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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

壱番屋 <日足> 「株探」多機能チャートより

■壱番屋 <7630>  4,750円 (-180円、-3.7%)

 東証プライムの下落率4位。壱番屋 <7630> [東証P]が大幅続落。27日の取引終了後に23年2月期第1四半期(3-5月)の決算を発表し、純利益が前年同期比65.4%減の4億3400万円と大幅減益で着地したことが嫌気されたようだ。仕入れ価格の高騰や時短協力金などの補助金収入の減少、投資有価証券売却益を計上した前年からの反動減などが要因。客数の回復や不採算店の撤退のほか、米国事業の好調が寄与し、売上高は同2.0%増の112億8700万円と増収を確保した。なお、通期の増収増益見通しは据え置いている。

■三協フロンテ <9639>  3,970円 (-120円、-2.9%)

 三協フロンテア <9639> [東証S]が下落、年初来安値を更新。27日の取引終了後、発表が遅れていた22年3月期決算短信を発表。なかで23年3月期の連結業績予想について、売上高500億円(前期比6.3%減)、営業利益70億円(同28.8%減)、純利益44億円(同31.1%減)と減収減益を見込み、年間配当予想を前期比10円減の150円としたことが嫌気された。前期にオリンピックに伴うイベント施設や新型コロナウイルス感染症対策のための医療関連施設などの大型物件の売り上げが計上された反動が響く。また、鋼材などの原材料価格の大幅な値上がりが予想されることも利益率低下につながるとみている。なお、22年3月期決算は、売上高533億4600万円(前の期比10.7%増)、営業利益98億3300万円(同24.0%増)、純利益63億8200万円(同24.6%増)だった。

■あさひ <3333>  1,266円 (-37円、-2.8%)

 東証プライムの下落率9位。あさひ <3333> [東証P]が4日ぶりに反落。27日の取引終了後に発表した第1四半期(2月21日-5月20日)単独決算が、売上高242億4600万円、営業利益34億4000万円、純利益23億4900万円となり、会計基準の変更に伴い前年同期との増減率の表記はないものの、実質営業減益となったことが嫌気された。一般車・電動アシスト自転車が堅調に推移したほか、修理やメンテナンスも増加し実質増収となった。ただ、仕入れコストが上昇したほか、サービス事業拡大に伴い人件費が増加したことなどが利益を圧迫した。なお、23年2月期通期業績予想は、売上高780億円、営業利益56億円、純利益37億円の従来見通しを据え置いている。

■エネチェンジ <4169>  1,366円 (-30円、-2.2%)

 ENECHANGE <4169> [東証G]が3日ぶりに反落。同社は、消費者向け電力・ガス切り替えプラットフォームの運営やエネルギー事業者向けサービスを手掛ける。事業者向けではマーケティング支援やデータ解析サービスのほか、デマンドレスポンス(DR、電力需給を調整する仕組み)サービスなどを提供しており、ここ電力需給逼迫への警戒感が高まるなか同社株に向かう思惑物色の動きは強い。ただ、28日は短期急騰の反動や東証による信用規制強化の発表もあり、目先売りに押される展開となった。

※28日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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