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【注目】明日注目すべき【好決算】銘柄 トレンダ、フェローテク、シチズン (12日大引け後 発表分)

トレンダ <日足> 「株探」多機能チャートより

 12日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

【トレンダ <6069> [東証G]】 ★4-6月期(1Q)経常は2.2倍増益で着地
 ◆23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.2倍の4.4億円に急拡大して着地。旺盛なSNSマーケティング需要が続くなか、インフルエンサーマーケティングと美容メディア「MimiTV」が好調だったことが寄与。営業投資有価証券の売却益を計上したことも利益を押し上げた。
  第1四半期実績だけで、通期計画の8.5億円に対する進捗率は52.5%に達しており、業績上振れが期待される。

 ●サプライズな決算発表・業績修正

 共同PR <2436> [東証S]  ★今期経常を56%上方修正・3期ぶり最高益更新へ
 ◆22年12月期上期(1-6月)の連結経常利益は前年同期比2.4倍の4.4億円に急拡大し、従来予想の2.4億円を上回って着地。主力のPR事業でIT関連や食品関連の新規顧客を獲得し、定期契約が大幅に増加したほか、スポット案件もPRコンサルティングやオンライン記者会見の案件を受託するなど好調だった。
  併せて、通期の同利益を従来予想の4.5億円→7億円に55.6%上方修正。増益率が14.8%増→78.6%増に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

 ダブスタ <3925> [東証P]  ★4-6月期(1Q)経常は37%増益で着地
 ◆23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比36.5%増の6.1億円に拡大して着地。主力サービス以外の一時的なスポット案件の受託を見直し、高収益の主力サービスへの転換を開始した。これにより不採算案件の剥落で2ケタ減収となったが、利益率は大幅に改善し、四半期ベースの過去最高益を達成した。

 恵和 <4251> [東証P]  ★今期経常を23%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も25円増額
 ◆22年12月期の連結経常利益を従来予想の47.2億円→58.2億円に23.2%上方修正。増益率が36.3%増→68.0%増に拡大し、従来の5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。利益率の高い製品の販売比率が増加することに加え、為替の円安も追い風となる。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の25円→50円(前期は25円)に大幅増額修正した。

 CKサンエツ <5757> [東証P]  ★今期経常を一転42%増益に上方修正・最高益更新へ
 ◆23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比71.2%増の44億円に拡大して着地。銅の相場価格が高い水準で推移したことに加え、デリバティブ評価益が急増したことも利益を押し上げた。
  併せて、通期の同利益を従来予想の62億円→93億円に50.0%上方修正。従来の5.6%減益予想から一転して41.5%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。

 MRT <6034> [東証G]  ★今期最終を59%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆22年12月期の連結最終利益を従来予想の8.9億円(予想レンジ中値)→14.2億円に58.7%上方修正。増益率が15.6%増→83.5%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。自治体から受託した自宅療養者に対する健康観察業務など、新型コロナウイルス関連の収益が好調に推移していることを反映した。

 エンバイオH <6092> [東証G]  ★今期経常を54%上方修正
 ◆23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.0倍の8.1億円に急拡大して着地。併せて、通期の同利益を従来予想の4.6億円→7.1億円に54.0%上方修正。減益率が61.5%減→40.7%減に縮小する見通しとなった。
  第1四半期にブラウンフィールド活用事業で販売したすべての物件の売却価格が想定を上回ったことを反映した。

 フリークHD <6094> [東証G]  ★今期経常を60%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆22年9月期の連結経常利益を従来予想の15億円→24億円に60.0%上方修正。増益率が34.9%増→2.2倍に拡大し、従来の5期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。国内は重点分野の動画・Connected TV領域、海外は米国子会社プレイワイヤーを中心に収益が伸びる。持ち分法適用関連会社であるIRISの利益貢献に加え、為替差益の計上なども利益を押し上げる。

 santec <6777> [東証S]  ★4-6月期(1Q)経常は3.4倍増益で着地
 ◆23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比3.4倍の10.7億円に急拡大して着地。産業用と医療用の光測定器の販売が好調だったほか、昨年10月に買収した光通信用光測定器事業を行う2社の業績上積みが寄与し、89.2%の大幅増収を達成した。為替の円安進行も追い風になった。
  上期計画の11億円に対する進捗率は98.1%に達しており、業績上振れが期待される。

 フェローテク <6890> [東証S]  ★今期経常を21%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比57.1%増の102億円に拡大して着地。併せて、通期の同利益を従来予想の280億円→340億円に21.4%上方修正。増益率が7.7%増→30.8%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
  持ち分法適用関連会社だった大泉製作所 <6618> [東証G]と東洋刃物 <5964> [東証S]を連結子会社化した影響に加え、円安進行で為替差益が膨らむことも利益を大きく押し上げる。

 スポーツF <7080> [東証G]  ★上期経常は9.7倍増益・通期計画を超過
 ◆22年12月期上期(1-6月)の連結経常利益は前年同期比9.7倍の5億3300万円に急拡大して着地。新卒者向けイベント事業でイベント開催数が増加したうえ、企業のイベント出展ニーズの早期取り込みによって販売枠数も大きく伸びたことが寄与。また、企業の採用ニーズ回復を背景に既卒者向け人財紹介事業が好調だったほか、新卒者向け人財紹介事業の成約数も増えた。
  通期計画の3億9500万円をすでに大きく上回っており、業績上振れが期待される。

 シチズン <7762> [東証P]  ★4-6月期(1Q)経常は69%増益、通期上方修正
 ◆23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比68.6%増の85.5億円に拡大して着地。北米や欧州で販売を大きく伸ばした時計事業が収益を牽引した。円安による為替差益の増加も利益を押し上げた。
  併せて、通期の同利益を従来予想の240億円→260億円に8.3%上方修正。減益率が12.2%減→4.9%減に縮小する見通しとなった。

 EDP <7794> [東証G]  ★今期経常を31%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆23年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の7.3億円→9.6億円に30.9%上方修正。増益率が39.8%増→83.1%増に拡大し、従来の5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。LGD(人工ダイヤモンド宝石)市場の拡大が続くなか、主力とするLGD用種結晶の増産効果で、売上高が計画を12.6%上回ることが利益を押し上げる。

 ギックス <9219> [東証G]  ★今期経常は2.2倍増で3期連続最高益更新へ
 ◆22年6月期の経常利益(非連結)は前の期比88.0%増の9400万円に伸びて着地。続く23年6月期も前期比2.2倍の2億0700万円に拡大し、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は引き続きアナリティクスを用いたDI(データインフォームド)サービスの利用継続・拡大に注力するなか、売上高14.7億円と前期比39.1%の大幅増収を見込む。

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