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【市況】株価指数先物【引け後コメント】 米国市場の反発を受けて買い先行も、後場はこう着感が強まる


大阪12月限
日経225先物 27450 +100 (+0.36%)
TOPIX先物 1926.0 +8.0 (+0.41%)

 日経225先物(12月限)は、前日比100円高の2万7450円で取引を終了。寄り付きは2万7550円と、シカゴ日経平均先物(2万7490円)にサヤ寄せする格好から買い先行で始まった。その後、2万7690円まで買われたものの、同水準に位置する5日移動平均線が上値抵抗線として機能する格好となり、前場終盤にかけて軟化すると、一時2万7400円まで上げ幅を縮めた。後場はこれまで同様、こう着感が強まり、2万7420円~2万7470円辺りでの狭いレンジ推移となった。

 朝方は週明けの米国市場が反発したほか、グローベックスの米株先物の上昇も加わり、ギャップスタートで始まった。ただし、20~21日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えているため積極的にポジションを傾ける動きは限られ、自律反発狙いの買いが一巡した後は戻り売りに押され、その後は様子見ムードが強まるなかでこう着感が強まった。

 グローベックスの米株先物は、東京市場の日中取引時間帯こそプラス圏で推移していたが、ナイトセッションの時間帯では小幅ながらマイナス圏で推移しているため、ナイトセッションの日経225先物は2万7360円まで下落する場面を見せており、米国市場の動向次第といった面が大きい。FOMCの結果を翌日に控え、米国市場が直近の下落に対するリバランスの動きを見せてくるかが注目されよう。

 NT倍率は先物中心限月で14.25倍と横ばいだった。朝方には14.32倍まで上昇する場面も見られたが、5日線に上値を抑えられる形で下げに転じ、結局は先週末比横ばいで終えている。テクニカル面ではボリンジャーバンドの-2σまで低下したことから、リバランスが意識されやすいものの、FOMCを通過するまではスプレッド狙いの動きも取りづらいようだ。

 そのため、明日も米国市場の動きを受けて前場こそトレードチャンスはありそうだが、後場はこう着感の強い値動きとなりそうだ。なお、FOMC通過後のアク抜けを想定したNTロングが打診的ながらも入りやすいタイミングにあることは意識しておきたい。

 手口面では、日経225先物はバークレイズが720枚、ソジェンが670枚、BofAが640枚程度の売り越しに対して、ゴールドマンが1200枚、野村が1000枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はJPモルガンが1320枚、ABNアムロが1000枚、ソジェンが920枚程度の売り越しに対して、野村が3200枚程度の買い越しだった。ABNアムロ、ソジェンがTOPIX型で裁定買いの動きだったようだ。

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