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【市況】12日の株式相場見通し=反落、欧米株安受けリスク回避の流れに

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 12日の東京株式市場はリスク回避目的の売りが優勢となり、日経平均株価が4日ぶりに反落する可能性が高そうだ。前日の米国株市場ではNYダウが下値模索の動きを継続したほか、ここ上値追い基調にあったナスダック総合株価指数も6日ぶりに大幅反落となった。ゼロコロナ政策を強力に進める中国では、新型コロナウイルスの感染者が確認されたことを受け大規模なPCR検査の実施を決定、既に上海市などで部分的な行動規制の動きが観測されており、防疫強化の動きが今後経済に悪影響を与える可能性が意識されている。また欧州では、ロシアとドイツをつなぐ天然ガスのパイプライン停止が欧州景気を冷やすとの見方が強まり、ドイツをはじめ主要国株価指数の下落を余儀なくされている。こうした環境下で東京市場でも目先利益確定を急ぐ売り圧力が強まる可能性が高い。外国為替市場では一時1ドル=137円台後半まで一段と円安が加速していることで、輸出セクターにはプラス材料となるものの、世界景気後退に対する懸念がくすぶるなか、買い向かう動きも限定的なものにとどまりそうだ。

 11日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比164ドル31セント安の3万1173ドル84セントと続落。ナスダック総合株価指数は同262.709ポイント安の1万1372.599だった。

 日程面では、きょうは6月の企業物価指数、5年物国債の入札など。海外では7月のZEW独景気予測指数など。

出所:MINKABU PRESS

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