイタープラットフォームの一つで、高品質なキャンペーンを提供している企業。カイゼンは今回の提携を皮切りに、顧客のマーケティング課題の解決に向けて、それぞれの強みを組み合わせることで、インフルエンサー・クリエイター施策を企画から実行まで包括的に支援するとしている。

■リプロセル <4978>  232円  +21 円 (+10.0%)  本日終値
 リプロセル<4978>が急伸。5日の取引終了後、米カリフォルニア州再生医療機構が提供するIndustry Alliance Programに臨床用iPS細胞の提供を可能とすることに関し、同機構との間で基本合意書を締結したと発表。これを材料視した買いが急速に流れ込んだ。同機構が推進している複数の再生医療プロジェクトにおいて、リプロセルが製造する臨床用iPS細胞を提供するという。会社側では、同機構とのパートナーシップ提携により、臨床用途に適したiPS細胞を用いた再生医療製品の開発がグローバルで加速することが期待されるとしている。

■Birdman <7063>  2,505円  +184 円 (+7.9%) 一時ストップ高   本日終値
 Birdman<7063>が急騰で4日続伸。5月中旬につけた年初来高値2844円の更新も目前に捉えている。同社は広告制作を手掛け、顧客企業のブランディングを支援するビジネスを展開するが、メタバース領域への展開に注力しており、同関連株としてマーケットの関心が高い。特にアーティストのアバターを作り、ファンが様々な視点で楽しめる音楽ライブの配信サービスに注目が集まっている。そうしたなか6日取引時間中に、時空を越境する次世代型体験ライブ「さわれるライブ 5D LIVE」を今年12月に初開催することを発表、これが物色人気を加速させる格好となった。

■スマレジ <4431>  1,244円  +90 円 (+7.8%)  本日終値
 スマレジ<4431>が大幅反発。5日の取引終了後、9月度の月次登録店舗数推移を発表。同社が提供するiPadなどのタブレットを利用したクラウドPOSレジ「スマレジ」の登録店舗数が前月比1271店舗増の11万7338店舗となり、これが好感されたようだ。内訳は無料プランが同892店舗増の9万1038店舗、有料プランが同379店舗増の2万6300店舗だった。

■三陽商会 <8011>  1,074円  +76 円 (+7.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位
 三陽商会<8011>は急上昇し年初来高値を更新。午前11時ごろ、23年2月期の連結業績予想について、売上高を560億円から566億円へ、営業利益を12億円から16億円へ、純利益を9億円から14億4000万円へ上方修正し、40円としていた期末一括配当予想を50円にすると発表しており、これを好感した買いが入った。上期において、売上高は堅調に推移したことに加え、プロパー販売強化や値引き販売の値引き率抑制が計画通りに進展したことなどが要因としている。なお、「収益認識に関する会計基準」の適用により、前期との比較は開示されていないものの、同時に発表した第2四半期累計(3~8月)決算は、売上高254億6400万円、営業損益3億1700万円の赤字、最終損益2億4600万円の赤字だった。

■JPホールディングス <2749>  294円  +18 円 (+6.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位
 JPホールディングス<2749>は後場上げ幅を拡大し年初来高値を更新。午後2時15分ごろに自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視された。上限を263万5500株(発行済み株数の3.01%)、または7億1158万5000円としており、取得期間は22年10月7日から23年1月31日まで。資本効率の向上のための株主還元策として実施するとしている。

●ストップ高銘柄
 DWセラピ研 <4576>  357円  +80 円 (+28.9%) ストップ高   本日終値
 大阪油化工業 <4124>  1,727円  +300 円 (+21.0%) ストップ高   本日終値
 オーバル <7727>  510円  +80 円 (+18.6%) ストップ高   本日終値
 ソレキア <9867>  6,560円  +1,000 円 (+18.0%) ストップ高   本日終値
 光・彩 <7878>  7,250円  +1,000 円 (+16.0%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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