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【通貨】豪ドル週間見通し:もみ合いか、7月小売売上高に注目

米ドル/円 <日足> 「株探」多機能チャートより

■強含み、リスク回避の豪ドル売り・円買いは縮小

今週の豪ドル・円は強含み。欧米の8月製造業PMI悪化や、中国の一部地域での計画停電延長を受けて世界的な景気後退入り懸念が強まり、豪ドル売り・円買いが先行した。しかしながら、米国の7月コア資本財の受注や出荷が予想を上回ったことから、リスク回避の豪ドル売りは縮小。米国金利の先高観が強まり、豪ドル売り・米ドル買いが再び優勢となったが、米ドル・円相場が再び円安方向に振れたことによって豪ドルは対円でしっかりとした値動きとなった。取引レンジ:93円98銭-95円77銭。

■もみ合いか、7月小売売上高に注目

来週の豪ドル・円はもみ合いか。豪準備銀行(中央銀行)の追加利上げ観測は続くが、積極的な利上げ姿勢は後退との見方が根強く、リスク選好的な豪ドル買い・円売りがただちに拡大する可能性は低いとみられる。豪準備銀行が今月発表した四半期金融政策報告において22年の経済成長率見通しを下方修正しており、7月小売売上高の数字が注目されそうだ。

○発表予定の豪主要経済指標・注目イベント
・29日:7月小売売上高(6月:前月比+0.2%)

予想レンジ:93円50銭-96円00銭

《FA》

 提供:フィスコ

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