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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:アイル、WSCOPE、東エレク

アイル <日足> 「株探」多機能チャートより
■アイル <3854>  1,816円  +192 円 (+11.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 アイル<3854>は大幅高で7日ぶりに反発。7日の取引終了後、23年7月期の連結経常利益は前期比14.4%増の24億2600万円になりそうだと発表しており、これを好感する買いが入っている。今期は主力パッケージソフト「アラジンオフィス」の業種別機能強化をはじめ、複数ネットショップ一元管理「CROSS MALL」、ポイント一元管理「CROSS POINT」などWeb商材の製品力を強化し、8期連続の経常増益を目指す。あわせて、配当は前期比2円増の20円に増配する計画を示した。また、25年7月期に経常利益36億2600万円を目指す中期経営計画を発表している。

■ライフネット生命保険 <7157>  935円  +53 円 (+6.0%)  11:30現在
 ライフネット生命保険<7157>は急伸。7日の取引終了後に発表した8月の業績速報で、新契約件数は1万1437件(前年同月比25.8%増)と1万件台の大台に乗り、8月末の保有契約の年換算保険料も226億5500万円(同13.5%増)、保有契約件数が53万6062件(同13.9%増)とともに伸長したことが好感されている。

■ダブル・スコープ <6619>  2,698円  +72 円 (+2.7%)  11:30現在
 ダブル・スコープ<6619>が反発、128円高の2754円まで上値を伸ばし連日で年初来高値を更新した。前日こそ上昇一服となったが、前週半ば以降の上げ足は鮮烈で25日移動平均線との上方カイ離は広がる一方となっている。注目すべきは高水準に膨らんだ売買代金で、きょうはソフトバンクグループ<9984>を上回りプライム市場で第3位に食い込んでいる。リチウムイオン電池用絶縁体(セパレーター)の専業メーカーで、同社が有するメンブレンフィルムの製造技術を駆使してセパレーター事業に特化している。韓国に生産拠点を持ち、韓国のサムスングループを取引先としていることが特徴だ。同社の収益環境に吹く追い風は強く、世界的な電気自動車(EV)シフトの動きを背景に車載用2次電池需要が高水準となっており、同社の業績を押し上げている。22年12月期上期(1~6月)は営業利益が27億5500万円(前年同期実績は1億700万円の赤字)と様変わりした。同利益の通期計画は前期比2.9倍の55億円を見込むが、一段の上振れも有力視されている。

■東京エレクトロン <8035>  42,530円  +980 円 (+2.4%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>が反発に転じている。前日は1000円を超える下げで一時4万1400円台まで下落、7月4日につけた年初来安値4万1340円を視界に入れていたが、きょうは前日の米国株市場でハイテク株が買われた流れを引き継いで買い戻しが優勢となった。米株市場ではエヌビディア<NVDA>やアプライド・マテリアルズ<AMAT>などが買われ、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が8日ぶりに反発、東京市場でも目先同関連銘柄への売り圧力が一巡した。東エレクはここ個人投資家の押し目買いも目立っており、前週末まで信用買い残が2週連続で増加していた。

■村田製作所 <6981>  7,481円  +128 円 (+1.7%)  11:30現在
 村田製作所<6981>、京セラ<6971>、TDK<6762>、太陽誘電<6976>、ローム<6963>、日東電工<6988>など電子部品株が軒並み高となった。米スマートフォン大手のアップル<AAPL>が8日、iPhoneの新機種である「iPhone14」を発表し、世界の注目を集めた。今月16日から発売予定にあるが、セラミックコンデンサー世界トップメーカーの村田製をはじめアップルの有力サプライヤーである日本の電子部品メーカーの株価を刺激する格好となっている。

■アンジェス <4563>  280円  -36 円 (-11.4%)  11:30現在
 アンジェス<4563>は急落。7日の取引終了後、これまで開発を進めていた新型コロナウイルス感染症(武漢型)向けDNAワクチンの開発を中止すると発表。これを嫌気した売りが膨らんでいるようだ。昨年に同ワクチンでは期待どおりの効果を上げることが難しいと判断し、薬剤濃度を上げた高用量製剤での臨床試験を進めてきた。ただ、主要評価項目が期待する水準に至らず、今回この結果に基づいて高用量製剤を含む同ワクチンの開発を中止することを決めた。前受け金に計上しているワクチン開発に対する補助金については、費用明細の申告と調査の結果、適正と認められる開発費を調査年度ごとに補助金収入として計上する予定としている。あわせて、新型コロナ変異株(オミクロンBA.5など)にも有効な改良型DNAワクチンとその経鼻投与製剤の研究を開始することを明らかにした。

■INPEX <1605>  1,495円  -5 円 (-0.3%)  11:30現在
 INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が安い。7日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の10月限が前日比4.94ドル安の1バレル=81.94ドルと大幅下落。今年1月以来、約8カ月ぶりの安値をつけた。インフレ懸念を背景に米国や欧州など主要国の中央銀行が積極的な利上げに踏み出す動きをみせており、金融引き締めが世界景気の減速と原油需要の減少につながることが警戒された。この原油安を受け、INPEXなどに売りが先行している。

■ハウテレビジョン <7064>  3,155円  +501 円 (+18.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ハウテレビジョン<7064>はストップ高カイ気配。7日の取引終了後に23年1月期上期(2~7月)の決算を発表し、営業損益は前年同期の赤字から2億2500万円の黒字に転換して着地。通期計画(3億円)に対する進捗率が75%と高いこともあり、これを好感した買いが膨らんでいるようだ。売上高も前年同期比35.8%増の7億6100万円と好調だった。新卒向けサイト「外資就活ドットコム」や中途採用サイトの高い成長が継続した。広告宣伝費などの先行投資を積極拡大させたものの、コストコントロールが奏功したことで販管費が抑えられ、利益が増加した。なお、通期見通しは据え置いている。

