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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

ZHD <日足> 「株探」多機能チャートより

■ZHD <4689>  440.7円 (-54.4円、-11.0%)

 東証プライムの下落率2位。Zホールディングス <4689> [東証P]が8日ぶり急反落。3日の取引終了後、23年3月期第1四半期(4-6月)の決算を発表。純利益が前年同期比5.2%減の252億3200万円で着地しており、これを嫌気した売りが強まったようだ。売上収益は同4.6%増の3905億6500万円と増加した。「Yahoo!」「LINE」における広告売り上げや、運営するネット通販や旅行サイトなどの主力事業が堅調だった。一方、販管費の増加をはじめ、PayPayや出前館 <2484> [東証S]など関連会社の持ち分法投資損失が響き、利益は減少した。

■セガサミー <6460>  2,050円 (-196円、-8.7%)

 東証プライムの下落率5位。セガサミーホールディングス <6460> [東証P]が急反落。4日昼ごろに23年3月期第1四半期(4-6月)の決算を発表し、経常利益は前年同期比22.1%増の42億5500万円で着地した。ただ、通期計画に対する進捗率が10.6%となり、過去5年平均(35.1%)を下回る水準となったことから、これを懸念する向きもあるようだ。売上高は同11.2%増の661億1800万円だった。新作タイトルの販売や既存タイトルの好調により、主力のエンタテインメントコンテンツ事業が伸びた。また、パチスロ機を手掛ける遊技機事業やリゾート事業も伸び、全体業績に貢献した。なお、通期見通しは据え置いている。

■INPEX <1605>  1,415円 (-66円、-4.5%)

 INPEX <1605> [東証P]が大幅反落。そのほか、ENEOSホールディングス <5020> [東証P]が安い。3日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の9月限が前日比3.76ドル安の1バレル=90.66ドルに下落した。一時、90.38ドルと2月下旬以来、5ヵ月ぶりの水準に下落した。米エネルギー情報局(EIA)が発表したガソリン在庫統計が市場予想に比べ増加し、需給悪化懸念が台頭した。一方、3日に開催された石油輸出国機構(OPEC)加盟国・非加盟国から構成する「OPECプラス」は小幅増産を決めるにとどまった。

■JFE <5411>  1,414円 (-60円、-4.1%)

 ジェイ エフ イー ホールディングス <5411> [東証P]が大幅安で3日続落。3日の取引終了後、未定としていた23年3月期の連結業績予想について、売上高は5兆3700億円(前期比23.0%増)と増収となるものの、純利益は1400億円(同51.4%減)と大幅減益を見込み、中間配当予想は40円(前年同期60円)を実施すると発表しており、これが嫌気された。鉄鋼事業において、国内外の新型コロナウイルス感染症からの経済回復に加え、中国政府の景気対策による需要が見込まれることから鋼材需要の緩やかな回復が継続すると想定している。ただ、急激な円安進行による為替影響や棚卸資産評価差などが減益要因となる見通し。なお、期末配当予想は引き続き未定としている。また、同時に発表した第1四半期(4-6月)決算は、売上高が1兆2536億円(前年同期比41.0%増)、純利益838億4400万円(同35.3%増)だった。

■トヨタ <7203>  2,091.5円 (-64.5円、-3.0%)

 トヨタ自動車 <7203> [東証P]が大幅反落、後場に入り下げ幅を拡大した。同社は4日午後1時25分に決算発表を行った。23年3月期第1四半期(4-6月)の連結営業利益は、前年同期比42.0%減の5786億5500万円となった。市場では8600億円前後が予想されていた。23年3月期の営業収益は従来予想の33兆円が34兆5000億円(前期比9.9%増)、純利益は同2兆2600億円が2兆3600億円(同17.2%減)に上方修正された。今期の想定為替レートは1ドル=130円(従来115円)に見直されている。

※4日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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