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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):村田製、エスプール、ソフトバンクG

村田製 <日足> 「株探」多機能チャートより
■村田製作所 <6981>  7,756円  +133 円 (+1.7%)  本日終値
 村田製作所<6981>、太陽誘電<6976>、TDK<6762>など電子部品株が軒並み買い優勢の展開。前日の米国株市場ではアップル<AAPL>が4%近い上昇をみせるなど急動意をみせ、全体指数の上昇に貢献した。スマートフォンの最新機種である「iPhone14」について複数のアナリストから高評価を得たことで、これを好感する買いを集めた。セラミックコンデンサー世界トップシェアの村田製をはじめ、アップルの有力サプライヤーである日本の電子部品メーカーにも買いが波及している。

■エスプール <2471>  1,073円  +13 円 (+1.2%)  本日終値
 エスプール<2471>は4日続伸。きょうの寄り付き前、子会社のエスプールグローカルが、石川県ならびに小松市に立地表明を行い、同市に隣接する複数の自治体業務を受託するシェアード型のBPOセンターを新設すると発表しており、これが好感された。新センターは、小松市をはじめとした周辺自治体の行政サービスに関するコールセンター業務やオンライン窓口業務のほか、民間企業のカスタマーサポート業務などの受託を予定しているという。なお、同センターは、全国で11拠点目となる。

■ソフトバンクグループ <9984>  5,654円  +17 円 (+0.3%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>は売り買い交錯。前週まで5500円近辺でのもみ合いが続いていたが、週明けは買い優勢に傾き上放れの兆しを見せ始めた。きょうは目先筋の利益確定売りと上昇一服場面を仕込み場とみた買いが錯綜し、がっぷり四つの状態にある。米国株市場がリバウンドに転じ、特にハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が直近まで4連騰で1万2000大台を回復するなど戻り足を鮮明としており、米ハイテク株への投資を行っている同社株にとっては追い風材料となっている。傘下のビジョン・ファンドが低迷するなか、副社長を務めていたラジーブ・ミスラ氏など社内の重要人物の辞任が相次ぎ、これを手掛かり材料とした空売りも観測されていたが、足もとでは米株高を味方にショートカバーを誘発、株価の上昇に反映される格好となっている。

■シーアールイー <3458>  1,547円  -236 円 (-13.2%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ
 シーアールイー<3458>が大幅安。同社は12日取引終了後、23年7月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比37.6%減の63億5000万円としていることが嫌気されたようだ。売上高の見通しは同1.5%減の618億円。物流投資事業が前期に高水準だった反動で減収減益となる見込みで、アセットマネジメント事業も私募においてファンド組成、物件売却による手数料が減少することから減収減益になる見通しだとしている。なお、58万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.94%)、10億円を上限とする自社株取得枠を設定したことをあわせて発表。取得期間はきょうから来年3月14日までとなっている。また、株主優待制度を廃止することも発表。今後は配当などによる利益還元に集約するとしている。

■HEROZ <4382>  1,149円  +150 円 (+15.0%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率3位
 HEROZ<4382>は連日ストップ高。前週末9日に持ち分法適用関連会社のバリオセキュア<4494>を連結子会社化すると発表しており、これを好感した買いが続いているようだ。両社は昨年に資本・業務提携を結んでいるが、より踏み込んだ提携関係の構築に向けて今回改めて資本・業務提携を結ぶ。これに伴う増資引き受けによって、HEROZのバリオ株の議決権割合は従来持ち分とあわせて42.88%となる予定。役員派遣などを行うことで、実質支配力基準によりバリオを子会社化する。同時に発表した第1四半期(5~7月)決算は、売上高が前年同期比5.8%増の3億7500万円、営業利益が同56.4%増の1400万円だった。あわせて、バリオの子会社化に伴い第2四半期決算から連結決算へ移行することを発表。23年4月期連結業績予想の開示も行い、売上高を31億円、営業利益以下を未定とした。

■スマレジ <4431>  1,355円  +143 円 (+11.8%)  本日終値
 スマレジ<4431>が急騰。同社は12日取引終了後、23年4月期第1四半期(5~7月)の単独決算を発表。営業利益は前年同期比19.8%減の1億8600万円となったものの、通期計画6億5100万円に対する進捗率が28.6%となっていることが好感されたようだ。サービスの拡大や開発力強化に向けた積極的な採用活動で人件費が増加したほか、広告宣伝費などセールス&マーケティング投資により販管費が増加したことが利益面に影響した。一方、クラウドPOSレジ「スマレジ」の登録店舗数が順調に伸びていることを背景に、売上高は同33.6%増の12億2800万円で着地した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。

■東日システム <3316>  556円  +55 円 (+11.0%)  本日終値
 東京日産コンピュータシステム<3316>が急伸。12日の取引終了後、株主優待を実施すると発表したことが好感された。22年9月30日時点の株主に対して一律でクオカード500円分を贈呈するとしている。

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