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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 方向感つかみづらく、オプション権利行使価格2万7625円~2万7875円のレンジを想定


大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 27720 +20 (+0.07%)
TOPIX先物 1946.5 +3.0 (+0.15%)
シカゴ日経平均先物 27755 +55
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 25日の米国市場は、NYダウ S&P500が上昇する一方で、ナスダックは下落。米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、方向感に欠ける相場展開となった。足元で弱い経済指標の発表が相次いでいることから、米連邦準備理事会(FRB)による急激な利上げへの警戒は後退しており、消費関連の一角が買われた。また、原油先物相場の上昇を受けてエネルギー関連の一角が堅調。一方で、アップル<AAPL>やアルファベット<GOOGL>など大型テック株の決算を控えるなか、長期金利の上昇を受けてエヌビディア<NVDA>など半導体株は利食い優勢だった。S&P500業種別指数は、エネルギー、公益事業、保険が上昇した半面、自動車・同部品、消費者サービス、小売が下落。

 シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は日中大阪比55円高の2万7755円で終えた。日経225先物(9月限)のナイトセッションは日中比10円安の2万7690円で始まり、その後切り返し2万7800円まで買われ上昇に転じると、2万7750円~2万7800円辺りでの保ち合いで推移。米国市場の取引開始後に軟化し、一時2万7630円まで売られたものの、終盤にかけては2万7660円~2万7770円と日中終値を挟んだ値動きで推移し、2万7720円で取引を終えた。

 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い優勢の動きから始まることになりそうだ。日中取引同様、ナイトセッションでも2万7630円で下げ止まる動きだったことから、オプション権利行使価格の2万7625円が心理的な支持線として意識されよう。FOMCや大型テック株の決算を控え方向感のつかみづらいなか、短期的にショートを仕掛けてくる局面では、押し目狙いのロングで対応したいところである。そのため、オプション権利行使価格の2万7750円を中心とした上下の権利行使価格である2万7625円~2万7875円のレンジを想定しておきたい。

 なお、VIX指数は5営業日ぶりに反発となった。一時24.57まで上昇する場面も見られたが、終値は23.36と6月の直近安値23.74を下回って終えており、引き続き低下傾向が続いている。また、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.25倍に上昇した。米国市場の流れを受けてハイテク株は利食いが意識されやすく、NT倍率はやや低下が見込まれよう。ただし、75日線が位置する14.18倍を明確に下回ってくるまでは、調整局面はNTロングの組成のタイミングになりそうだ。

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