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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ネクソン、スクエニHD、凸版

ネクソン <日足> 「株探」多機能チャートより
■ネクソン <3659>  2,913円  +256 円 (+9.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 ネクソン<3659>が急騰、プライム市場の値上がり率で断トツとなっている。一時10.2%高の2929円まで買われる場面があった。前週末まで3日連続安と株価水準を切り下げていたがすべて陽線であり、引けにかけて押し目を拾う動きが観測されていた。市場では「特に目立った材料は出ていないものの、ここ韓国系の銘柄に株価を大きく人気化させる銘柄が目立っており、その一角に位置する同社株も思惑買いを誘導しているようだ」(中堅証券ストラテジスト)としている。韓国系銘柄で最近株価を変貌させた銘柄としては、ダブル・スコープ<6619>やガーラ<4777>などが挙げられる。

■スクエニHD <9684>  6,230円  +210 円 (+3.5%)  11:30現在
 スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>は反発。前週末2日の取引終了後、特定子会社株を売却したのに伴い、第2四半期の連結業績に株式売却益約100億円を特別利益として計上する見込みと発表しており、これを好感した買いが入っている。なお、23年3月期の業績予想に与える影響は精査中としている。

■凸版印刷 <7911>  2,244円  +69 円 (+3.2%)  11:30現在
 凸版印刷<7911>は全体軟調地合いに抗して続伸、もみ合い上放れの動きをみせている。前週末2日取引終了後、23年3月期の業績予想の修正を発表、最終利益を従来予想の430億円から680億円(前期比45%減)に大幅に増額しており、これが株価を刺激する格好となった。保有する1銘柄の売却により特別利益434億円を計上することで、最終利益を押し上げる。上場銘柄の株式売却について会社側は非開示ながら、同社の保有銘柄から判断してリクルートホールディングス<6098>の株式である可能性が高いとみられている。

■ユナイテッドアローズ <7606>  1,870円  +22 円 (+1.2%)  11:30現在
 ユナイテッドアローズ<7606>が続伸している。前週末2日の取引終了後に発表した8月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高が前年同月比19.8%増と6カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。8月はセール売り上げが前年を下回ったものの、夏物商品の定価販売商品に加え、秋物商品の動きが良く、買い上げ客数、客単価ともに前年を上回った。アイテム別ではジャケット、パンツ、半袖カットソー、シューズが好調だった。なお、全社売上高は同21.4%増だった。

■牧野フライス製作所 <6135>  4,325円  +25 円 (+0.6%)  11:30現在
 牧野フライス製作所<6135>が3日ぶりに反発している。前週末2日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を51万株(発行済み株数の2.13%)、または20億円としており、取得期間は22年9月5日から23年3月31日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能とするためという。

■ソフトバンクグループ <9984>  5,509円  +16 円 (+0.3%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>は前週末終値近辺で売り買いを交錯させている。テクニカル的には75日移動平均線を意識した攻防となっている。前週末の米国株市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が6日続落と下値模索の動きを続けており、米ハイテク株に積極投資する同社にとっては向かい風が強い。また、同社の傘下にあるビジョン・ファンド立ち上げの貢献者であるラジーブ・ミスラ副社長の辞任に加え、同ファンドの人員を2割以上削減するとの海外メディアによる報道も嫌気されている。ただ、株式需給面では自社株買いに対する期待があり、前週末までの3日続落を受け押し目買いも誘発しているもようだ。なお信用取組は、直近8月26日申し込み現在で信用買い残が増加する一方売り残が減少しており、信用倍率は1.84倍と需給が緩んでいる。

■アダストリア <2685>  2,073円  +4 円 (+0.2%)  11:30現在
 アダストリア<2685>が3日続伸している。前週末2日の取引終了後に発表した8月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比24.2%増と6カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。月を通じて夏物商品の販売が好調に推移し、なかでも中旬には夏休みの外出需要が売り上げ増加に寄与した。また、月後半は秋物の立ち上がりも順調だった。アイテム別では、引き続きシルエットのきれいなパンツが好調なほか、セール価格のTシャツも人気だった。雑貨ではトレンドのショルダーバッグ、「ミッフィー」のコラボ商品が好調だった。なお、全店売上高は同25.9%増だった。

■アインホールディングス <9627>  6,880円  -840 円 (-10.9%)  11:30現在  東証プライム 下落率トップ
 アインホールディングス<9627>が続急落している。前週末2日の取引終了後に発表した第1四半期(5~7月)連結決算は、売上高814億7000万円(前年同期比8.6%増)、営業利益27億5300万円(同5.4%増)、純利益17億400万円(同30.2%増)と増収増益となったものの、上期の営業利益予想に対する進捗率が32%にとどまることが嫌気されているようだ。前期及び今期の新規出店や5月に買収したファーマシィホールディングスの効果により調剤薬局事業の売り上げが伸びたほか、リテール事業の美と健康をテーマにしたドラッグストア「アインズ&トルぺ」も堅調に推移した。なお、23年4月期通期業績予想は、売上高3630億円(前期比14.8%増)、営業利益200億円(同32.1%増)、純利益110億円(同55.1%増)の従来見通しを据え置いている。

