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【市況】22日の米国市場ダイジェスト:NYダウ643ドル安、ジャクソンホール会議への警戒感強まる

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:NYダウ643ドル安、ジャクソンホール会議への警戒感強まる

米国株式市場は続落。ダウ平均は643.13ドル安の33063.61ドル、ナスダックは323.64ポイント安の12381.57で取引を終了した。ジャクソンホール会議を控え連邦準備制度理事会(FRB)のタカ派姿勢を警戒した売りが継続し、寄り付き後、下落。長期金利が1カ月ぶり高水準で推移したため、ハイテク株も売られ、更なる売り圧力となった。引けにかけ主要株式指数は下げ幅を拡大。セクター別では、半導体・同製造装置や小売りの下落が特に目立った。

ヘルスケアテクノロジー会社のシグニファイ・ヘルス(SGFY)は同業のCVS(CVS)やユナイテッドヘルス(UNH)とともにオンライン小売のアマゾン(AMZN)も同社買収を提示していると報じられ、大幅高。アマゾン(AMZN)やユナイテッドヘルスは下落した。自動車メーカーのフォード(F)は2014年のピックアップトラック死亡事故を巡りジョージア州の陪審が同社に対して17億ドルの賠償金支払いを命じる評決を下したことが嫌気されたほか、電気自動車への生産移行に伴うコスト削減の一環として3000人の雇用削減計画発表し、下落。映画館運営するAMCエンターテインメント・ホールディングス(AMC)は優先株式「APE」のニューヨーク証券取引所上場とともに売られた。電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)はマスク最高経営責任者(CEO)が本年2回目となるフルセルフドライビング(FSD)システムの北米での値上げを発表し、下落。動画配信のネットフリックス(NFLX)は投資判断引き下げで売られた。

ビデオ会議を供給するズーム・ビデオ(ZM)は取引終了後に四半期決算を発表。内容が予想を下回ったほか、ドル高を理由に通年の見通しを引き下げたため時間外取引で売られている。

HorikoCapitalManagementLLC


■NY為替:FRBの積極的な利上げ織り込み長期金利上昇、ドル続伸

22日のニューヨーク外為市場でドル・円は、137円00銭から137円65銭まで上昇し、137円49銭で引けた。米7月シカゴ連銀全米活動指数が予想外に3カ月ぶりのプラスに改善したほか、ジャクソンホール会合を控え、FRBの積極的な利上げを織り込む長期金利の上昇に伴うドル買いが加速。

ユーロ・ドルは1.0009ドルから0.9926ドルまで下落し、0.9944ドルで引けた。ロシアが欧州への天然ガス供給を一段と制限する動きに欧州経済が損なわれるとの懸念が台頭したほか、ドイツ連銀のナーゲル総裁の同国の景気後退リスクが上昇したとの言及を受け欧米金利差拡大観測に伴うユーロ売り・ドル買いが加速した。ユーロ・円は137円32銭から136円40銭まで下落。ポンド・ドルは1.1826ドルから1.1742ドルまで下落した。ドル・スイスは0.9574フランから0.9659フランまで上昇した。


■NY原油:もみ合いで90.36ドル、将来的な需給ひっ迫の可能性残る

NY原油先物10月限はもみ合い(NYMEX原油10月限終値:90.36 ↓0.08)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は、前営業日比-0.08ドルの90.36ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは86.28ドル-91.03ドル。ロンドン市場で91.03ドルまで買われたが、ニューヨーク市場の中盤にかけて86.28ドルまで反落。ただ、需給ひっ迫の可能性が残されており、通常取引終了後の時間外取引で90.76ドルまで戻している。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 34.72ドル -0.76ドル(-2.14%)
モルガン・スタンレー(MS) 88.46ドル -1.55ドル(-1.72%)
ゴールドマン・サックス(GS)342.42ドル -6.85ドル(-1.96%)
インテル(INTC) 33.84ドル -1.54ドル(-4.35%)
アップル(AAPL) 167.57ドル -3.95ドル(-2.30%)
アルファベット(GOOG) 115.07ドル -3.05ドル(-2.58%)
メタ(META) 163.05ドル -4.91ドル(-2.92%)
キャタピラー(CAT) 191.76ドル -3.84ドル(-1.96%)
アルコア(AA) 50.27ドル -0.74ドル(-1.45%)
ウォルマート(WMT) 134.57ドル -2.45ドル(-1.79%)
《ST》

 提供:フィスコ

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