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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):楽天グループ、パーク24、ラウンドワン

楽天グループ <日足> 「株探」多機能チャートより
■薬王堂ホールディングス <7679>  2,593円  +205 円 (+8.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 薬王堂ホールディングス<7679>が急反発し、年初来高値を更新した。同社は5日取引終了後、23年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結決算を発表。営業利益は28億2200万円(会計基準変更のため前年同期との比較なし)となり、通期計画40億9500万円に対する進捗率が68.9%となったことが好感されたようだ。売上高は646億8300万円で着地。販売価格や品揃えの強化を図り、来店客数及び買い上げ点数の増加に取り組むとともに、小商圏ドミナント出店を推進したことが奏功した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。また、9月度の既存店売上高が前年同月比5.4%増となったこともあわせて発表。客数が同0.3%増と堅調だったほか、客単価が同5.1%増と伸長したことが寄与した。

■ユナイテッドアローズ <7606>  2,001円  +129 円 (+6.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位
 ユナイテッドアローズ<7606>が続急伸。SMBC日興証券が5日付で同社の投資評価を前回の「2(中立)」から「1(強気)」へ、目標株価を2100円から2300円へそれぞれ引き上げており、これを材料視する買いが向かった。レポートでは、値上げが許容される顧客層と商品力を持っていると指摘。秋物からの値上げが消費者に受け入れられると見ているほか、正価販売を強化する施策を評価したうえで、小売りセクターでも値上げできる企業の評価が高まる局面が来るだろうと予想している。

■楽天グループ <4755>  685円  +30 円 (+4.6%)  本日終値
 楽天グループ<4755>は大幅高で4日続伸と戻り足を強めている。「みずほフィナンシャルグループは傘下のみずほ証券を通じて楽天証券へ出資する方針を固めた」と6日付の日本経済新聞朝刊が伝えている。メガバンクによるネット証券取り込みの動きが顕在化するなか、楽天グループの今後の金融分野の展開にも思惑が広がり同社の株価を強く刺激している。今回の報道についてみずほFGと楽天グループは、出資を含めさまざまな提携の機会を検討していることは事実であるものの、現時点で決定した事実はないという趣旨のコメントを出している。

■サンエー <2659>  4,600円  +200 円 (+4.6%)  本日終値
 サンエー<2659>が上値指向を継続、マドを開けて買われ連日の年初来高値更新となった。時価は昨年4月以来約1年半ぶりの高値圏に浮上している。同社は沖縄の流通最大手でスーパー、レストラン、ドラッグストアなどを幅広く展開する。沖縄の小売業界はコロナ禍から立ち直り、入域観光者数の増加などから堅調な需要が復活しており、同社もその恩恵を受けている。5日取引終了後に発表した22年3~8月期決算は、営業利益が前年同期比29%増の56億1900万円と大幅な伸びを達成した。これが好感される形で買いを呼び込んだ。

■パーク24 <4666>  2,040円  +85 円 (+4.4%)  本日終値
 パーク24<4666>が高い。SMBC日興証券が5日付で投資評価を「2」から「1」へ引き上げており、これが材料視されたようだ。目標株価の2300円は据え置いた。同証券によると、リオープニングの動きが加速することや、コロナ禍でのコスト体質強化の効果継続もあり、国内外駐車場やモビリティー(カーシェア)の業績回復が続くと予想。足もとの株価はグローバルでの景気減速懸念もあり弱含みで推移しているが、駐車場やカーシェア事業は生活密着型ビジネスの要素も強いことから、景気の影響は限定的とみている。

■ラウンドワン <4680>  686円  +28 円 (+4.3%)  本日終値
 ラウンドワン<4680>が後場一段高。きょう昼ごろに発表した9月の国内既存店売上高が19年9月との比較で6.0%増となり、2カ月ぶりに新型コロナウイルス感染拡大前の水準を上回ったことが好材料視されたようだ。ボウリングが同8.7%減、カラオケが同8.3%減、スポッチャが同1.7%減と軒並みマイナスだったが、クレーンゲームフロア「ギガクレーンゲームスタジアム」への改装を進めているアミューズメントが同19.6%増と大幅な増収となった。あわせて発表した米国の9月既存店売上高は同31.5%増と好調な推移が続いている。

■ジンズホールディングス <3046>  4,770円  +155 円 (+3.4%)  本日終値
 ジンズホールディングス<3046>は3日続伸。5日の取引終了後に発表した9月度の月次売上状況(速報)で、既存店売上高は前年同月比2.3%増と6カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。2度の連休期間中において、いずれも全国的に台風による天候不良の影響があったものの、8月から刷新した定番商品「JINS CLASSIC」が順調にすべり出したことが寄与した。なお、全店売上高は同6.7%増だった。

■ワールド <3612>  1,449円  +46 円 (+3.3%)  本日終値
 ワールド<3612>は反発。5日の取引終了後に発表した9月度の月次売上概況で、既存店売上高が前年同月比18.0%増となり、7カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。店舗販路において、前半の気温の高さと中旬の台風の影響を受けたが、下旬は気温の低下を背景に秋物商品の売り上げが上向いたことが寄与した。また、EC販路は引き続き好調で、ナルミヤ連結効果と終息ブランドの特殊要因を除いても同19%増となった。アイテム別では、トップスとボトムで奇麗目な商材が高稼働だった。なお、国内小売売上高は同36.1%増だった。

■東京エレクトロン <8035>  39,140円  +1,050 円 (+2.8%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>など半導体関連は強弱観対立のなかも総じて堅調。前日の米国株市場では取引前半にNYダウやナスダック総合株価指数が大きく売られたが、その後は戻り足を強めた。両指数ともマイナス圏で引けたものの、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)については1%弱の上昇で3日続伸しており、東京市場でも出遅れ感の強い半導体主力株は目先戻り相場に期待した買いが優勢となっている。世界的に半導体市況は軟化傾向にある一方、大手半導体メーカーの設備投資増強の動きなどが相次いでおり、米国株市場では行き過ぎた悲観の修正も一部の半導体関連銘柄に観測される。

■ネクステージ <3186>  3,025円  +79 円 (+2.7%)  本日終値
 ネクステージ<3186>が続伸。水戸証券は5日、同社株のレーティングの「A」を継続するとともに、目標株価は3000円から3800円に引き上げた。第3四半期(21年12月~22年8月)の連結営業利益は、前年同期比50.5%増の147億5600万円と好調だった。国内中古車登録台数が減少するなかで小売り販売台数、買い取り台数がともに大幅に増加した。22年11月期の同利益は会社予想191億5000万円(前期比40.4%増)に対して200億円への増額修正を予想。23年11月期の同利益は269億円と連続大幅増益を見込んでいる。

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