■ロック・フィールド <2910>  1,439円  -113 円 (-7.3%)  11:30現在  東証プライム 下落率2位
 ロック・フィールド<2910>が大幅反落している。前週末2日の取引終了後に発表した第1四半期(5~7月)連結決算が、売上高122億1200万円(前年同期比4.4%増)、営業利益4億2100万円(同42.2%減)、純利益2億7900万円(同44.4%減)と大幅減益となったことが嫌気されている。前年は新型コロナウイルスの影響で来店客が減り売り上げを落としたが、今期は既存店売り上げが回復した。ただ、原材料費の高騰や人件費の増加などが利益を押し下げた。なお、23年4月期通期業績予想は、売上高492億5700万円(前期比4.5%増)、営業利益20億8000万円(同3.5%減)、純利益14億300万円(同1.7%増)の従来見通しを据え置いている。

■レーザーテック <6920>  18,160円  -210 円 (-1.1%)  11:30現在
 レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置の主力銘柄が揃って軟調な値動き。前週末の米国株市場では半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が6日続落と下値模索の動きを続け約2カ月ぶりに終値で2600を割り込んだ。FRBの金融引き締めが長期化するとの思惑からハイテク系グロース株には不利な地合いが続いており、先行き市況軟化の思惑が取り沙汰される半導体セクターにも向かい風が強い。東京市場では半導体製造装置関連銘柄のなかで相対的に強さを発揮していたレーザーテックが75日移動平均線の攻防となっており、ここを下抜けるのか、それとも維持できるのかが目先注目される。

■ディー・ディー・エス <3782>  100円  +30 円 (+42.9%) ストップ高   11:30現在
 ディー・ディー・エス<3782>が高い。東京証券取引所が前週末2日、同社株に対する監理銘柄(確認中)の指定を3日付で解除すると発表しており、これが好材料視されているようだ。提出が遅れていた四半期報告書を提出したため。なお、ディディエスは同日に会計処理を巡る問題に関する第三者委員会の調査結果を受け、過年度の有価証券報告書等の訂正報告書を再提出したと発表。上期(1~6月期)決算もあわせて発表しており、売上高は前年同期比8.8%減の5億1900万円、営業損益は前年同期から赤字幅縮小となる6400万円の赤字だった。通期見通しは引き続き未定としている。

■Pアンチエイ <4934>  2,230円  +315 円 (+16.5%) 一時ストップ高   11:30現在
 プレミアアンチエイジング<4934>は大きく買われている。前週末2日の取引終了後、子会社プレミア・ウェルネスサイエンスが東京大学との共同研究の成果の第1弾として、スキンケアに特化した独自の歯髄幹細胞培養上清液「ENGY ステムS」の開発・実用化に成功したと発表しており、これが材料視されているようだ。ENGY ステムSはヒト成人歯髄由来の幹細胞培養液で、スキンケアに有用な成分を豊富に含んでいるという。この培養液は、プレミア・ウェルネスサイエンスが今秋ローンチ予定の新ブランドへ実用化される見通し。

■プレイド <4165>  770円  +100 円 (+14.9%) ストップ高   11:30現在
 プレイド<4165>が5連騰しストップ高の770円に買われている。午前9時ごろ、企業が手掛ける新規事業開発の立ち上げを伴走支援する「PLAID Accel(プレイドアクセル)」の提供を開始したと発表しており、これが好感されている。「PLAID Accel」は、新規事業開発の企画や実行を代行する役割ではなく、企業の主体性を尊重したうえで、時には半歩先をリードしたり、時には後ろから背中を押したりしながら、知見や経験が社内に蓄積されるような「内製化」を推進するのが特徴。また、第三者的な「支援」という関わり方だけではなく、「事業共創」という形で自らも結果にコミットし、共に新しい事業を作ることにもチャレンジするとしている。

■サイバーセキ <4493>  1,990円  +141 円 (+7.6%)  11:30現在
 サイバーセキュリティクラウド<4493>が大幅高、25日移動平均線を足場に上値指向を鮮明としている。国家安全保障の観点からサイバーセキュリティーに対する取り組み強化が政策主導で進んでいる。そのなか、同社は世界指折りのサイバー脅威インテリジェンスとAI技術を駆使したサイバーセキュリティーの開発・提供を行っており、自社開発100%のWebセキュリティーサービスを展開している。日本の防衛産業をサイバー攻撃から守るという目的で「防衛関連事業者向けサプライチェーン防衛パッケージ」を開発、岸田政権の政策路線に乗る銘柄として注目度が高まっている。

■セグエグループ <3968>  707円  +40 円 (+6.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 セグエグループ<3968>が満を持して急反発、前日まで5日続落と調整色を強めていたが、きょうは値ごろ感からの買いを呼び込み、5%を超える上昇でプライム市場の値上がり率首位を争う人気となった。岸田政権ではサイバー攻撃などの頻発化に対応し、防衛産業の機密漏洩対策を後押しするため税制優遇などを検討していることが伝わっている。また、経済安保の強化のために量子技術なども駆使し官民連携で情報セキュリティー向上に努める構えにあり、サイバーセキュリティー関連株には熱い視線が注がれている。そのなか、同社はネットワークセキュリティー製品の輸入販売や、システムの構築及び保守、システムエンジニア派遣などトータルソリューションを展開しており、足もとの業績も極めて好調に推移していることから見直し買いが入った。

●ストップ高銘柄
 アルファ <4760>  1,560円  +300 円 (+23.8%) ストップ高   11:30現在
 タカセ <9087>  3,215円  +500 円 (+18.4%) ストップ高   11:30現在
 トミタ電機 <6898>  5,080円  +705 円 (+16.1%) ストップ高   11:30現在
 日本色材工業研究所 <4920>  1,113円  +150 円 (+15.6%) ストップ高   11:30現在
 ソレキア <9867>  11,200円  +1,500 円 (+15.5%) ストップ高   11:30現在
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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