■クルーズ <2138>  1,019円  +150 円 (+17.3%) ストップ高   11:30現在
 クルーズ<2138>は急騰。9月に入り株価を激しく動意させたが、前日はその反動もあって8%を超える下落をみせていた。きょうは、改めて買い直される展開となっている。7日取引終了後、GameFi分野を担当するCROOZ Blockchain Labが、フィジタルファッションメタバース「SWAGGA」を運営するBlocverse DAOと戦略的パートナーシップを締結したことを発表。Web3分野における事業拡大を目指す方針で、これを手掛かり材料に投資資金が再攻勢をかけている。

■スパイダープラス <4192>  713円  +100 円 (+16.3%) ストップ高   11:30現在
 スパイダープラス<4192>がストップ高。7日の取引終了後、業界初の基本特許技術「施工体制作業指示」を取得したと発表しており、これを好感した買いが流入している。同技術は、「施工体系図」をはじめとした建設現場の施工体制に基づき、建設現場における事業者間の作業指示/完了報告などの情報共有を可能とするもの。同技術の活用により、事業者間の情報共有のデジタル化を実現し、複雑な指示命令系統でも円滑なコミュニケーションや、建設図面を活用した施工管理の効率化が可能になるという。

■ジャパンエン <6016>  1,297円  +155 円 (+13.6%) 一時ストップ高   11:30現在
 ジャパンエンジンコーポレーション<6016>が急反発。一時300円高はストップ高となる1442円まで上昇した。同社と日本郵船<9101>、IHI<7013>傘下のIHI原動機、日本シップヤード(東京都千代田区)の4社は前日7日、研究開発中のアンモニア燃料アンモニア輸送船について日本海事協会から基本設計承認を取得したと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。今後も研究開発を進め、国際競争力のあるアンモニア燃料船の開発を実現することを目指すとしている。

■ハナツアーJ <6561>  1,601円  +154 円 (+10.6%)  11:30現在
 HANATOUR JAPAN<6561>は急反騰。政府は7日から新型コロナウイルスの水際対策を緩和し、1日当たりの入国者の上限を従来から3万人引き上げ5万人とすることを発表、これを受けてインバウンド関連の有力株として投資資金が向かっている。同社はインバウンド専門の旅行会社で団体客を対象とする手配業務のほかバスやホテル運営などを手掛けており、今後外国人観光客が増勢となるなかで、収益環境改善が期待されている。

■ジーニー <6562>  1,301円  +111 円 (+9.3%)  11:30現在
 ジーニー<6562>がカイ気配スタートで4連騰、上値指向を鮮明としている。3月28日の年初来高値1230円奪回が意識される場面だ。同社はネット広告の仲介ビジネスを主力展開するが、足もとの業績は急回復歩調にある。そうしたなか、7日取引終了後に世界トップレベルのマーケティングプラットフォームを提供するInMobiと業務提携したことを発表、これによる業容拡大への期待が株価を強く刺激する格好となっている。

■アップル <2788>  369円  +20 円 (+5.7%)  11:30現在
 アップルインターナショナル<2788>が大幅高、一時8%高の378円まで上値を伸ばした。中古車輸出を収益の主柱とし、国内では中古車の買い取り専門店をフランチャイズ展開している。ここ中古車市場が活況で価格上昇の恩恵を受けているほか、外国為替市場で急速な円安が進行していることで、円安メリット関連株としても注目度が高まっている。株価が300円台と値ごろ感があることも個人投資家を中心に物色人気の背景となっている。今月2日に367円の年初来高値をつけていたが、足もとでここをクリアし新値街道に復帰している。

■バーチャレク <6193>  1,080円  +54 円 (+5.3%)  11:30現在
 バーチャレクス・ホールディングス<6193>が大幅反発している。7日の取引終了後、顧客接点領域における長年の知見を生かしたCRM×DX虎の巻シリーズ第1弾として、SFA営業プロセス改善パッケージの提供を開始すると発表しており、これが材料視されているようだ。SalesforceなどのSFA(営業支援システム)の導入や活用法に関する課題に対して、顧客の状況を理解し、顧客の検討状況を反映したプロセスへと変革することで、課題を解決し、社内で活用・運用し続けられるよう営業プロセスを改善するパッケージを提供するとしている。

■アイ・テック <9964>  2,018円  - 円 (-) ストップ高買い気配   11:30現在
 アイ・テック<9964>がカイ気配。7日の取引終了後、MBOの一環としてOEホールディングス(静岡市清水区)がアイ・テックに対してTOBを実施することを明らかにした。TOB価格を1株2700円としていることから、これにサヤ寄せする格好となっている。OEホールディングスは、アイ・テック代表取締役社長の大畑大輔氏が代表を務める資産管理会社。買い付け予定数は368万9970株(下限108万1000株、上限設定なし)で、買い付け期間は8日から10月24日まで。なお、TOB成立後に同社株は上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は7日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

●ストップ高銘柄
 フジックス <3600>  2,080円  +400 円 (+23.8%) ストップ高   11:30現在
 三ッ星 <5820>  6,700円  +1,000 円 (+17.5%) ストップ高   11:30現在
 インフォネット <4444>  1,023円  +150 円 (+17.2%) ストップ高   11:30現在
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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