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【特集】スカラ Research Memo(6):EC事業が好調を維持するも、先行費用の増加や一時費用の計上により営業損失に

スカラ <日足> 「株探」多機能チャートより

■業績動向

1. 2022年6月期の業績概要
スカラ<4845>の2022年6月期の連結業績(継続事業ベース)は、売上収益で前期比15.0%増の10,015百万円、営業損失で393百万円(前期は413百万円の利益)、税引前損失で411百万円(同381百万円の利益)、親会社の所有者に帰属する当期損失で523百万円(同3,065百万円の利益)となった。

売上収益については、おおむね会社計画どおりに推移し、増収となった。EC事業が好調に推移したことに加え、2022年2月に子会社化したエッグの寄与等によりIT/AI/IoT/DX事業が増収となったこと、また、同年4月より日本ペット少額短期保険を子会社化したことで保険事業が新たに加わったことなどにより、カスタマーサポート事業の減収をカバーした。

一方、営業利益はEC事業や人材・教育事業が増益となったものの、IT/AI/IoT/DX事業や投資・インキュベーション事業で先行費用やM&A関連費用が増加したこと、(株)コネクトエージェンシー及び(株)フォーハンズの事業計画を見直したこと等によりのれんの減損損失424百万円※を計上したこと、投資事業有価証券に係る損益68百万円を計上したことなどが減益要因となった。なお、減損損失や投資事業有価証券に係る損益、M&A関連費用等の一過性の費用を除いたNon-GAAP指標での営業利益は、前期比78.9%減の99百万円と黒字を確保している。

※減損損失のうち、のれん減損分はコネクトエージェンシーで252百万円、フォーハンズで105百万円。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《YM》

 提供:フィスコ

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