【市況】【↑】日経平均 大引け| 4日続伸、リスク選好地合いも米CPI控え上値は重い (9月13日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 28556.21
高値 28659.76(09:50)
安値 28530.36(09:17)
大引け 28614.63(前日比 +72.52 、 +0.25% )
売買高 9億3159万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆3608億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は4日続伸、前日の欧米株全面高受け買い優勢に
2.米国ではインフレのピークアウト期待背景に戻り相場続く
3.東京市場は買い先行も上値重く、狭いレンジでの値動きに
4.8月の米CPIの内容を見極めたいとの思惑も手控え材料
5.値上がり銘柄は5割強、売買代金も2.3兆円とやや低調
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前週末比229ドル高と4日続伸した。米8月の消費者物価指数(CPI)でインフレ懸念が後退するとの観測が高まり、買いが優勢となった。
東京市場では、前日の欧米株高を受けリスク選好の地合いが継続したが上値も重く、日経平均株価は2万8000円台半ばでもみ合う展開となった。
13日の東京市場は、朝方から買い優勢の展開で日経平均は終始プラス圏で推移したものの上値は重かった。前日の欧州株市場が全面高に買われ、米国株市場でもインフレのピークアウト期待を背景にNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに4日続伸と戻り足を強めたことで、投資家のセンチメントが強気に傾いた。ただ、日経平均は朝方に100円超の上昇をみせたが、その後は伸び悩む展開に。前日までの3営業日で日経平均は1100円あまりの上昇をみせていたことから、目先スピード警戒感からの売り圧力も観測された。日本時間今晩に発表される8月の米CPIの結果を見極めたいとの思惑が買いを手控えさせた面もある。プライム市場の値上がり銘柄数はかろうじて1000を上回ったものの全体の55%にとどまった。売買代金も2兆3000億円台とやや低調だった。
個別では、断トツの売買代金をこなした任天堂<7974>が大幅高となったほか、東京エレクトロン<8035>もしっかり。日本郵船<9101>、川崎汽船<9107>などの海運株も堅調。JR東日本<9020>が人気を集め、日本航空<9201>も買いが優勢だった。レノバ<9519>も高い。日医工<4541>、HEROZ<4382>はいずれも2日連続のストップ高、トルク<8077>、鎌倉新書<6184>も続急騰となった。新電元工業<6844>も値を飛ばした。
半面、ファーストリテイリング<9983>が冴えず、三菱自動車工業<7211>やホンダ<7267>など自動車株も軟調。KDDI<9433>が売りに押され、オリンパス<7733>も値を下げた。シーアールイー<3458>が急落、SREホールディングス<2980>、インテリジェント ウェイブ<4847>の下げも目立った。ソースネクスト<4344>も下落した。国際紙パルプ商事<9274>も安い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はTDK <6762>、東エレク <8035>、任天堂 <7974>、アドテスト <6857>、京セラ <6971>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約61円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はKDDI <9433>、オリンパス <7733>、ファナック <6954>、テルモ <4543>、ホンダ <7267>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約39円。
東証33業種のうち上昇は24業種。上昇率の上位5業種は(1)その他製品、(2)陸運業、(3)空運業、(4)非鉄金属、(5)海運業。一方、下落率の上位5業種は(1)輸送用機器、(2)精密機器、(3)保険業、(4)繊維製品、(5)情報・通信業。
■個別材料株
△アイケイケイ <2198> [東証P]
5-7月期営業益は四半期ベースで過去最高水準。
△カルビー <2229> [東証P]
SMBC日興が投資評価「1」に引き上げ。
△学情 <2301> [東証P]
第3四半期営業益は実質2ケタ増に。
△神戸物産 <3038> [東証P]
第3四半期決算は増収増益を確保。
△東日システム <3316> [東証S]
株主優待制度を導入。
△JMHD <3539> [東証P]
今期営業過去最高益更新見通しで株主還元も強化。
△スマレジ <4431> [東証G]
23年4月期第1四半期の純利益2.4倍。
△ツナグGHD <6551> [東証S]
未定としていた期末配当は5円を実施へ。
△任天堂 <7974> [東証P]
「スプラトゥーン3」の滑り出し販売好調。
△正栄食 <8079> [東証P]
第3四半期営業利益は減益着地も通期予想を上回る。
▼CRE <3458> [東証P]
23年7月期営業益予想38%減が影響。
▼トミタ電機 <6898> [東証S]
東証が信用規制の強化を実施。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)日医工 <4541>、(2)トルク <8077>、(3)HEROZ <4382>、(4)鎌倉新書 <6184>、(5)正栄食 <8079>、(6)学情 <2301>、(7)新電元 <6844>、(8)戸田工 <4100>、(9)邦チタ <5727>、(10)gumi <3903>。
値下がり率上位10傑は(1)CRE <3458>、(2)SREHD <2980>、(3)インテリW <4847>、(4)エイチーム <3662>、(5)Jディスプレ <6740>、(6)ソースネクス <4344>、(7)サニックス <4651>、(8)リブセンス <6054>、(9)広済堂HD <7868>、(10)MSOL <7033>。
【大引け】
日経平均は前日比72.52円(0.25%)高の2万8614.63円。TOPIXは前日比6.35(0.32%)高の1986.57。出来高は概算で9億3159万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1008、値下がり銘柄数は735となった。東証マザーズ指数は753.48ポイント(0.42ポイント安)。
[2022年9月13日]
株探ニュース