【市況】ダウ平均は1000ドルを超える下げ、S&P,ナスダックも6月23日以来の下げ=米国株概況
NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより
日本時間23時からのパウエル議長によるジャクソンホール会議での講演を前に、前日終値前後でスタートしたダウ平均株価は、33300ドル台で講演を迎えた。議長は、FRBは強力な手段を活用する、速すぎる緩和リスクを歴史が警告、引き締め政策は一定期間必要になる、全体的な焦点はインフレ率を2%以内に引き下げることなど、引き締めの継続を示したことで、テキストが公表された直後に株安に。いったん33000ドル台まで下げた後、一転して下げを解消する動きとなり、講演前の水準までほぼ戻す場面が見られたが、その後再び売りに転じると、安値を更新。午後に入っても売りが止まらず、じりじりと値を落として下げ幅が1000ドルを超えるという状況に。
議長の講演を受けて、来月のFOMCでの利上げについて、0.5%と0.75%の拮抗から、0.75%見通しが約6割と強まってきており、米株の重石となった形。
ダウ平均株価は全銘柄がマイナス圏。石油メジャーシェブロンが-0.74%にとどまったが、その他29銘柄はすべて1%を超える下げ。とくに3Mが-9.54%と大きく下げている。業種別でみると、セールスフォース、インテル、マイクロソフトなど、ソフト・ハードともにICT関連が弱い。
ハイテク中心のナスダックはこうしたICT関連の下げもあってダウ平均以上の下落率に。1日の下落率としては6月23日以来となった。これはS&P500も同様。
注目度の高いGAFA関連の下げもきつく、特にエヌビディアは9%を超える下げ。AMDが6%超。アルファベット(グーグル)が5%超と下げている。
その他銘柄では米紙USATodayがアマゾンが買収検討と報じたゲーム大手エレクトロニック・アーツが寄り付きから大きく買われたが、CNBCなどが買収に懐疑的であったことや、市場全般の売り基調に上げ幅を縮めてている。
エレクトロニック・アーツ<EA> 132.17(+4.56 +3.57%)
アップル<AAPL> 163.62(-6.41 -3.77%)
マイクロソフト<MSFT> 268.09(-10.76 -3.86%)
アマゾン<AMZN> 130.75(-6.53 -4.76%)
アルファベットC<GOOG> 111.30(-6.40 -5.44%)
テスラ<TSLA> 288.09(-7.98 -2.70%)
メタ・プラットフォームズ<META> 161.78(-7.00 -4.15%)
AMD<AMD> 91.18(-6.00 -6.17%)
エヌビディア<NVDA> 162.60(-16.53 -9.23%)
ツイッター<TWTR> 40.46(-0.59 -1.44%)
マイクロソフト<MSFT> 268.09(-10.76 -3.86%)
ナイキ<NKE> 108.28(-4.94 -4.36%)
セールスフォース<CRM> 165.23(-8.68 -4.99%)
シェブロン<CVX> 163.41(-1.21 -0.74%)
インテル<INTC> 33.36(-1.53 -4.39%)
3M<MMM> 129.14(-13.62 -9.54%)
MINKABU PRESS