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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 売られ過ぎからの反発で、権利行使価格2万7500円~2万7750円辺りでの推移を継続


大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 27720 +260 (+0.94%)
TOPIX先物 1934.0 +16.0 (+083%)
シカゴ日経平均先物 27710 +250
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

、CMEは大阪の日中終値比)

 7日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。各国中銀の積極的な金融引き締めによる世界景気への影響に対する懸念は変わらないが、短期的には売られ過ぎとの見方から、買い戻しが強まった。原油先物相場が1月以来の安値を付けたほか、長期金利の低下を受けてインフレへの警戒感がやや和らいだことも買いを後押しする格好となった。S&P500業種別指数はエネルギーのみが下落した一方で、自動車・同部品、公益事業、小売、耐久消費財・アパレルが3%を超える上昇となった。

 シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、日中大阪比250円高の2万7710円で終えた。日経225先物(9月限)のナイトセッションは日中比20円高の2万7480円で始まり、直後につけた2万7460円を安値に2万7500円を挟んだこう着を継続。米国市場の取引開始後にリバウンドを強めて、終盤にかけて一時2万7740円まで買われる場面が見られ、2万7720円とナイトセッションの高値圏で取引を終えた。

 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買いが先行することになろう。昨日の日中取引で一時2万7260円まで売られ、75日移動平均線を下回ったほか、ボリンジャーバンドの-2σまでの調整を完了したことにより、いったんはリバウンドが意識される水準まで下げた。米国の主要な株価指数もボリンジャーバンドの-2σまでの調整からのリバウンドであるため、買い戻しが入りやすい水準だったと見られる。

 日経225先物はナイトセッションで前日の調整部分を埋めてきたことから、若干のショートカバーは入ると見られるものの、現在のトレンドが大きく好転する動きは期待しづらい。75日移動平均線が支持線として機能する可能性により、オプション権利行使価格の2万7500円~2万7750円辺りでのレンジ推移継続を想定。上にブレイクする動きを見せたとしても、その上の権利行使価格である2万7875円を明確にクリアできないと、戻り待ちの売りに押される動きが予想される。

 また、基本的には限月交代に伴うロールオーバーの商いが中心であることから、前場段階で荒い値動きを見せても、後場はこう着感が強まりやすく、引けにかけてはポジション調整の動きを見せているため、売られ過ぎの水準としても活発なトレードは限られる。欧州中央銀行(ECB)理事会では0.75%の利上げ案も浮上しているなか、理事会の結果を見極めたいとする模様眺めムードも次第に強まってくるだろう。

 もっとも、VIX指数は24.64と心理的に強弱感が分かれる25.00を下回った。支持線として意識される75日線を割り込んできたことにより、ショートは仕掛けづらくなっているため、短期リバウンド狙いのロングに向かわせそうだ。

 そのほか、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.31倍に低下したが、75日線を支持線として5日線を挟んだこう着だった。1日に75日線を割り込んだ後は底堅さが意識されるなか、リバランス中心ながらもNTロングの動きは入りやすいだろう。

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