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【材料】ブッキングは好決算も下落 7月の旅行需要が著しく減速=米国株個別

 オンライン旅行のブッキング<BKNG>が下落。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益は予想を大幅に上回ったものの、売上高は予想を下回った。旅行業界では重要な指標であるグロスブッキングも予想を上回った。夏の旅行シーズンが好調に推移していることが確認された格好。

 同社のフォゲルCEOは、「第3四半期に記録的な売上高を見込んでおり、夏の繁忙期への対応を可能にするために、顧客やパートナーと活発に協力し合っている」と述べた。

 決算発表直後こそ株価は時間外で上昇したものの、直ぐに下げに転じている。フライトのキャンセルや荷物の紛失、料金高騰など旅行市場を取り巻く混乱が、年内の見通しに疑問を投げかけている模様。

 アナリストは、「世界的な成長ペースは緩やかになる可能性があり、記録的な売上高予測ではあるものの、伸びは鈍化を見込んでいる。旅行需要は7月に著しく減速しており、旅行全体の回復曲線は不安定なままだ」と述べた。7月には予約や宿泊の伸びが著しく減速している。

(4-6月・第2四半期)
・1株利益(調整後):19.08ドル(予想:17.52ドル)
・売上高:42.9億ドル(予想:43.3億ドル)
・EBITDA(調整後):10.9億ドル(予想:9.63億ドル)
・グロスブッキング:345.5億ドル(予想:327.6億ドル)
・宿泊販売数:2.46億泊(予想:2.40億泊)
・レンタカー販売日数:1600万日(予想:1820万日)
・航空券販売枚数:600万枚(予想:580万枚)
・マーケティング費用:17.4億ドル(予想:18.3億ドル)

(NY時間10:09)
ブッキング<BKNG> 1913.72(-52.76 -2.68%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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