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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):ノムラシステム、日シス技術、デジプラなど

JAL <日足> 「株探」多機能チャートより

JAL<9201>:2482円(+82円)
大幅続伸。2月17日の年初来高値を更新している。政府は日本への入国・帰国時に求めている海外での新型コロナウイルス検査について、条件付きで不要とする検討に入ったと報じられている。また、入国者数の上限引き上げも調整するようだ。現状の水際対策は主要7カ国で最も厳しく、海外出張や旅行がしにくいほか、訪日客受け入れの障害になっているとの批判もあったようだ。旅客需要の回復を後押しする形になるとの期待感が先行へ。


日シス技術<4323>:2695円(+225円)
大幅反発。9月30日を基準日として、1:2の株式分割を実施すると発表している。投資単位当たりの金額を引き下げることで、投資家がより参画しやすい環境を整え、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的としている。実質的な配当金の修正は行っていない。第1四半期決算をマイナス視する動きも一巡したタイミングにあり、流動性向上に伴う株高を期待する動きが先行している。


ノムラシステム<3940>:148円(+23円)
大幅続伸。通信キャリアを中心に売上高12兆円に迫る日本最大の企業グループにおける地域通信事業を担うグループ会社から、サブスクリプションビジネス運用支援プロジェクトを受注したと前日に発表している。NTTグループではあると推測されるが、具体的な受注金額などの詳細情報は公表されていない。株価の値頃感の強さも妙味に、業績インパクトを期待する動きが先行する形に。


日野自<7205>:589円(-40円)
大幅続落。前日にはエンジン不正問題が小型トラックにも広がると発表、後場から売り優勢の展開となり、本日は一段と下げ幅を広げる動きになっている。エンジンの性能試験で不正が発覚、2019年以降に販売した7万6000台がその対象となるようだ。これまでの中大型に続き小型でも不正が見つかったことで、国内向けトラックのほぼ全量が出荷できなくなるもよう。調査報告書公表直後の不正発覚でもあり、ネガティブな捉え方が優勢に。


ラクス<3923>:1674円(-78円)
大幅続落。前日の米国株式市場は大幅に続落、FRB高官のタカ派発言などが相次ぐ中、今週末にはジャクソンホール会合を控えており、警戒感が強まる状況となっている。とりわけ、米10年債利回りが3%台の水準にまで上昇しており、グロース株の軟調な動きが目立ってきている。東京市場でも中小型グロース株に売りが波及、同社を始め、マネーフォワード、Sansan、JMDC、チェンジなどの関連株が総じて下落率上位になっている。


フレアス<7062>:793円(-58円)
大幅に続落。23年3月期第1四半期(22年4-6月)の営業利益を前年同期比99.0%減の0.00億円(損益トントン)と発表している。売上高は7.2%増の11.02億円に増加したものの、主力のマッサージ直営事業の人件費や研修費用のほか、マッサージフランチャイズ事業でフランチャイズ開発体制強化のために人員を増加したことが響き、減益となった。通期予想は前期比16.2%減の1.54億円で据え置いた。


デジプラ<3691>:978円(+150円)
ストップ高。グループ会社とともに運営するサブスク型のデジタルギフトサービス「デジタルギフト」で、企業のファンマーケティングを支援するNFTデジタルギフトの提供を開始すると発表している。デジタルコンテンツからのNFT発行をデジタルプラスが代行するほか、デジタルギフトの受取先にアーティストとコラボした企業オリジナルのデジタルコンテンツのNFTなどを追加できるようにするという。


レントラックス<6045>:752円(+79円)
一時ストップ高を付け、年初来高値を更新している。7月の売上高が前年同月比69.1%増の3.00億円だったと発表している。6月(45.2%増)から伸びが拡大した。7月の成果報酬型広告サービス事業でのパートナーサイト運営者数は前月から386名増え、4万6566名となった。売上高の大幅な伸びが続いていることが好感され、投資家から買いが集まっているようだ。
《ST》

 提供:フィスコ

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