【市況】NY株式:NYダウ322ドル高、強い経済指標やハイテクが支援
NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより
米国株式市場は続伸。ダウ平均は322.55ドル高の33291.78ドル、ナスダックは207.74ポイント高の12639.27で取引を終了した。ジャクソンホール会議を控えた警戒感に伴う売りに寄り付き後、下落。しかし、週次の失業保険申請件数が予想外に減少し労働市場の強さが証明されたほか、4-6月期国内総生産(GDP)改定値も予想外に上方修正される強い経済指標を受けて、景気減速懸念が緩和し上昇に転じた。長期金利の低下でハイテク株も強く、相場の上昇を後押しし引けにかけて一段高となり終了。セクター別では、半導体・同製造装置、素材が上昇した一方で、自動車・自動車部品が下落した。
電話やビデオでの医療サービスを提供するテラドックへルス(TDOC)はオンライン小売のアマゾン(AMZN)が競合であったテレへルスサービス部門の閉鎖を発表したため上昇。学生ローンなどの貸付を行うフィンテックのソーファイ・テクノロジー(SOFI)はバイデン政権による学生ローン1万ドル減免政策が買い材料となり、上昇した。化粧品メーカーのコティ(COTY)は決算で需要の鈍化の傾向は見られないと楽観的な見解を示し、上昇。また、ソフトウェアメーカーのオートデスク(ADSK)は四半期決算の内容が予想を上回ったほか、強い需要を指摘し見通しを引き上げたため上昇した。
在宅フィットネス事業を展開するペロトン・インタラクティブ(PTON)は四半期決算で予想以上の赤字を計上したほか次回会計年度の見通しを示さなかったため大幅安。ディスカウント小売りのダラー・ツリー(DLTR)は競争の激化を理由に、通年の見通しを引き下げ、下落した。
衣料小売りのギャップ(GPS)は取引終了後に四半期決算を発表。市場の損失予想に反し1株利益を計上し、時間外取引で上昇している。
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《FA》
提供:フィスコ