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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 日経225先物は2万7000円を射程にヘッジ対応に伴う買いが強まりやすい


大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 26830 +350 (+1.32%)
TOPIX先物 1890.0 +25.0 (+1.34%)
シカゴ日経平均先物 26870 +390
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 24日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。6月のミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)は50.0と速報値(50.2)から下方修正された。ただし、期待インフレ率が速報値から低下したことで、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ加速に対する過度な警戒感が後退した。また、米セントルイス連銀のブラード総裁がリセッション(景気後退)入りの確率について議論するのは時期尚早と否定したことも材料視され、幅広い銘柄が買われた。S&P500業種別指数はメディア、自動車・同部品、消費者サービス、半導体・同製造装置が上昇する一方で、電気通信サービスのみが下落。

 シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、日中大阪比390円高の2万6870円で終えた。日経225先物(9月限)のナイトセッションは日中比50円安の2万6430円と利食い先行で始まったものの、直後につけた2万6410円を安値にリバウンド基調を強めプラスに転じた。米国市場の取引開始後に水準を切り上げ一気に2万6700円に乗せると、終盤にかけて上げ幅を広げ一時2万6880円まで買われ、2万6830円で取引を終えた。

 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、買い先行で始まることになりそうだ。ナイトセッションで75日移動平均線(2万6763円辺り)を突破し、25日線が位置する2万6930円を意識した展開が見込まれよう。米国市場では長期金利の上昇一服を受けて大型テック株が買われたほか、ナスダックが25日線を突破してきたことから、指数インパクトの大きい値がさ株が指数をけん引する流れに向かいそうだ。

 ファーストリテイリング <9983> [東証P]が先週末に年初来高値を更新していることもあり、良好な需給状況のなかで日経平均を押し上げてくる可能性がある。また、東京エレクトロン <8035> [東証P]などハイテク株は明確な底入れを見極める必要はあるものの、大幅な上昇を見せてくるようだと、センチメント改善につながるだろう。日経225先物は25日線から節目の2万7000円突破を想定した動きに向かうなか、ヘッジ対応に伴う買いが強まりやすいところだ。

 もっとも、ナスダックが25日線を突破し、NYダウ、S&P500は同線に接近してきたものの、トレンド転換とともに達成感も意識されやすい。VIX指数は27.23に低下したが、支持線として意識される75日線まで調整してきたことで、いったんは反転の動きも入りやすい。30日には5月の米個人消費支出(PCE)コアデフレーターの発表が控えていることもあり、上値追いには慎重になることも考えられる。そのため、オプション権利行使価格の2万6750円を中心とした2万6500円~2万7000円のレンジを想定。2万6500円~2万6750円辺りでのレンジでは押し目狙いのロングでの対応。2万7000円に接近する局面では、戻り売りのショートでの対応になろう。

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