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【材料】<動意株・15日>(大引け)=ファイバーG、santec、ハイブリッドなど

ファイバーG <日足> 「株探」多機能チャートより
 ファイバーゲート<9450>=続急伸で一時ストップ高。同社は12日取引終了後、23年6月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比22.2%増の20億2000万円としていることや、期末一括配当計画を前期比2円50銭増配の7円としていることが好感されているようだ。売上高は同21.4%増の129億円を見込む。ビジネスユース事業についてホテルや病院介護、BCP(事業継続計画)対応などの施設Wi-Fi需要を開拓するほか、ホームユース事業は国内通信需要の拡大をもとに安定成長を図るとしている。また、同日には医療機器・介護機器・病院設備などの販売を行う三笑堂(京都市南区)とパートナー契約を締結したことも明らかにしている。

 santec<6777>=一時14%を超える異彩高。2144円まで駆け上がり、20年10月以来約1年10カ月ぶりの高値水準に到達した。同社は光通信用デバイスや光測定器などの製造販売を主力展開しており、独自の技術力を駆使して海外で高い商品シェアを誇っている。前週末12日取引終了後に発表した23年3月期第1四半期(22年4~6月)決算は営業利益が前年同期比2.9倍の8億6600万円とほぼ倍増、対通期進捗率も41%に達した。通期計画の修正は行っていないが、収益上振れに対する思惑が強まっている。中期成長力も抜群で19年3月期以降は売上高、利益ともに高水準の伸びを継続中。時価予想PER14倍台は依然として割安感がある。

 ハイブリッドテクノロジーズ<4260>=大幅高で3日続伸。5日移動平均線を絡めた急勾配の戻り相場が続いている。ベトナムのIT人材を活用しデジタルトランスフォーメーション(DX)推進に向けたソフトウェア開発を手掛けるユニークな業態。足もとの業績は好調を極めている。前週末12日取引終了後に発表した22年9月期第3四半期(21年10月~22年6月)決算は、営業利益段階で前年同期比2.8倍の2億4600万円と急拡大し通期計画にほぼ肩を並べた。これをポジティブ材料視する買いを呼び込んでいる。

 スポーツフィールド<7080>=ストップ高で新高値。体育会系の人材に特化した就活サイト「スポナビ」を運営するが、業績は想定以上の伸びを示している。前週末12日取引終了後に発表した22年12月期第2四半期(22年1~6月)決算は営業利益が5億3400万円(前年同期は5600万円)と大きく変貌した。成約人数増加を背景としたトップラインの大幅な伸びに加え、販管費などの増加抑制効果も反映されて利益急増につながった。株価は7月下旬に連日ストップ高(ザラ場含む)に買われた後、1500円近辺で売り物をこなしていたが、きょうは改めて買い人気が加速する展開で年初来高値を更新した。

 フィックスターズ<3687>=物色人気再燃で年初来高値更新。顧客企業のソフトウェアを高速化する技術で強みを発揮し、足もとの業績もソリューション事業の好調が後押しして急拡大をみせている。前週末12日取引終了後に発表した22年9月期第3四半期(21年10月~22年6月)決算は営業利益が前年同期比2.3倍の12億500万円と高変化を示し、これを評価する買いを呼び込んでいる。株価は7月27日に1240円の年初来高値をつけてから調整局面にあったが、それだけに値ごろ感も意識され、目先切り返し急となっている。

 ダブルスタンダード<3925>=ストップ高で底値圏離脱加速へ。同社は法人向けにビッグデータの解析受託サービスを主力展開するが、同事業のほか、人工知能(AI)を活用した業務自動化サービスが収益貢献し業績は急成長を示している。前週末12日引け後に発表した23年3月期第1四半期(22年4~6月)決算は、営業利益が前年同期比35%増の6億2800万円と好調でこれを手掛かり材料に投資資金が攻勢をかけている。株価は昨年11月に4950円の上場来高値をつけているが、その後は一貫して下値を探る動きを続けていた。6月下旬を境に底値離脱の展開に移行しているが、直近13週・26週移動平均線のゴールデンクロス示現を経て好決算を発表したことで、上値追い態勢に弾みがついている。

 ※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS

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