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【市況】NY株式:米国株式市場は大幅反落、長期にわたる利上げを警戒

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

ダウ平均は1008.38ドル安の32,283.40ドル、ナスダックは497.55ポイント安の12,141.71で取引を終了した。

連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長によるジャクソンホール会合での講演を控え、横ばいで寄り付いた。その後、議長の発言が想定以上にタカ派的となったため、金利高への警戒感から投資家心理が悪化。売りが加速して大きく下落した。同時に景気後退懸念の強まりを背景とした売りも再燃し、引けにかけ下げ幅を拡大した。セクター別では、半導体・同製造装置が大きく下落。

ビデオゲームメーカーのエレクトロニック・アーツ(EA)はのちに否定されたがオンライン小売のアマゾン(AMZN)による同社買収の可能性が報じられ、買われた。アマゾンは下落。クラウドアプリケーションを手掛けるワークデイ(WDAY)は第2四半期決算の1株利益が予想を上回って上昇。一方で、後払いサービスを供給するアファーム・ホールディングス(AFRM)は四半期決算で予想を上回る赤字を計上したほか悲観的な見通しも嫌気されて下落。携帯端末のアップルは司法省(DOJ)が同社のアプリ手数料を巡り独禁法違反で同社に対する訴訟準備しているとの報道が嫌気され売られた。バイオのモデルナ(MRNA)は新型コロナワクチンの特許を巡って製薬会社のファイザー(PFE)とドイツのビオンテック(BNTX)2社を提訴して下落。

投資家の恐怖心理を示すVIX指数は25.58まで急伸し、7月半ば以来の高水準となった。

(Horiko Capital Management LLC)

《YN》

 提供:フィスコ

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